かわい有美子さんのレビュー一覧

「君と僕と夜の猫」ルチル文庫創刊11周年記念フェア書き下ろしSSカード グッズ

大人カプのおうちデート

ルチル文庫11周年記念フェアで、黄色い帯つきのルチル文庫を購入すると貰えるSSペーパー。

次の5種類から選べます:
★かわい有美子「君と僕と夜の猫」より
★きたざわ尋子「月と恋わずらい」&「月に蜜色の嘘」より
★愁堂れな「花嫁は二度さらわれる」&「花嫁は三度愛を知る」より
★凪良ゆう「薔薇色じゃない」(2016年6月末発売)より
★間之あまの「食べごろ誘惑ハニー」&「お兄ちゃんのお…

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君と僕と夜の猫 小説

かわい有美子  笠井あゆみ 

寄り添う心

京都の町屋で、冬のある日目覚める夏生の冒頭から
雪国とは違う厳しく刺さるような寒さだろうなと
想像しながら読み進めさせていただきました。
しかも事故での足の痕の痛みまでツラそうで
亡くなった両親や老舗の刃物専門店“佐用”の跡継ぎのこと、
夏生が不憫でなりませんでした。
ただ、自分で出来る努力を惜しまず
“柳井”という小さいながらも今風の店を構えたのが
芯の強さと負けん気の強さを感じ…

7

銀の雫の降る都 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

読みたかったんです

ずっと前から読みたくて、なかなか手に入れられずやっと読めました。
美しいカバー絵。内容をそのまんま表してると思います。
ファンタジー好きにはたまらん。
いや、そりゃ色々思うところはありますが、それを全部いいやっと思わせるぐらい、この穏やかな愛情が好き〜。
攻めさんが頑張って待って、最後多分幸せになったろうと思うのですが、
ほんと号泣。ティッシュ何枚使ったことやら(笑)
二人いつまでも穏…

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君と僕と夜の猫 小説

かわい有美子  笠井あゆみ 

強すぎない優しい依存関係

両親を早くに亡くし、自身も学生時代の事故で足が不自由な夏生。
そんな夏生を傍でずっと見守ってきたのが、向いに住む幼馴染の智明。

二人は互いに”相手の存在”に依存していますが、でもその間には深く踏み込みすぎない一定の距離があり、二人だけが分かっているその距離感が好きでした。
京都弁の独特の雰囲気も夏生の不幸な生い立ちとそれを過保護に見守る智明の雰囲気とマッチしていてよかったと思います。

3

恋は遠い日の花火ではなく-総集編- 小説

かわい有美子 

大満足の総集編

大大大好きな「透過性恋愛装置」の続編があると知り、小説同人誌なるものを初めて買ったのがこの作品です。規定のページ数に収まるように、ほぼ二段組というボリューム満点の一冊になっています。

正確にはシリーズ第一作に当たる「上海金魚」の続編も収録されているのですが、「透過性恋愛装置」にドハマりした自分はやはり以下の三篇に激萌えしました。

・恋は遠い日の花火ではなく (53ページ)
 牧田の視…

8

進行性恋愛依存症 小説

かわい有美子  今市子 

シュチュは好きなんですけど

いちいちセリフだの情景描写だの説明文だの文章が長すぎて目が滑ります。なのに一冊に二つの話(+おまけ一本)が入っているので展開も急。お互いの立場、過去の因縁をさらっと説明して、もう破局寸前からのスピード和解ですよ。
漫画だったら16ページかなって感じの内容の薄さですね、一本目。
受けが攻めを許す気になった理由も、攻めが受けを再び、というか今度こそまともに愛する気になった理由も全く分かりません。受…

1

饒舌に夜を騙れ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

口絵に★1プラス!

男臭さ…もとい、逞しさの極致とも言えるSATという職業をモチーフとしたお話です。

恋愛だけでなく、お仕事に関する描写が緻密で面白くて読み応えがありました。何と言っても口絵が素敵でニヤニヤしました。緒田涼歌さんのイラスト作品は受が可愛らしいタイプのものしか読んだことがなかったので、ここまで性格も体格も男前な受は珍しくて新鮮でした。

余談も余談ですが、つい最近、某アニメ作品でSATが悲惨な…

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朧小路の恋の花 小説

かわい有美子  宮城とおこ 

ちょっと物語が粗いかな…

うー…評価の難しい作品でした。京都には数回訪れたことがある以上の縁のない身ゆえでしょうが、府外の人がやっかみを込めて言うところの「京都(人)のちょっと鼻に付く感じ」がそのまま反映されているような印象を受けました。

で…なんでそんな印象を受けたのかなぁと考えるに、二人が恋人になる展開よりも、その過程で描かれる「京都とは」みたいな描写ーー京の花街のお作法的な話や、攻の職業である京料理のことや、受…

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朧小路の恋の花 初回特典ペーパー グッズ

贅沢な両面ペーパー

まず、カラーイラストがペーパー片面の全体に使用されているのを見て、なんて贅沢だ!と思いました。口絵は黒より紫がかった色味で、裏表紙と同じイラストだけど色味が違うと感じました。ペーパーは裏表紙の方を使用されています。

ショートストーリーは、光希が布団の中から、半裸で爪を切る吉澤をUSJに誘う話です。短い文章ながら、午前中の日の中での甘い雰囲気が漂う光景が素敵でした!吉澤が「お前」呼びなのに、恋…

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朧小路の恋の花 小説

かわい有美子  宮城とおこ 

京都が舞台

光希(受け)視点の表題作「朧小路の恋の花」と、吉澤(攻め)視点のショート「今宵逢う人」の2作品が収録されています。

二人とも京都弁ですが、料理人の吉澤は、水商売の光希ほど柔らかい方言ではありません。二人が違うというのが読みやすかったと思います。私は平気でしたが、光希の京都弁を女性っぽく感じて気になってしまう方がいるかもと思いました。光希の商売柄だけでなく、京都という土地柄、私生児という出生か…

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