秀香穂里さんのレビュー一覧

闇の王と紅の花嫁 小説

秀香穂里  水名瀬雅良 

ミステリー+ロマンス、耽美ファンタジー

秀香穂里先生による耽美系ダークファンタジー。
意外でしたが、秀先生初めてのファンタジーものだそうです。
冒頭、薔薇の咲き乱れる庭に立つ血まみれの美しい男…
彼・永礼静(ながれ しずか)は特殊な血を受け継ぎ、幼少時は体が弱く、ようやく14才になった頃高熱を出して生死の境を彷徨った。
その時静に人工呼吸をして助けたのが、世話係の蒼井焔(あおい ほむら)。
だが静が助かったのは人工呼吸のためだ…

1

禁忌に溺れて 小説

秀香穂里  亜樹良のりかず 

タブー愛

基本的に「地雷」が非常に少ない私ですが、そんな私でも苦手設定というものはあります。
それが「ガチ近親」。
本作はガチ兄弟、しかも双子で!という物語。どうかな〜と思いつつ読み出しましたが、全くの杞憂。全く苦手意識がよぎらず一気に読み終わりました。
私にはとても面白かったですよ。
特にお兄さんの始(はじめ)!
ウジウジ、ビクビク、グルグル。
弟と性的接触することに物凄い葛藤を感じて「ダメ!…

1

あの日の恋につきまして 発売記念ペーパー グッズ

すっかり甘イチャの2人

「あの日の恋につきまして」発売記念ペーパーです。
内容及びシチュエーションは、てんてん様のレビューの通りですよ。

内容は本編後。
スマホのスケジュールで予定を確認する葉月。休日なのに『終日、二階堂先生と打ち合わせ。』と書いてある。秘密の暗号っぽくていいですよネ。
小説家と編集者としての10年ぶりの再会と、二階堂のいきなりのアプローチ、無理やりな快楽を経て、今ではすっかりラブラブの2人。…

1

あの日の恋につきまして 小説

秀香穂里  水名瀬雅良 

執着というより粘着な。

ここのところずっと「秀香穂里」祭りでワッショイ状態ですので、本作もあらすじも設定も何も見ず読み始めました。水名瀬雅良先生も好きな作家さんです。

主人公は雑誌の編集者(文芸班)・葉月浩輔、25才。
新しい連載企画で、人気作家・二階堂一真に連絡を取ってみようという事になり、秘密主義で顔出しもしていない二階堂にメールでアポを取ってみれば、呆気なく返信が来て。
自宅を訪ねてみれば、二階堂は数日前…

3

パパと呼ばないで! 小説

秀香穂里  石田惠美 

パパとパパがすることは。

秀香穂里さんによる子育て系BL。
シングルマザーだった姉が突然事故死、4才の甥っ子・真琴を引き取った遼一。だが遼一もリストラされて……
遼一の取った行動は、新築タワーマンションから出てくる金を持ってそうな独身であろう男性を狙って、その人の家の住み込みの家政夫になる事。
んんん〜そんな馬鹿な…!
遼一も真面目だし真琴はいい子で可愛くて、好感度は抜群ではあります。
ロックオンされちゃったコミ…

1

手枷、足枷、それから 小説

秀香穂里 

プレイ、プラス愛

それほどさえない受け1人が、片や執着親友、片や献身年下に両手を引っ張られてる3PBL「トリプルルーム」番外編(同人誌)です。内容20p。
内容はR18で、それぞれの男の攻め方、代わる代わるまたは同時に二人に責められて究極の快感に悶え狂う受け・向井の姿が描かれます。
この「トリプルルーム」は、同じく秀香穂里さんの3P小説「3シェイク」とはまた一味違う3Pで、こちらの受けは2人の男に徹底的に貪られ…

0

僕の愛する執事へ 小説

秀香穂里  高崎ぼすこ 

変則執事もの

真面目で誠実、だけど平凡なリーマン・葉鳥が、突然部屋に押しかけた美形で有能な「執事」にかしずかれる。
遺言がどうとか遺産がどうとか、貴方の世話をさせて欲しい、私には行くところがないとか、もう夜なので訳も分からずとりあえず一晩は泊めようとなるが、執事は葉鳥が寝ているロフトまで上がってくる。
当然葉鳥は気になって眠れない。すると執事は『気晴らしに』とパンツを引き下ろし…
話は全く噛み合わないしい…

2

年下の高校教師 小説

秀香穂里  三池ろむこ 

俺様から情を知る男へ

高校教師同士もの。
同じ名門私立男子校勤務の、体育教師x国語教師のカップリングです。
秀香穂里先生お得意の「お仕事BL」的側面もありつつ、すでに大人ではあるけれど欠点のある人間、人間誰でも欠点はあるのだけれど、そのマイナスを変えていく、恋が人を変えていく、そんな側面も感じさせる作品であったと思いました。
主人公の鳴沢は、顔は良し、だけど思いやりがないというのかな、人のペースを見ない、正論で冷…

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ウィークエンドは男の娘 小説

秀香穂里  高城リョウ 

週末女装マンのお仕事BL

「男の娘」ものの小説を読むのは初めてでしたが、面白かったです。
というのも、主人公のお堅い信金職員は「女性になりたい」「心は女」というタイプではなくて、週末に思い切り違う自分になることでまた日常の仕事に打ち込める、というスタンスでの女装だったから、BLとしてすんなり読めたかな、と感じました。特に私が「BLに女はイラネ」派だから余計そう感じたのかも。
主人公・美里七生(みさとななみ・25才)は元…

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他人同士 -Encore!- 小説

秀香穂里  新藤まゆり 

嬉しいご褒美のような作品

秀香穂里先生デビュー15周年記念としての、「他人同士」+スピンオフの「大人同士」も絡めての番外編。
今までに発表された小冊子や同人誌、そして書き下ろしの14編、秀先生による「他人同士について」「大人同士について」「他人&大人同士のこれから」というコラムが挟み込まれ、最後にイラスト担当の新藤まゆり先生によるメッセージが収録されております。
私などは最近のファンですので、過去の小冊子がこの…

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