愁堂れなさんのレビュー一覧

人魚と紅い薔薇 小説

愁堂れな  サマミヤアカザ 

設定は非常に面白いが

愁堂さんの新刊は人外モノ。サマミヤアカザさんの描かれた表紙から、もしかしたらホラー寄りのお話かな、と思いつつ手に取りましたが、もの悲しく、でも家族愛にあふれた作品でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は翡翠。
彼は深い山奥の洞窟に、一人でひっそりと生きている少年。誰も訪れるはずのない場所だが、ある嵐の夜、二人の男が翡翠の住む洞窟に現れて…。

1

人魚と紅い薔薇 小説

愁堂れな  サマミヤアカザ 

人魚というのは、美しいけれど。一体何者なのか。

その名も美しい『翡翠』。彼は世にも珍しい男の人魚なのだという。美しい顔、絹糸のような髪。細っそりとした肢体。17歳になった年から少しも歳を重ねる事なく、60年間生きて来たと云う。
その特異性を隠す為に人里離れた山奥の洞窟にたった独りで住まい、お腹が空く事も無いので、ただ清水を飲んで過ごして来た。
そんな嵐の夜、洞窟に迷い込んで来た者がある。金髪碧眼の美しい吸血鬼、リカルドと狼男だと云う宏武。怪…

4

北の漁場 小説

愁堂れな  山田ユギ 

昭和の匂いがそこはかとなく漂うような

数年前に読んだのですがドラマCDを聞いたらまた読み返してみたくなりました。

昭和の匂いが漂う、二時間ドラマのようなお話ですね。

家族を無くしたエンと秋山が家族になる。いいお話です。

グレて故郷を逃げ出し東京で身を持ち崩しヤクザの女にされ逃げようとすれば殴られ薬中にされ、警察に捕まって服役しやっと逃げ帰ってきたエン。
唯一の父は亡くなり、父の意思を継いで漁師を目指す。
秋山に助…

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純愛 小説

愁堂れな  奈良千春 

あとがきで納得

私は最後にモヤモヤ残るのがあまり好きではありません。だから、今回のこの終わり方にもモヤモヤしてましたが、最後の作者さまのあとがきに納得&モヤモヤ解消しました。

今回こちらは監禁モノとのことで、気になったことが1つ。
監禁されていた部屋にトイレはあったのかなと。
その描写がなかったので、そのことが気になって気になって。
まあ、フィクションなんで、そこまでリアリティ求めてもダメなん…

1

猫耳探偵と助手 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

変人

変人探していたら、笠井先生挿絵のものが。よし★と読んでみたのですが、まあなんと不思議な変人(笑)猫耳イケメン(変人)に興味を持たれたらどうぞ。色っぽいシーンは最後に1回だけなので、艶っぽいのを求めておられる場合はまた別の機会に。私もこの1冊では全く魅力が?だったのですが、次が面白そうなので、一旦これは中立で。「書き下ろし230P弱+あとがき」です。

12月のある日、勤続1年半で会社を懲戒解雇…

2

溺愛ジュリエット 小説

愁堂れな  榊空也 

夢に説教される?


高校の同級生の両片想いの再会ものです。
始まりはよくあるパターンですが、シナリオライターの受けが何度も同じ夢を見て、その中でヒロインとして行動するうち、その夢の登場人物に激励されるとういのが斬新だったと思います。


<あらすじ>
「理人が女の子だったら間違いなく付き合ってた」
フリーのゲームシナリオライターの十条理人(受け)は高校の文化祭で「ロミオとジュリエット」のジュリエット役…

1

小鳥の巣には謎がある 小説

愁堂れな  高星麻子 

有り得ないドリーム設定だが大好きな世界だ

作者の愁堂さんには悪いけれど、これってサスペンス風味のシリアスじゃなく、トンデモな部類に入るんですが…
この話のきっかけが学園内の一生徒の自殺の真相を突き止める為って経緯から入ってるので、トンデモと騒ぐのは本当は不謹慎かも知れないと騒ぐ一方で、ここまで突き抜けてくれると清々しいな、とも感じた。

旧財閥の跡取りとなる息子の為に、日本有数のVIP級の子息を集めて創設された全寮制男子校への侵入捜…

1

愛されすぎて 小説

愁堂れな  Ciel 

可もなく不可もなく

あらすじそのままの話。
可もなく、不可もなく。
愁堂れな作品なので、もっとヒネリを期待したけど。。。残念。

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溺愛ジュリエット 小説

愁堂れな  榊空也 

ロミジュリ

榊先生の挿絵狙いで購入。純粋なロミジュリ話かと思ったら違いました。受けさんがゲームのシナリオライターさんで、未体験であるソーシャルゲームについて垣間見ることができて良かったし、榊先生の挿絵がキレイだったのですが、超王道だったのと攻め受けにそんなに萌えなかったので、すいません、中立です。だんだん萌センサーが鈍ってきたのかも。ポイントは、受けさんが女性っぽくキレイなところでしょうか。(性格は女性っぽく…

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怪盗は闇を駆ける 小説

愁堂れな  由貴海里 

ん~、別に怪盗ものじゃなくても良かった気がする

数多い愁堂さんの小説の中から、自分好みの作品を探すコツがまだ掴めなていないので、取り敢えず積読本にあったこの一冊にチャレンジしてみた。

受け・光彦は過去の手痛い失恋が原因で大学を中退、就職氷河期も災いして当初理想を持っていた報道関係の仕事とかけ離れた三流ゴシップ雑誌のライターとして生計を立てている。
情報を得る為なら身体を使うが、手と口だけならOKでも本番はNGといった線引きはある。

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