UNDER THE HEAVEN(上)

under the heaven

UNDER THE HEAVEN(上)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神14
  • 萌×27
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
110
評価数
26
平均
4.3 / 5
神率
53.8%
著者
かわい有美子 

作家さんの新作発表
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イラスト
立石涼 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
UNDER THE HEAVEN
発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784862639097

あらすじ

幼い頃、両親を失った史貴と麻里絵は施設からマフィアの帝王・ハーベイに引き取られた。同じく親を失って引き取られたアレックス、実子のイェインと、4人は共に育てられる。孤独な史貴には、アレックスの隣だけが安息の場だった。あの「MIKADO-帝-」が大幅改稿して登場!

表題作UNDER THE HEAVEN(上)

アイリッシュマフィアの息子 イェイン・グレン
両親を失くしグレンの養子になる 高城史貴

その他の収録作品

  • プロローグ
  • 第1部
  • 第2部
  • あとがき

レビュー投稿数4

あの伝説の作品が大幅改稿で新装版!

待ってました!!
評判の高さにいつか絶対読みたいと思っていた「MIKADO-帝-」
97年の作品の為今では入手も困難となり、この新装版出てくれて本当に嬉しい♪
大幅改稿ということで、どこがどう変わったのか?自分にはわかりませんので、旧版をよんでいらっしゃる方の感想も見たいですv

事故で両親を失い施設に入った日系4世の兄妹の史貴と麻里絵。
マフィアに親を殺され、大怪我を負い史貴兄弟と同じ施設に入っていたアレックス。
この3人がアイリッシュマフィアのグレンに、アレックスは息子イェインのボディガードとして、麻里絵はグレン親子が気に入った為、史貴は麻里絵のおまけ(?)で引き取られます。
その暮らしの中で生まれる、それぞれへの報われない想い。
麻里絵のレイプ事件に始まり、麻里絵への想いが叶わないイェインの麻里絵の身代わりとしての史貴への強姦、
麻里絵の、史貴の、アレックスへの切ない恋心。
そんなものが、ドラマティックなテンポ良い展開の中に上手く描写されていきます。

マフィアというバックボーンのお話なのに、この義理の兄弟の関係の中、父親としてのグレンとの関係の中には、優しく穏やかな家族を見ることができます。
しかし一方で、レイプ、強姦と、辛い場面も登場します。
まだ、この上巻というのは、下巻への前振りのような展開でしかないような気がします。
多分、90年代に作られたお話ですから、かわいさんの作品ですから、これでもかという痛い展開、悲しい展開が待っているのだと予想できて、実を言うと、それにとても期待してしまうのです。

人物達の性格描写にもやっとする部分はまったくなく、ぶれのない姿を貫いています。
史貴が主人公で、一身に耐えて不幸を背負っているようでありますが、義理の兄妹たち、それぞれに苦しみを背負う部分も手抜きがありません。
だから読んでいてグイグイと引き込まれます。
時間の流れも速く、まだ10歳にもならない子供の年齢から10年近い年月が描かれていますが、不足感もありません。
胸に詰まる苦しさは誰に比重が行っても感じることができます。

できうれば、大幅改稿ということなので旧版でのエンドに書き下ろしがついていることを期待して、来月の下巻を待ちたいです!
この4兄妹の運命はどうなってしまうのだろう?
今のBLでは味わえない勢いのあるお話として、今こんなBLがとてもとても新鮮なのです!

2

総受スキーにはたまりません。

とりあえず明日が休日でよかった!ぶっ通しで上下巻読めるしあわせ〜!(*^^*)

受の史貴がありていにいえば健気受っていうんですかね…でもすごく可愛くて愛おしい受です!きっと葛藤とかがしっかり描かれるからかな…

そして攻のアレックスですが、やっと恋愛感情自覚しおったか!という所で上巻終了〜…
ほんと明日休みでry

そして気になるイェイン…個人的には史貴に対してラブの感情が芽生えててほしいなと思う…そしてフラレて苦しみ藻掻けばいいとも思う!やりにげでフェイドアウトしてなければいいな…

とりあえず、史貴がしあわせな結末を期待しつつ明日下巻読みまーす!

