かわい有美子さんのレビュー一覧

UNDER THE HEAVEN(上) 小説

かわい有美子  立石涼 

ハリウッド映画みたいに波乱万丈

97年のノベルズ「帝ーMIKADOー」を大幅改稿して復刻した作品。
両親を事故で失った主人公が、マフィアのボスに養子として引き取られ、
マフィア同士の抗争に巻き込まれて、不運な目に遭わされますが
愛する人の支えで立ち直り、逆境を乗り越えて家族で幸せを掴む話です。
二巻組で話にボリュームを感じるのは当たり前ですが、
きちんと肉付けされた登場人物が多いのが、本作の特徴の一つだと思います。

1

世界の半分 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

エルヴァン(攻さん)の我慢!に神評価

皆さまおっしゃっておられる通り、葛西先生の挿絵のあまりの美しさに脱帽。
私も口絵が最も好き!たまらん・・・
攻めさん、受けさんの着衣姿。
大きめのディヴァン?に二人して座ってるところ。
受けさんの衣装が薄いライラック色で、美しすぎる背中がvネックで見えてて斜め後ろにいる攻めさんを振り返っておられ、麗しい金髪がはんなり・・・(ああなんて拙い私の言葉。先生の美しい挿絵を汚してる気がする(泣)で…

11

天国より野蛮 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

失って初めて気づく大切なもの

最初 かっとんで読んでしまって放置。
いかんいかん、先生に敬意を表せねばとじっくり再読。
最初はあっさりした話やなーと思ってましたが
二回目でえらい印象変わりました。それでレビュー。

他のお姉さま方がおっしゃっているように、受けさんがえらい淡々と
しているんで、盛り上がりにかける印象。
まあ受けさんのその性格が「誰よりも神をたたえることに忠実」で神に関係ないことは知らん!という魂の…

1

伯爵夫人の魔法の靴 小説

かわい有美子  あじみね朔生 

大人な二人のシックな恋愛物語

39歳のイギリス人支社長と32歳の日本人秘書。表紙のイメージよりも大人な二人のシックな恋愛物語でした。

激しい恋情というものは登場せず、宝飾品や着物などの芸術品としての歴史、英日の文化の違いなどを紹介しながら、お互いが静かに恋心を育てていく様子が描かれています。

かわい有美子さんらしいクールな雰囲気の作品ですが、その分、艶っぽい雰囲気は控え目でした。あとがきにも書かれていましたが、スー…

1

世界の半分 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

金の鳥籠

葛西先生の美しくも繊細な絵に彩られた歴史ファンタジー。
キーワードは、大国に攻め滅ぼされた「亡国の王子」。
父王の、生き延びて国の再興を果たせという命のもと、シルカシア王国第二王子のカイは、前年に亡くなった姉姫に扮して城を脱出するのだが…。

もうこれ、カバーイラストが圧勝!
美貌で謳われた姉姫に扮しても、王子と見破られない美少年。
取り替え花嫁のお話には挿絵の力がどれだけ味方するか、…

6

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

大学生になった峰を見たいです。

一気に読み終えてしまいました!とても面白かったです。ほのぼのとしていて何だか心が浄化された気分…。主人公の峰が大好きです。強い受けが好きなのでドンピシャでした。素敵な物語をありがとうございました。

2

君と僕と夜の猫 小説

かわい有美子  笠井あゆみ 

なんちゃって大長編

良く言えば丁寧に描かれた、京情緒のしっとり穏やかな作品だけど、悪く言えばダラダラして盛り上がりに欠ける作品、という感じでした。
端的に言えば、京都に住む30がらみの幼なじみ同士が結ばれる話なのですが、これを263ページの長編単行本にする意義があまり感じられなかった。

箇条書きにすると、幼なじみが大人になっても近所に住んでいて、偶然を装って毎日顔を合わせている。受けはかつて大事故に遭い、足を…

5

閃光と共に跳べ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

大好きなカプですが…

『饒舌に夜を騙れ』の続編。
スピンオフ『鮮烈に闇を裂け』を挟み、シリーズとしては第三冊目になります。

『饒舌に〜』で、片想い相手の犬伏(攻め)と恋人同士になった橋埜(受け)。
橋埜は、前作で負傷し制圧班から指揮班に異動になったり、実家の寺をどちらが継ぐか兄と押し付け合っていたり…と色々あるものの、犬伏とは相変わらず強い信頼関係で結ばれています。

前半は、そんな二人がキジ鍋を食べに行…

7

「君と僕と夜の猫」ルチル文庫創刊11周年記念フェア書き下ろしSSカード グッズ

大人カプのおうちデート

ルチル文庫11周年記念フェアで、黄色い帯つきのルチル文庫を購入すると貰えるSSペーパー。

次の5種類から選べます:
★かわい有美子「君と僕と夜の猫」より
★きたざわ尋子「月と恋わずらい」&「月に蜜色の嘘」より
★愁堂れな「花嫁は二度さらわれる」&「花嫁は三度愛を知る」より
★凪良ゆう「薔薇色じゃない」(2016年6月末発売)より
★間之あまの「食べごろ誘惑ハニー」&「お兄ちゃんのお…

3

君と僕と夜の猫 小説

かわい有美子  笠井あゆみ 

寄り添う心

京都の町屋で、冬のある日目覚める夏生の冒頭から
雪国とは違う厳しく刺さるような寒さだろうなと
想像しながら読み進めさせていただきました。
しかも事故での足の痕の痛みまでツラそうで
亡くなった両親や老舗の刃物専門店“佐用”の跡継ぎのこと、
夏生が不憫でなりませんでした。
ただ、自分で出来る努力を惜しまず
“柳井”という小さいながらも今風の店を構えたのが
芯の強さと負けん気の強さを感じ…

7
PAGE TOP