愁堂れなさんのレビュー一覧

甘き血の滴り 小説

愁堂れな  石田惠美 

面白いのだけれど

愁堂さんは個人的に当たり外れが大きいので(いや、ごめんなさい)買おうかどうしようか悩みましたが、石田さんの描かれた表紙が素敵すぎて思わず購入。

愁堂さんは刑事ものが多い気がしていますが、この作品も刑事もの。そして表紙、タイトル、帯の文句からも分かるように、吸血鬼モノでもある。
吸血鬼×刑事のお話でした。

ネタバレ含んでいます。苦手な方はご注意を。






主人公は警…

5

オジさんパラダイス~愛される理由~ 小説

愁堂れな  奈良千春 

肩書きは立派

タイトルがすでに出オチ感がありますが…。

表紙が一番の萌え箇所だったかも。
7人のタイプが違うおじさま方のムンムン色気。
一番奥の仮面男性は何者!?のワクワク感。
表紙を眺めてるのが一番楽しかったという、ね(;´Д`A


内容をざっくり言うと、
冴えないサラリーマンおじさん受けには誰も知らない過去が…。
それは、ビジュアルバンドでメジャーデビューを果たしたミュージシャン経験…

0

境界 ボーダー 小説

愁堂れな  奈良千春 

面白いけれど。

2007年に発売された作品の新装版。旧版は未読なので、新装版にあたっての書き下ろしの部分やほかの細かな書き直し部分については分かりません。

愁堂さんらしく、というのか、これも刑事もの。
という事でレビューを。すみません、ネタバレ含んでいます。苦手な方はご注意を。






主人公は築地東署の刑事・松本。
ほぼほぼ彼視点で話は進みます。

松本は高校時代からの友人である…

3

はつ恋の義兄 小説

愁堂れな  小椋ムク 

2時間ドラマの最初の15分と終わりの15分を見たバランスの悪さ

電子書籍版を購入。
丸ごと本作が収録されています。
あとがきあり、挿し絵あり。

愁堂れな先生は、作家買いしている作家様で、その流れで本作を購入しました。
とにかく、小椋ムク先生の挿し絵がキュートでした。
さて、内容ですが……ちょっと私の好みとはあいませんでした。
なんだろう?
愁堂れな先生らしからぬ、バランスの悪さを感じました。
タイトルとあらすじからは、もっとラブ要素が高…

1

哀しくて、愛しい 小説

愁堂れな  小山田あみ 

愛が生まれる不思議

愁堂れなさんというと、2時間ドラマ的なエンタメ色豊かな作風のイメージがあります。
本作はそこから少し外れて、底辺に「死」の静けさ、寂しさを湛えた物語だと感じました。

2人の出会い編「声」。
2人の結びつき編「夏」。
攻め・安原の方にも転機が訪れる「恋」。
安原視点の短編「愛」。
…の4編で構成されています。

「声」の冒頭、いきなり妻子が事故死し、何もかも麻痺してしまったような…

2

悪魔のようなあなた 小説

愁堂れな  時沢槙 

エロティック王道ストーリー

古い作品の新装版とのことですが、王道パターンの詰め合わせのようなエロティックなBLでした。
酔わせて薬を使わせてのベッドに手首縛り、陵辱、ローター仕込んで人前に出させる……といったエピソードがいろいろと。

そういう無理やりな関係を強いる相手がふとした瞬間に見せる翳や優しさにほだされて愛がうまれる……というのもまた王道な展開。……こういうの読むと、「それってストックホルムシンドロームだよ」と…

3

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ええっ、ここで終わっちゃうの!?

愁堂れな先生の『法医学者と刑事の相性』番外編のタイトルは、『刑事は乙女な夢を見る』

時系列としては、1巻目の『法医学者と刑事の相性』の後で、2巻目の『法医学者と刑事の本音』の前。
冬城が江夏の「つき合えよ」に対してまだ答えを返していない時期のお話です。

文庫サイズの小冊子(ハガキくらいの大きさ。つまり、かなり小さい)に8ページ(つまり、たった4枚)分のお話。

以下は、小冊子を手…

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淫らな罠に堕とされて 小説

愁堂れな  陸裕千景子 

CD→原作です!

CDを聞いて、なんでこんなにエッチシーンばっかりなんだろと思っていました。
そういう原作だったんですね。
原作を読んでこの作品を例えてみました。
2時間サスペンスかVシネマかAVか…この作品はおそらくAV!
官能小説でいいじゃんと思われるかもしれませんが、官能小説と言うには官能シーンの表現が足りない感じです。
エロシーンだけでなく、全体的に表現が足りないかもしれません…。
でも、CDだ…

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新宿退屈男 秘匿の恋情 小説

愁堂れな  奈良千春 

一応完結なのかな?

「新宿退屈男」も、これで完結なのでしょうか? (続けようと思えば続けることもできるでしょうが)

今回は、"退屈男と愉快な仲間たち"というか"早乙女ファミリー"のヤクザの組長・碑文谷さんがメインとなる家族絡みの人情モノ的なお話です。この碑文谷さん、普段はふざけてばかりいるけど、実はカリスマ性のある男という設定ですが、どうにもイマイチ「すごいヤクザ」感が漂…

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新宿退屈男 色欲の楽園 小説

愁堂れな  奈良千春 

本編だけど番外編的な一冊

早乙女さんにお見合い話が持ち上がり、世間知らずで破天荒なご令嬢も登場しての沖縄回。なんだかんだ無理やり展開だらけのお話でしたが、エンターテインメントってことで。

大筋は行方不明になった従者の美人さんを救出に向かうというもの。

そんな中で早乙女さんが家族の前で友紀を恋人として紹介したり、早乙女さんと美人の間の主従の絆を見せつけられた友紀が無自覚に嫉妬の感情を抱いたり…と早乙女さんと友紀の…

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