1

ハリウッド映画みたいに波乱万丈

97年のノベルズ「帝ーMIKADOー」を大幅改稿して復刻した作品。
両親を事故で失った主人公が、マフィアのボスに養子として引き取られ、
マフィア同士の抗争に巻き込まれて、不運な目に遭わされますが
愛する人の支えで立ち直り、逆境を乗り越えて家族で幸せを掴む話です。
二巻組で話にボリュームを感じるのは当たり前ですが、
きちんと肉付けされた登場人物が多いのが、本作の特徴の一つだと思います。

史貴をはじめとする四兄妹は、主人公の想い人の長兄アレックスはもちろん、
次兄のイェイン、末妹の麻里絵も、その人柄や関係エピがしっかり描かれ
物語の中で非常に大切な役割を担う重要人物になっています。
さらに、義親のハーベイ、史貴の友人・秀峰(サウフォン)
悪役のヴィンセント、煥栄(ウンウェン)
アレックスの師匠的人物リチャード、
すぐ死んでしまうけど史貴の母・光子など。
彼らが、主人公との関係性だけで語られず、
きちんと血肉の通ったキャラクターとして描かれ、
史貴の周囲で脇役同士、有機的に関係していることで、話に厚みが加わっています。
ともすると、二人の世界(+α)になりがちなBLには珍しい。
これを散漫と取るか、私のように肯定的に受け止めるかは、
好みの問題もあると思います。

次に、主人公が突き落とされる不幸・不運ぶりが半端無い。
義兄イェインにレイプされるのもなかなか酷いのですが
物語の中では、これくらい序の口でした……。
かわいさんって、こんなキツい陵辱系書けるんですね。
最近の作品では、痛さのあるものが無かったので知りませんでした。
それとも、昔はこういうBLが当たり前だったのかな?
本人は何も悪くないのに酷い目に遭う…という点では屈指だと思います。

元の作品「帝ーMIKADOー」は、
バッドエンドと言って良い結末だったそうですが
本作では結末が書き換えられているので、
終りはちゃんとBL的ハッピーエンドを迎えます。
これを安易なハッピーエンドだと評価しないレビューも見ましたが
私は主人公がとんでもなく不幸だったのだから、
最後はちゃんと救済されて良かったな…と素直に喜べました。

人が殺される、傷つけられる、陵辱されるなどの描写に
耐性がある方にしかお勧めできませんが、
最近のなまっちょろいBLにも飽きたな〜と思われたら
是非一度、手に取られてみる事をお勧めしたい骨太な作品です。

1

読み易いマフィア物、キャラが魅力的です♪

あっと言う間に読んでしまった!面白くて!
まだ下巻を読んでいないのですが、もうワクワクしています!

何たって、登場人物が良いです。
4人義兄弟(男3女1)の性格分けがきっちりしていて、キャラの混同や不明瞭さは無く、それぞれがとても魅力的でした。
アレックスは、長身細身な男前・寡黙・生真面目・暗殺護衛術に長けている
イェインは、金髪碧眼・社交的・正直・やんちゃでヘタレ
史貴(フミタカ)は、華奢で女顔・温厚・内向的・平和主義
麻里絵(マリア)は、清くしなやかなアジアンビューティー・末っ子なので甘えん坊だがしっかりした面も

その中でも、自分はイェインが気に入っています。
アレックスに嫉妬したり、義妹への恋心が報われない事で史貴を犯したり、普段の素行も良くなかったり・・・弱い部分が何だか放っておけない。
実父グレンは自分亡き後を思って義兄弟を引き取った訳だけど、イェインは実子として特に特別扱いされていなかった。
唯一の実子でありながら義兄弟と同等に扱われ、実子だから媚びてくる輩がいる中で、イェインに「馬鹿だなぁ~」って抱きしめて上げる人がいたらと思うと、この純粋で軽薄な子が憐れに思えるんだな。
だから、撫でまわしてあげたい!

アイリッシュ・マフィアってところも興味深いです。
何か重くて暗い感じがしませんか?
そして、小さいけど轟々と燃えている感じがして!
IRAとの繋がりとかあるのかな?Jueとの繋がりはあるよね?
上巻で臭う、VS.イタリアン&チャイニーズマフィアのでかい団体との抗争がどうなっていって、他の団体は出てくるのか?
親の敵をグレンと知ったアレックスの動向は?
史貴の同居人の華僑・秀峰(サウフォン)もどんな動きをしていくのか?
刺青を入れられるのは史貴だろうし、楽しみな伏線が沢山あります!
でも、BLごともあるし、こんなに下巻1冊に入りきれるのかな~?
ワクワクしながら、下巻読める時を待っています!

1

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