秀香穂里さんのレビュー一覧

閉じ込める男 小説

秀香穂里  葛西リカコ 

怖いくらいの執着依存

互いに親から捨てられたり、亡くしたりして施設で育った二人が見せる愛の形。
ずっとずっと一緒だから気がつかなかったモノが、転機の訪れと共に変化する時。
そんな場面を描いた作品は、攻めの激しい執着に病的なものを感じるのではありますが、彼等の年齢設定が20歳ということで、これから彼等が新たな関係を築いていく為の物語でもあるのだな、と感じるのです。

両親の心中で親戚をたらい回しされた挙句施設に連…

3

閉じ込める男 小説

秀香穂里  葛西リカコ 

ちょっと病んでる甘い執着愛

「狂気を孕む束縛愛」とのあらすじに偽りはないが、
攻がヤンデレor鬼畜だったり、
愛情が一方的だったりということはありません。
幼い頃から親密すぎるほど親密だった二人が、
ふと攻が露にした独占欲をきっかけに互いへの想いを自覚。
瞬発的な情動でなく、一緒に過ごしてきた濃密な時間や
互いを大切に思う気持ちの延長に身体関係がある感じで、
狂気よりも、一途で大きな愛が伝わってくる甘いお話でし…

7

個人教授 小説

秀香穂里  やまかみ梨由 

前知識なしにどうぞ。

レビュー読まずに購入、読了。事前にレビュー読まなくて正解でした!

表紙だけ見るとダークな感じしませんが、意外にダークな雰囲気の話です。
あらすじを参考にした方がいいかも。

キャラについて語るとそれ自体ネタバレになりそうなので、
あらすじ読んで気になったらor秀さんのダーク系作品が好みなら、読んでみてもいいかも。

*** 以下ネタバレ、未読の方はスルー大推奨 ***

読ん…

4

俺を飼ってくれ 小説

秀香穂里  あじみね朔生 

ちょっと無理がある…

「黒い愛情」を読んで、秀香穂里さんわりと好きかも?
と思ってまとめ読みしてるのですが、これはうーん、個人的にちょっと。

「非現実的な設定」「いかにもBLな展開」は別にいいんです。
無茶な設定の中でもきちんとルールを設定して、丁寧に描いてあれば、
仮想世界の中でもリアリティが出てくるわけで。

でもこれは、そのルールがグラグラな印象。
恭一の設定も、享楽的な暮らしぶりと、
役者と…

1

黒い愛情 小説

秀香穂里  奈良千春 

楽しめました

ソフトSM、というか精神的調教。執着攻めにも近いかな。
と言ってもキツくないです。唯一登場する道具が乳首クリップ。

がっつりSMが読みたい方には物足りないと思います。
でもエロいです。基本、ねっとり言葉責め。じっくり羞恥を煽るタイプ。
そのへんが個人的にはすごく好みの度合いで楽しかった。

濡れ場のたびに登場する乳首クリップが、だんだん
「二人の間のおやくそく♪」
みたいに見え…

4

Chara Collection Petit 2011 グッズ

漫画&小説が読めてお得感満載の1冊♪

『憂鬱な朝』の番外編が掲載されていると言う事でお借りしましたこちら。
私の大目当てはそれだったのですが、ページを捲っていくと、何と1作目に木下けい子さんの『うちの王子いりませんか』番外編が!
もうこの作品、大好きで大好きでたまらなかったので、すっごく嬉しい始まりです♪

目次を見ると、読んだ事がない作品ながら豪華な作家陣の顔ぶれ。
勿論初読みの方もいらっしゃいますが、絵柄は見た事がある!…

5

Chara collection EXTRA 2007 グッズ

東下り 秋月こお

東下りのためだけに、今では入手困難なchara collection 2007をなんとか手に入れました!
かなりお値段が張りましたが、どうしても手に入れたかった理由は業平×国経の大団円だという風の噂をキャッチしたためなんですよね。『東下り』というタイトルだけで業平さまのお話だと分かりましたし、諸兄×千寿丸カップルの行く末は綺羅星ロマンセで決着付きましたからこの東下りは業平×国経だとあたりをつけて…

0

年下の高校教師 小説

秀香穂里  三池ろむこ 

大人なストーリーで

秀さんらしいお仕事ものです。
大人なストーリーで、
シリアスめに進みますが、最後まで意欲的に読めました。
設定も面白いです。
ただ、個人的には、この設定でもう少しコミカルだったら、
もっと楽しめたのにな!と思いました。

鳴沢が、遊び人を改め、大切にしたいと思った恋人からフラれ、
傷心だったところに、現れたのが、同じ高校の体育教師、灰原でした。
一夜の遊びとして、灰原のことを誘っ…

2

年下の高校教師 小説

秀香穂里  三池ろむこ 

学生時代を思い出す

主人公の高校教師が恋人にフラれた事から心が冴えない日々を鬱屈した思いを抱きながら
後輩教師との思わぬ付き合いが始まった事を切っ掛けに、教師としても一人の人間として
成長していくような内容でした。

学校内での出来事は教師と生徒のやり取りなんかが、某教育関連番組の討論的な雰囲気も
あったりして、悩める受験生にも思いを馳せてしまうような感じでしたね。
そして、教師である受け様の始めの傲慢さ…

1

夜情にゆだねて 小説

秀香穂里  ヤマダサクラコ 

疲れて逃げてきて

 大手出版社の編集者である篠原遼路は、急遽不本意ながら故郷の金沢へ戻った。
 遼路の実家は老舗の旅館で、あとをつぐものだと思われていた遼路の兄が男の教え子と失踪し、父が倒れたため、期間限定で手伝うために帰ってきたのだ。
 母親には休職したと嘘をついたけれど、実は東京でのゴタゴタに疲れた遼路は、職場に辞表を出した上での帰郷であった。
 さりとて、本当に旅館を継ぐ意思もなく、父が元気になれば、ま…

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