秀香穂里さんのレビュー一覧

オメガの血縁 小説

秀香穂里  森原八鹿 

切なさと薄暗さの二乗

秀香穂里先生によるオメガバース作品。
そして、ガチ兄弟ものでもあります。
オメガとして生まれてしまった哀しみと、実の弟に焦がれるという禁忌展開が、これでもか!と主人公の不憫さを際立たせます。
そして、冒頭から2人の発情中のオメガが捕えられていて、まず1人がアルファの男に犯されているシーンから始まります…

主人公は、大企業の秘書課に勤める澤野秋生。25才、オメガ。
元々アルファ家庭の長…

3

他人同士 -Encore!- 小説

秀香穂里  新藤まゆり 

スイートな番外編たち!

アンコール、なんとも嬉しい!!
もうお互いの気持ちもわかっていて
安定した日常の中のほんわりだったり
W旅行でのいちゃいちゃだったり
読者からすると完全に惚気られ放題ですが
悲しみやすれ違いを乗り越えてきた彼らの幸せを見せていただけて
非常に満足です。
暁は相変わらずワンコでまっすぐな若者だし
諒一はあまり素直になりきれないところもありつつ
暁の愛情に身を任せているし
コバは人…

2

恋人同士 ~大人同士 2~ 小説

秀香穂里  新藤まゆり 

深い愛情

恋人同士になったからハッピーエンドでハイおしまい!ではなく、
その後を長編で読める喜び!!
相変わらず国彦にベタ惚れなコバと
好きだけど全部は受け渡したくない国彦の冒頭、
10年経ってもこんなに情熱的でいられるなんて凄い…。
それだけお互い魅力的ってことなんでしょうね!
そういう努力を怠らないんでしょうけども。
コバの元カレが登場で国彦が内心怒っていましたが
私はそんなにやきもきし…

3

大人同士 小説

秀香穂里  新藤まゆり 

言葉でも熱でも愛を語る男!

いやー…スピンオフとは思えないほどの濃さ…!!
コバの穏やかで忍耐強い人間性がとにかく素晴らしいったら!!
こんな男にじっくり丁寧に愛されたら
手当り次第だった国彦もそりゃ落ち着くでしょうよ…。
愛され方を知らないっていうのは、
相手を選べと言われても豹変されたらわからないわけだし
国彦自身のせいでもない気がしました。
ただ、やっぱりすぐに体を重ねるのは手っ取り早くもあり
リスキー…

1

聖域の限界 小説

秀香穂里  國沢智 

傲慢ホストクラブオーナーと生真面目教師

秀香穂里先生の、キレキレ・ドロドロ・エロエロ系のダークBL系作品。

生真面目なお嬢様学校の高校教師・西澤は、素行の悪い生徒たちが歌舞伎町のホストクラブに出入りしていると聞き、店に出向く。
そこで顔を合わせたオーナーが、高校時代に苦手だった同級生で一匹狼の瀬尾だった!
バックに暴力団の存在をチラつかせながら、瀬尾は生徒たちの飲酒喫煙の画像をネタに西澤を犯す…
…と、西澤が究極の屈辱感と媚…

3

他人同士 3 小説

秀香穂里  新藤まゆり 

意地っぱりを変える愛

諒一のバカヤロー!!で終わってしまった2から
もうここからは幸せへのカウントダウンさ…と言いきかせながらも
もどかしさこの上ない!!www
でも、すんなり暁へ謝罪し想いを伝えられるような諒一だったら
ここまでこじらせませんものね。
それもこれも何もかも帯のせいであって…。
純粋に好きな人から手酷くフラれたら
まっすぐ愛に向かう気持ちは相当怖いでしょう。
暁が帯とは真逆のタイプの人間…

3

他人同士 2 小説

秀香穂里  新藤まゆり 

若さとは愚かさ

冒頭は諒一と暁のほのぼのとした休日の朝ですが
こんなにがっつり過去の帯との恋愛話が出てくるなんて!!
帯……まだ私の記憶に新しい美貌のホテルマン……。
諒一が初めて夢中になったというのも分かるし
元々年上の落ち着いた男性がタイプにしても
これだけのいい男はそうそういないですもんね。

諒一自身、恵まれた環境ながらやりたい事も見つけられずにいたから
7歳も年が離れてたら執心してしまう…

1

他人同士 1 小説

秀香穂里  新藤まゆり 

男同士で他人同士で

“赤の他人に仕事以外のことで期待するのはバカげている”が信条の
雑誌編集者・諒一が
若手カメラマン・暁に
ついつい情にほだされていく過程が非常に面白い作品です。

タチで一晩の相手には事欠かなかったはずが
一度お相手願いたいと思う暁と同居って
ラッキーなんだか修行なんだかホント微妙ですけど
ドライな関係を望む諒一と
真心全開の暁とのバランスが楽しいのです。

料理上手な年下の…

3

監禁 小説

秀香穂里  雪路凹子 

調教、精神的SM

読後感、非常に微妙です。
面白くないとかそういう感想的な事ではなく、
既視感について。
というのも、同じ秀香穂里先生による2009年発表の「堕ちゆく者の記録」と設定や展開が類似している。
類似というよりほとんど同じ?なくらい。
攻めが目をつけていた美しい青年を、用意周到に家に連れ込み、監禁し、日記を書かせ、時に優しくしたり、時に突き放して翻弄し、妖しく淫らな接触を繰り返して、快感から肉体…

2

夜情にゆだねて 小説

秀香穂里  ヤマダサクラコ 

和服と露天風呂

金沢の老舗温泉旅館を舞台に、急に家業に入ることになった次男と、若き料理長・腕のいい板前さんとの物語。
タイトルや表紙絵の和服姿からも、しっとりした風情が感じられます。
しかしこの「夜情にゆだねて」って、ほんといいタイトルですね〜…

東京の出版社で編集者として働いていた遼路(りょうじ)は、金沢の高級温泉旅館の次男。家は長男が継ぐはずだったが何と駆け落ちして失踪してしまい、その上父親が心臓病…

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