愁堂れなさんのレビュー一覧

ロマンスの帝王 小説

愁堂れな  石田惠美 

表紙&口絵が美しすぎた

白石瑞帆(受)の視点でストーリーは進みます。

白石は有名な先生の担当をして2年目の新人編集員。担当作家からやる気のなさを指摘され、担当替えを求められます。編集長の黒川(攻)に叱責され、腹を立てる白石の前に、不思議な夢を見せる「酸素バー」が現れて…という話です。

白石が「やる気のない新人」から黒川の指導により成長していくに連れ、酸素バーで見ていた夢では物足りなくなっていくというのが、読ん…

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青い鳥は逃がさない 小説

愁堂れな  街子マドカ 

主人公カプはピュアです

愁堂先生といえば2時間サスペンスといった認識で、昔はさんざん読んだものですが、昨今めっきりTVのゴールデンタイムでの2時間サスペンスが放送されなくなったように、ちょっと路線が変わられてきたのでしょうか、主人公のふわふわ大学生に、年下高校生が一目惚れでピュアラブという、なんだかとってもオーソドックスな設定が意外というかなんというか。
それでも主人公が最初に憧れてた先輩に犯罪臭が漂っているあたりに、…

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青い鳥は逃がさない 小説

愁堂れな  街子マドカ 

裏テーマ

街子先生の挿絵目当てで購入したものの・・・・メインカプはさておき、裏テーマが無理で、本当に申し訳ないです、中立が精一杯です。大学生さん高校生さんなんかのお話、本編230Pほど+あとがき。

高校時代の2学年上の先輩に憧れて、おっかけ入学した蓮(れん)。先輩が所属している映画サークルを訪れ、めでたく再会し、先輩も覚えていてくださって、うきうき!再会初日に映画見に行って、おっかけ入学がバレ、家に行…

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純愛 小説

愁堂れな  奈良千春 

焦点が定まらない

b-boyスラッシュノベルズとしては2013年刊だが、巻末の初出一覧によると、『純愛』『忘却』は2002~2003年頃に愁堂さんの個人サイトにて掲載されていた話との事だ。

読み進めながら謎を追っていく展開の話が好きなので読んでみたのだけど…

う~ん…

読んだ直後は、受け・清水のエロ堕ちに期待したかったのか、攻めの正体を知りたかったのか、監禁されていた10日間の謎を追いたかったのか…

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花嫁は真実の愛を夢見る 小説

愁堂れな  蓮川愛 

ローランド好きにオススメ

アーサー(受)の視点でストーリーは進みます。

アーサーは既刊「花嫁は二度さらわれる」「花嫁は三度愛を知る」で涼也を花嫁にしようとするローランド(攻)に恋をしており、ローランドが他の人と幸せになるのを見るのが辛いと離れます。

アーサーがローランドに褒められた髪を切る場面や、ローランドにとっての楽園は自分にとっての楽園ではないという台詞が切なかったです。

ただ、前作の主人公の涼也とキ…

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人魚と紅い薔薇 小説

愁堂れな  サマミヤアカザ 

おとぎ話

サマミヤアカザ先生の挿絵見たくて購入。人魚さん、見かけは人間と変わりませんでした。そして吸血鬼と狼男が出てくるという不思議な不思議な設定!ふわふわ霧の中に包まれたような感じのお話、本編210P弱+あとがきです。ようやく愁堂先生の味が分かってきた気がする!

すごい雨の中、洞窟内を近づいてくる足音に気付いた翡翠はびっくり。なぜなら山奥のそして洞窟の奥でひっそり一人で暮らしているためで、こんなとこ…

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人魚と紅い薔薇 小説

愁堂れな  サマミヤアカザ 

設定は非常に面白いが

愁堂さんの新刊は人外モノ。サマミヤアカザさんの描かれた表紙から、もしかしたらホラー寄りのお話かな、と思いつつ手に取りましたが、もの悲しく、でも家族愛にあふれた作品でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は翡翠。
彼は深い山奥の洞窟に、一人でひっそりと生きている少年。誰も訪れるはずのない場所だが、ある嵐の夜、二人の男が翡翠の住む洞窟に現れて…。

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人魚と紅い薔薇 小説

愁堂れな  サマミヤアカザ 

人魚というのは、美しいけれど。一体何者なのか。

その名も美しい『翡翠』。彼は世にも珍しい男の人魚なのだという。美しい顔、絹糸のような髪。細っそりとした肢体。17歳になった年から少しも歳を重ねる事なく、60年間生きて来たと云う。
その特異性を隠す為に人里離れた山奥の洞窟にたった独りで住まい、お腹が空く事も無いので、ただ清水を飲んで過ごして来た。
そんな嵐の夜、洞窟に迷い込んで来た者がある。金髪碧眼の美しい吸血鬼、リカルドと狼男だと云う宏武。怪…

4

北の漁場 小説

愁堂れな  山田ユギ 

昭和の匂いがそこはかとなく漂うような

数年前に読んだのですがドラマCDを聞いたらまた読み返してみたくなりました。

昭和の匂いが漂う、二時間ドラマのようなお話ですね。

家族を無くしたエンと秋山が家族になる。いいお話です。

グレて故郷を逃げ出し東京で身を持ち崩しヤクザの女にされ逃げようとすれば殴られ薬中にされ、警察に捕まって服役しやっと逃げ帰ってきたエン。
唯一の父は亡くなり、父の意思を継いで漁師を目指す。
秋山に助…

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純愛 小説

愁堂れな  奈良千春 

あとがきで納得

私は最後にモヤモヤ残るのがあまり好きではありません。だから、今回のこの終わり方にもモヤモヤしてましたが、最後の作者さまのあとがきに納得&モヤモヤ解消しました。

今回こちらは監禁モノとのことで、気になったことが1つ。
監禁されていた部屋にトイレはあったのかなと。
その描写がなかったので、そのことが気になって気になって。
まあ、フィクションなんで、そこまでリアリティ求めてもダメなん…

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