きたざわ尋子さんのレビュー一覧

君が恋人にかわるまで 小説

きたざわ尋子  カワイチハル 

流れに身をまかせすぎ

建築士×サラリーマン、幼なじみの6歳差年下攻め。

攻めが16歳、受けが22歳のときに一度告白され、断った受け。しかし疎遠になったりはせず、受けが一人暮らしを始めてからも攻めが隣に越してきたり、毎朝のように攻めを起こしてやり、攻めの食事を作ってやったりという、べったりの関係性が続いています。
しかし告白から10年が経ち、受けが上司(男)から迫られているのを知った攻めが危機感をおぼえ、再び告白…

0

恋で せいいっぱい 小説

きたざわ尋子  木下けい子 

最初から最後まで甘い!

表題作と続編の中編2本、SS1本。計3作品が収録されています。
SS以外は、怜衣の目線で進んでいきます。

「恋で せいいっぱい」
失恋となんでこんな男が好きだったのだろうという後悔を胸に、会社を退職した怜衣(受け)。偶然足を止めたインテリアショップで、オーナーの翔哉(攻め)に勧誘されるがままにバイトすることになります。商品を売る場所でバーを開くという破天荒な翔哉に驚いていると、翔哉が友人…

2

硝子細工の爪 小説

きたざわ尋子  雨澄ノカ 

孤独な青年が恋をして救われていく

きたざわさんお得意のリアルな日常に一つのファンタジー設定。
ちょっと『飛べない鳥』の雰囲気を思い出しました。
今回は、恐怖や怒りの感情がその対象者に向かって負のエネルギーを爆発させることで不運を与える特殊な能力を持った少年の悲劇と能力者を生み出す一族の話。

二股かけた挙句逆ギレした親友の彼女に怪我をさせそうになり庇った親友に大怪我をさせてしまったことがトラウマとなり隠遁生活をしている宏海…

4

君が恋人にかわるまで 小説

きたざわ尋子  カワイチハル 

流され受けを好きになれず……

6歳年下の亘佑(攻め・24歳)を、幼い頃から弟のように世話してきた絢人(受け・32歳)。
ある日、亘佑から20年越の想いをぶつけられ…。

優柔不断な受けが終始流され流され~…なお話。
受けの性格に反比例するかのように周囲には強引な人間ばかりで、彼らに何か言われるたび流される絢人の意志はどこにあるの?って感じでした。

亘佑は幼い頃から絢人のことが好きで、絢人がどんなに優柔不断でも愛想…

4

君は僕だけの果実 小説

きたざわ尋子  カワイチハル 

マカロンみたい

サクッと食べるとホロホロ崩れる、甘いお菓子みたいなお話でした。
とりあえず、主人公が健気ないい子で、とにかくモテモテ。
母の再婚で、一人で切り盛りすることになった下宿の住人は、幼なじみの男らしいイケメン、王子と呼ばれる大学生、チャラい年下の大学生。
幼なじみと王子の二人からアタックされて、心は幼なじみに傾いて、でも、どうしても、最後の返事ができないのは、二十歳になったらある人の愛人になる約束…

0

昼も夜も 小説

きたざわ尋子  麻々原絵里依 

甘やかし系の歳の差カップル

最初表紙をみてF1ものかと思ったのですが、バイクレースものでした。
バイクレースの知名度の低さなども切々と書かれてるし、どんな業界かもわかりやすく書かれていて読みやすかったです。

きたざわさんの本は何冊か読みましたが、既読でこれが一番好みかも…と思えました。
デビュー作の再販らしいのですが、書き下ろしの短編がラストに入っています。

高校生でバイクレースをしている尚都は業界で有名なレ…

1

秘密より強引 小説

きたざわ尋子  神田猫 

お仕置きHこそ載せるべきでは!(涙

わたしの中でのきたざわさんは『年上攻め』という印象で、『年の差』好きのわたしはもっと自分に合えばたくさん読みたいんだけどなあと常々思っております。
なぜきたざわさんが苦手だと感じるのかは、わかっているのですが…

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受けの奎斗は綺麗に整った顔立ちの大学一年、18歳。
小さな秘密を持つために、毎日平穏無事に生活できれば良いと考えているマイナス思考…

1

恋は憂鬱で出来ている 小説

きたざわ尋子  紺野けい子 

もうひとつ欲しかった

襲われかけた幸(受け)が、伊原(攻め)に助けられる。しかしその夜に抱かれ、そのまま住むことになる。…までの、前半はとても面白かったです。

わらわらと登場してくる伊原のマンションに暮らす有純・樹利・古城といったサブキャラも楽しい面々で良かったです。

ただ、伊原が幸を好きになったのも早くあっさりとしたものでしたし、幸をストーカーしていた神沼も小物で簡単に排除してしまいましたしで、後半は物足…

1

君は僕だけの果実 小説

きたざわ尋子  カワイチハル 

安定して読めるけど…

可愛らしいお話を目指して書いたとあとがきにありますが、その言葉通り、大きな事件やアップダウンなども全くありません。
幼馴染み同士なので、関係性も安定していますし。

〈ハイム花みずき〉の管理人の水貴(受)は、母親が再婚し一人で下宿屋を切り盛りすることになります。
そこに幼馴染みの拓也(攻)が仕事の移動に伴い下宿して来ました。

水貴は母親が再婚するまで、カフェレストランという名の古い喫…

5

イミテーション・ロマンス 小説

きたざわ尋子  陵クミコ 

禁断の恋が禁断でなかったとしたら…

何もこんなに複雑な設定にする必要があったのかなというのが第一印象。
大学1年の智樹の母親は、子連れ再婚の男と結婚して智樹を生んだので、異母兄と両親の4人家族だった。
それが実は智樹は母が浮気の結果生まれたので父とも兄とも血のつながりがなく物心ついてから家庭の中で居心地の悪い思いをしてきました。

智樹の実父は若くして亡くなっているが、結婚はしていなかったが智樹の他にもう一人子供がいて異母兄…

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