かわい有美子さんのレビュー一覧

世界の半分 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

しっとりと密やかな二人のお話

しっとりとして静かでひそひそと語られるようなお話でした。

こんなにされたらお互い好きになってしまうよ…。

冒頭はエルヴァン視点その後はずっとカイ視点で現在から過去を回想し行き来しながら語られ。

不遇の皇子エルヴァン。よくこんなに優しく真っ当に育ちました。母を殺され父や兄達に疎まれ、いつ殺されるかわからない日々を鳥籠の中で生きてきて。

悲劇の王子カイ。国を襲われ家族も民も殺さ…

1

墨と雪 2 下 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

アサルトスーツしか勝たん

 たっぷりとボリュームのある上下巻ですが、それでも終わってしまうのが惜しくて、一ページずつ大切に読み進めました。6年という時の流れは待つ身には永遠のようでも、こうして続巻を手にすることさえできれば、一瞬でまた物語の世界に戻ってゆけるのです。世界は大きく変わり、おそらく誰にとっても多難なこの時代に、たゆまず書き続けてくださったかわいさんにまず感謝です!!

 篠口が心身に負った深い傷。目に見え…

21

墨と雪 2 下 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

名前呼び〜

感無量で読み終えました。本編自体も希望を感じる締めくくりでしたし、同時収録されている複数のSSについても、暗く重い事態からの夜明け、またその後の盤石な二人の絆をうかがわせる甘辛両方の味わいを備えたものに感じられました。深い満足感と同時に喪失感も味わっております…

上巻の方で少しずつ篠口に対する黒澤のスタンスが暴露されているので、篠口が見せる変化に注目して読み進めていったのですが、下巻は黒澤の…

18

墨と雪 2 下 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

やっぱりこういうのが好き

上下巻一気読みでした。読み出したら止まらなかったです。私がBL小説を読み始めた頃に好きだった世界がここにある。スピンオフ作も含め事件の事や警察組織についてまでこんなに細かく書いてくれる作家さんは、最近ではなかなかいらっしゃらないから貴重な存在。かわいさん、仕事をセーブされてたみたいですが、これからもついていきます。

ストーリーはズバリ、トラウマからの再生。受けの篠口は前作で変態に監禁され心身…

20

墨と雪 2 上 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

嬉しすぎる

『墨と雪』待望の続編。平河寮シリーズのキャラの中で、よもや大穴?はたまた真打?と目される篠口の回ですね。前作からは続きはあるだろうと信じていましたので、単行本として上下まとめての刊行、しかもリアルタイムで作品を拝読できる機会に恵まれるなんて…それだけでも生きてて本当に良かったなァと喜びに打ち震えている読者の一人です。

本編は袴田に拉致監禁された篠口が無事生還し、心身のケアのため入院生活に入っ…

26

墨と雪 2 上 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

スパダリという言葉では表しきれない

待ちに待った墨と雪続編!!
一巻の発売が2016年1月だそうなので実に6年ぶり!
私は発売して数年後に読んだのですが、リアルタイムで一巻を読んで続編を待っていた方のことを思うと、待った甲斐がありましたね!の気持ちです( ;∀;)
タイトルに2が付くので間違える方は少ないと思いますが、がっつり前巻直後のお話となりますので、読んでいないと何もわからないパターンのお話です。

以下、上巻のみ…

19

墨と雪 2 下 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

苦しみの先に見えるもの

「墨と雪2」で、上巻と同時発売された下巻になります。

雑誌掲載の続編が160ページ程度。
他、神宮寺が主役になる短編が一編に、二人の過去のエピソードを語った短編が一編、更にその後の二人を語った短編とSSが二編書き下ろされての、とってもお得で盛り沢山の内容になってます。

個人的に、遠藤が好きで好きで仕方ないんですよね。
そして、宮津との漫才としか思えないアホなやりとりも大好き。
書…

26

墨と雪 2 上 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

どうか、その事を知って・・・

「墨と雪」続編で、下巻と同時発売となる上巻になります。
あの痛くて辛すぎる前巻から約6年。
ようやくのお目見えですよー!
待ってた。発売を信じて、ずっとずっと待ってた!!

で、これ、予想以上の重さと苦しさながら、同時にとても優しいんですよね。
読みながら、こんなの泣けちゃうでしょう・・・と。
何だろうな。
篠口は深い傷程度じゃ言い表せない、辛い重荷を背負った。
それでも前を向け…

28

天使のささやき(2) 小説

かわい有美子  蓮川愛 

なんだかんだで仲良くやって!

天使のささやきの終わりに、これじゃ本当に名田と峯神は付き合ってんの?
それとも峯神は手のひらで転がしてるだけ?とかで少し不安でしたけど、この2を読んだら、峯神はちゃんと本気で考えていて、退寮も視野に入れて行動するわけですね。
対して名田は、さすがに寮の部屋ではイチャイチャできないとはいえ、日常に峯神がいることを大事に思っていて、寮を出ていくことに不安を感じます。

違うよーわかったげてーい…

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天使のささやき 小説

かわい有美子  蓮川愛 

SPは対象者のために

SPに配属され、寮に入った「あなたじゃイケない」と元カノに言われた名田と、尊敬する峯神との話ですが、最初に峯神は「下半身超絶無節操男」と評されます。
なんて二人だ。。。

新米である名田に懐かれ、自分を良い奴だと思われないような口振りであしらおうとする峯神。もう必要以上に関わられないように脅しのつもり?でキスしたり…
でも結局名田の真剣な思いに応えるんです。
名田のいう「峯神さんが撃たれ…

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