周防佑未さんのレビュー一覧

傷痕に囚われて 小説

義月粧子  周防佑未 

健気な人魚姫の恋が成就するまで

誤解から攻めに憎まれ別れたのち再会し誤解が解け後悔して溺愛される受けと言う展開は好きなパターンです。

この作品では、攻めの将来を考えて別れる決意をした受けが気持ちを残さないために徹底的に嫌われて別れることを画策し別れてもなお思い続けるのです。
自分が汚れ役を引き受けることによって、蔑まされようとも好きな人の幸せを願って傷だらけになって守り通す健気で深い愛です。

攻めが窮地に追い込まれ…

2

王様、お手をどうぞ 小説

夕映月子  周防佑未 

王様を救う超絶男前な王子様受け

読む前はまったくピンとこなかったのだけど、読み終わってみたらこれ以上素敵なタイトルはない!!と思うようになりました。

受けの杏里が惚れ惚れするほど男前で、そこがすっごーーーーーく好き。
この神評価は男前の受けに対して捧げられています。

杏里はハーフで海外育ちということもあり、広い視野を持つ自由闊達な青年です。
そして大学生でありながら世界を舞台に踊るプロダンサーなので、プロとしての…

4

水曜日は淫ら 小説

秀香穂里  周防佑未 

隠れSにロックオンされたら

秀香穂里先生の電子限定版短編です。

仕事でアイデアを後輩に盗まれたリーマンが、バーのマスターに慰められてそのまま…
…という設定。
しかし、そのマスター・一式は初めは優しくあやしてくれるのですが、だんだん際どく性的な戯れになってきて、普通のリーマン・三嶋はもはや蛇に睨まれたカエル、罠にかかった仔ウサギ…
初めて乳首をいじられて、戸惑いながらも忘れられず、一式の指定する水曜日、引き寄せら…

1

平安異聞 君ありてこそ 小説

牧山とも  周防佑未 

盛り上がりに欠けていて残念

平安BLという事で手に取りましたが、全体的に盛り上がりが無く、単調に感じました。
メインカップルが共同で事件の捜索をするのですが、そちらの方面に力が入れられずに、急激に二人の仲だけ深まっていくだけに、説得力がなく置いてきぼり感をくらいました。

BLはBL外の描写にも力が入れられてこそ映えるんだなーと実感しました。平安時代や「時渡り」という設定など、描き方によっては面白くなりそうな素…

0

蜜色の恋 小説

鳥谷しず  周防佑未 

優雅なるスケベ、やはり今回も!

鳥谷さんの甘々ものということで楽しみにしてました。長いすれ違いやすごく切ないのは苦手なので。
しかしいざ甘々だとそれはそれで何か物足りない。無い物ねだりなのか?
一応少しすれ違いらしきものはあるのですが、え!という種明かしで。

今回も美貌の受け攻めに攻めは家柄も良くて程よい変態さんでした。
受けは誰ともお付き合いしたことのないまっさらないい子です。

早いうちに両思いになって最初か…

1

一途な独占欲 小説

吉田ナツ  周防佑未 

可愛くて癒されました。

皆さんが絶賛する電子書籍版のSSが読めない私は心が狭くこの評価にしてしまいました。
あ~残念。私がいけないだけなんですけど。

このカップルが可愛いんですよ。
最初は伊佐は好みの容姿の夏目を自分のモノにしたいという感じだったんでしょうけど、本気になってから夏目を尊重しつつ自分を選んでもらいたいというのを必死で伝えているところなんかとってもいい男。
最初からおのれの欲求を満たすだけの狡さみ…

2

その脚の白き誘惑 小説

火崎勇  周防佑未 

私にはわかりにくかったです

 梁瀬は女に夢を持つ親友の付き添いで、その運命の人がいるかもしれない家に行き、その女性の弟――槐に興味を抱く。
 槐は梁瀬の好みの見た目をしていたが、自己主張と覇気に欠けていた。
 友人に付き合いながらも、リハビリ医として槐の足に触れ、槐の中にあるひたむきさを引き出そうとする梁瀬だが……

 という話でした。
 なんというか……言いたいことはわかる! でもわからない!! って感じの話でし…

0

初恋の続きをしよう 小説

川琴ゆい華  周防佑未 

『攻め2人萌え』にジタバタした

最近読んだもの全てがとても可愛らしかったので「よーし、川琴さんの処女作、読んでみよう」と購入。
ああ、これは!
『攻め2人もの(私の勝手な命名です)』ではないか!

もう既に薹が立った私ですら劇場では観られなかった古い映画で『明日に向かって撃て』というニューシネマがございます。私に『萌え』というものを自覚させてくれたドラマのひとつなんですが、これが『攻め2人もの』なんですよ(こっちは男女だ…

1

いつも隣に俺がいた 小説

綺月陣  周防佑未 

大好きなシリーズが、最後の最後で真逆の評価に

電子書籍版を購入。
シリーズをすべて読んでの感想です。
今までは「神」よりの「萌×2」でしたが、最終巻のみ「趣味じゃない」という評価をつけさせてもらいました。
レビューする気はなかったのですが、あまりの酷さに思わず、叫ばずにはいられなかった。

真崎のバカ野郎!
あんた、大バカ野郎だよ!!
最終巻、読まなければよかった!!!!!
私の時間と金を返せ!

ふぅ、思いっきり吐き出し…

4

帝王と薔薇の花嫁 小説

海原透子  周防佑未 

序盤からキュンキュンでした

初読み作家さんです。
タイトルからも分かる通り花嫁モノ、そして表紙の攻め様が左手に持っている物は…拳銃…という事で裏社会モノという個人的には好きな設定のお話でした。

お話の舞台はほぼ全編にわたり架空の国、グラームズ王国という外国で繰り広げられます。
そこに訳あって留学してきた日本人の高校生の光紀は、偶然見つけた薔薇園でその薔薇園の持ち主と出逢います。
個人的には攻め様の強引でありながら…

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