愁堂れなさんのレビュー一覧

淫夢 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

夢に因んだ推理物

二時間サスペンス調 BL版推理小説
 「サブリミナル効果」を仕込んだビオ・・と書いたらネタバレになりますね。

このシリーズ、1は、直球すぎてどんでん返が甘い。
3→2→1の順で読んじゃったからかな?? 
シリーズ3作目の半分ほどの面白さだった。

何故だろうと考えたのですが、
3巻は、柳さんという強烈な個性を持っているキャラのおかげで、読後の余韻があって深みがあった。
2巻は…

1

淫具 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

人を救う嘘の話

笠井画伯の淫靡な表紙絵のインパクトは、衝撃大です。
そしてタイトルの「淫具」も凄い。でも、中身はちっとも淫らじゃない。
「淫夢」に続く、才と愛の推理話。
故人の恋人が誰なのかを伏せて、遺された人を救う嘘の話。

心臓が悪かった夏樹の兄が孤独死。
仏国から帰国して、たった一人の肉親・兄を失い、兄との関わり方を後悔する。
兄の事を知らな過ぎて、葬儀にも戸惑う。
夏樹は、才に生前の兄の動…

3

転生の恋人―運命の相手は二人いる― 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

「生まれ変わったその後も愛し合おう」

面白かった。
夢に関わる三作目で、前二作と異なり、「淫」が入っていない。
SF要素のほうが濃いのかな?と思ったらそうじゃなかった。

「生まれ変わったその後も愛し合おう」
・・このフレーズが、全ての鍵になっていました。
意識に仕掛けられた時限爆弾みたいなもの。

一番怖そうな人が、一番思いやり深くて傷ついた人だった。
本編で才の推理で語られていますが、小冊子にハッキリ書かれていま…

4

「転生の恋人―運命の相手は二人いる―」コミコミ特典SS小冊子「夢のまた夢」 グッズ

これが良かった

コミコミさんの特典小冊子。本編攻めのヤクザさん視点のお話で、めっちゃ好みのテイストだったので萌2にしました。なぜ小冊子にしたのかなあ・・と凄く思うんですけど。

新森幸哉に拾われていたヤクザの柳さん。本編ではさらっと読んでしまった、その柳さんの複雑な気持ちが、この小冊子ですごくよく分かったんです。(私がもっとお利口なら本編だけでもよく分かったんだと思うのですが。)

上手く書く自信がないの…

1

転生の恋人―運命の相手は二人いる― 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

運命の相手

笠井先生ホイホイで購入。でろでろ激甘3Pを期待したのですが、予想と違って、するっと読んでしまったので、中立にしました。が。これコミコミさんの小冊子が私にはめっちゃ良かったんです。より印象が深まると思うので、本編後ろに入れて欲しかったなあ・・・。本編230p弱+あとがき。

旧財閥の後継ぎとして生まれたものの、ゲイであるが故に実家に縁を切られ、叔父からの支援でなんとかバーを経営、生活している慎也…

5

転生の恋人―運命の相手は二人いる― 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

ある意味ホラーですよね

「淫夢」「淫具」の関連作になるんですけど、未読でも問題無く読めます。

あらすじですごく気になったので購入しました。

で、こちら、ミステリー&エロスって感じのお話でしょうか。

ゲイである事で、実家から勘当された慎也。
昔から前世の夢を見続ける慎也ですが、サウナで偶然、前世の恋人・アローと同じ星形のアザを持ち彼の記憶も持つヤクザ・柳と出会い、強引に抱かれてしまうんですね

8

可愛い顔して憎いやつ 小説

愁堂れな  陸裕千景子 

先生らしい作品

愁堂れな先生のデビュー前の作品らしいですが、とても先生らしい内容だと思いました。

ちょっとほのかに「罪シリーズ」を連想させる内容と登場人物でした。

自分の見た目に無頓着で鈍くて、人が良い為に自ら危険に飛び込んで行く受けの東野。

ベタベタに愛して例え東野がショックな事件に巻き込まれようが、丸ごと受け入れて愛する男らしい攻めの坂本。

そして当て馬に高校の同級生で東野をずっと好き…

0

七月七日 小説

愁堂れな  高星麻子 

こういうお話大好きです

ずっと気になっていた作品でしたが、ようやく読めました。

サイトに掲載されていた「七月七日」と「九月九日」以外は書き下ろしらしいです。

書き下ろしの「五月五日」「十一月十一日」「三月三日」「一月一日」があることで、この作品は完全な形になったと思えました。

流田側からでは無い佐久間視点があって初めて、佐久間の愚かさや佐久間の流田への純粋な愛情を知る事が出来ました。

淡々と進む構…

0

罪な抱擁 小説

愁堂れな  陸裕千景子 

お馴染さが魅力である

特段面白いわけではないのだけれど、あたたかみがあり、読むと家に帰ってきたような気持ちになる。
このお馴染さが売りだと思うのですが、それを安定して続けていくのも凄いことですよね。

さて今回の事件は占い関係。
ということで、事後に占いの話をする良平とごろちゃんがとても可愛かったです。
事件中心のドタバタもいいけど、こういう何気ない話を重ねている二人もたくさん見たいものです。
いつもあふれ…

1

淫夢 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

確かに淫夢ですが

この間の「淫具」が面白かったので購入。なぜかこちらは盛り上がれず、申し訳ありません、中立です。刑事さん同士のお話、本編210Pほど+あとがき。

月島西署に勤める龍(りゅう)。最近、「美少年が抱かれて喘いでいる夢」を何回もみてしまって顔色が悪いために同僚の葵から心配されています。ある殺人事件が起こって捜査していくうちに、夢でみる美少年に実際に出会い、しかもその少年が殺され・・・と続きます。

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