かわい有美子さんのレビュー一覧

甘い水 2 小説

かわい有美子  北上れん 

続編を期待しています!

前作『甘い水』の続きです。
前作同様、警視庁特殊捜査係・通称SITが舞台。
今回も攻め受け両方の視点が楽しめます。

攻めの神宮寺は、SITではまだ新人。
学生時代に母親の病院で見かけてから、受けの遠藤に惚れています。
SITにも、遠藤を追いかけ配置転換を希望した言い換えるならばストーカー?

受けの遠藤は神宮寺の一学年上で、SAT時代に引き続きSITでも先輩。
小さな誤解が原…

11

Zwei ツヴァイ 小説

かわい有美子  やまがたさとみ 

地味ですが名作

『天使のささやき』や『甘い水』の平河寮が登場する作品ですが、時系列では一番始め。
上記二作とはイラストのテイストがかなり違うことが気になっていたのですが、読み始めたら吹っ飛んでしまいました。
もちろんこの作品は独立しているので、他を読んでいなくても差し支えありませんが、『天使のささやき』を読まれているとニヤリとする人物が登場いたします。


攻めは組対二課の刑事、山下。
捜査一課から移…

4

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

サブキャラ祭り

空色スピカシリーズの三作目。
今までで一番古いといいますか、前作の衛守×峰の二学年上のお話。
だんだん上がって行っていますね。
柏木の学年は飛ばされてしまうのでしょうか、王道な感じなのに…


会長に指名される受けの弾正は姉二人、妹一人に囲まれて育ったせいか、ゲイではないけれど女子にまったく夢を抱いていません。
受け視点で書かれている時の心の声は、かなり口が悪いです。
良くも悪くも…

1

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

お互いが執着しあっている

『空色スピカ』で主人公達の一期上で登場した生徒会長・副会長のお話です。
単独でも読めますがスピカの方にかなりこちらのキャラも登場しているので、先にスピカを読まれることをお勧めします。
学院内と寮を中心に話は進み、攻め受けの両視点で語られます。

受けの峰は、幼い頃に自分のために大怪我をした遠縁の攻めに執着愛を抱いています。
家庭の事情で家に居づらく、寮のある清泉へ入学。
中等部時代は少…

7

猫の遊ぶ庭 ~気まぐれ者達の楽園~ 小説

かわい有美子  山田章博 

前作の回収ができています

前作『猫の遊ぶ庭』の続編です。

前作で想いを通わせた攻めの織田と受けの杜司が主人公で変更はなく、前作でチラッと出てきたシーンの回収もある短編集なので前作は必読と言えます。

前作で会話の中に出てくるだけであったプールのお話や、変人の巣窟である寮へ女子大学生が度々やってきて杜司の気持ちを波立たせるお話等が収録されていますが、わたしは杜司の実家で織田と寮の変人三羽烏が過ごすお話が好きですね。…

3

光の雨 ―贖罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

前編とまとめて読むのがお勧め

三冊予定だった『いのせんと・わーるど』は未読です。
『原罪』から一気に読みました。

受けの伊能は親友・渡瀬の死を野々宮のおかげで乗り越え、自分の中でやっと決着をつけられるようになりました。
しかし同僚とともに東京地検特捜部へと出向となってしまい、野々宮とは遠距離となってしまう。

攻めの野々宮は伊能と気持ちが通じ合い、ふたりでともに歩き出す。
しかし、野々宮の調べた事件によって実家…

6

光の雨 ―原罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

一般小説のごとき

かなり前の三冊予定だった『いのせんと・わーるど』を二冊にして新たに出された物ですが、古臭い感じはまったくしませんしとにかく読ませます!
タイトルもこちらの方がしっくりきます。
かわいさんの硬い系作品がお好きな方は、『贖罪』との二冊同時購入がお勧めです。
まるで一般小説のようでした。
読むのは大変で再読はしばらく無理ですが、かわいさんのすごさを再認識した作品でした。

受けの伊能は七年前…

9

空色スピカ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

寮物大好きです

遅ればせながら夏頃に初読みで「素敵すぎ」と身悶えした作品でした。
手持ち未読本がなくなった為再読いたしました。
二段組も受け攻めの両視点も大好きです!
別荘地に建つ私立男子高校とその寮、そして近隣(と言ってもかなり遠方)の女子校から行事ごとに女子を集客することが最大の義務である一風変わった生徒会の話が中心。
携帯も通じない山の中の、男の園ですからね。

攻めの高科は、千葉の同系列学院か…

3

猫の遊ぶ庭 小説

かわい有美子  山田章博 

情景が目に浮かぶ

攻め視点の作品です。
攻めが受けに一目惚れすることでスタートするからなのですが。
攻め視点が大好きなのと、かわいさんを作家買いしているので読みました。
そしてなんと、表紙が山田章博さんです!(十二国記読まれている方にはおなじみですね)
パッと見はとてもBL作品には見えないので、書店買いも大丈夫!

攻めの織田は現実味溢れています。
こういう大学生いそうです。爽やかくんですね。
受け…

6

伯爵夫人の魔法の靴 小説

かわい有美子  あじみね朔生 

夢心地だけれど、地に着いた物語

30代二人のしっとりとした物語、
あとがきによると「お伽噺のようなシンデレラストーリーをイメージ」したとのこと。
タイトルもキラキラ、登場人物もハイスペック、舞台も華やかで
全編夢見るような雰囲気はあるのですが、
一方で地に足のついた現実感もちゃんとあって
ファンタジーとリアリティのさじ加減が上手いなぁ。

イギリスの名門デパート(Harrods的な)に吸収合併される日本の老舗デパー…

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