鹿住槇さんのレビュー一覧

欲張りな選択 小説

鹿住槇  こうじま奈月 

三角だけど、ちょっと異質?

恋人と親友の間で揺れる受、しかもその恋人と親友の2人が親の再婚で義兄弟になって・・・と、これだけなら別にどうってことないんですが(まあベタな王道設定なら『受が』どちらかと義兄弟になるパターンが多いでしょうね)、この作品では親友との間に恋愛感情は介在しません。
そこがいちばんの意外性というか独自性でしょうか。

義兄になった友和(攻)が親友である輝弘(受)と男同士で付き合っているのを知った陽…

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誘惑すんなよ! 小説

鹿住槇  沢路きえ 

この攻のどこがいいのかまったくわからない。

鹿住さんは基本的には好き作家さんですが、作品によって結構好みが分かれるんですよね。これはその中でも最低クラス。ただひたすらに不愉快でしかなかったです。

設定としては、親友に片思いして告白したものの恋愛の意味では受け入れてくれない彼と強引に迫ってくる格好いい大学生・京哉(攻)との間で揺れる修(受)。
しかし、鹿住さんはこの『揺れる受』がホントお好きなんでしょうね。しょっちゅう出くわす気が…

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恋をするなら各駅停車で 小説

鹿住槇  タカツキノボル 

なんとも地味な2人の恋。

弁護士事務所勤務(弁護士ではなく事務員)×高校生。どちらも派手さのないなんとも地味で穏やかなキャラクターです。

周(受)は、電車の中で助けてくれた九城(攻)にお礼を言いたいと思いながらも機会がなく何ヶ月も黙って彼を見つめ続けます。一途で健気なのはまあいいんですが、どこの乙女だよ!とちょっと引きそうになりました。

一方、九城も優秀な兄へのコンプレックスを抱えています。自分に自信が持て…

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禁じられた恋に落ちて 小説

鹿住槇  みろくことこ 

ラストにガックリ。

設定はまさにベタベタの王道で、悪役はどこまでもわざとらしく酷くいかにもありがちでわかりやすくはありますが、それは別に構わないんです。鹿住さんならそれはもう予想の範囲内ですし、その分読みやすいのは確か。

ただ、あのラストの逃げ(としか思えない)には呆然としましたね。ここまで読んで来て、いきなり突き放されたというか置いて行かれた感じでした。

もともと、キャラクターもストーリーもたいして…

1

独占禁止!? 小説

鹿住槇  宮城とおこ 

脇キャラクターが酷過ぎる・・・

幼馴染みの友情から恋愛へ~という設定もメインキャラクターも、いかにもな王道でライトですがそれは別に構わないんですよ。

苦手な受一人称なので、その点でかなりマイナスではあるんですが、メインのラブ(?)は好きなんです。
力也(攻)も章悟(受)もなかなかにいいキャラクターだったと思うし。

ただ、肝心のメインのラブが霞むくらいに脇が酷いと感じました。
表題では女子、続編では男子のそ…

1

あまくない恋、あまい彼 小説

鹿住槇  神葉理世 

これが優しいいい男のつもりなのか?

↑主に橘(攻)ですが。だったら私とは感覚が違うとしか言えません。

とにかくキャラクターがダメでした。気持ち悪いくらい。
史之(受)は、これ健気ではあるんだろうけどまったく好みじゃないし、何より橘も福山(史之の隣人・橘の親友)も押し付けがましくて自分勝手で強引・傲慢なヤツらとしか感じませんでした。

鹿住さんは決してキライな作家さんじゃないんです。好き作品も結構ありますし、どちらか…

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制服の愛人 小説

鹿住槇  かんべあきら 

攻がただの幼稚なアホ。

設定としては、病んでる執着攻の凌辱・監禁ものでしょうか。悉く私の大キライな要素です。

ただ、設定がまったく好みじゃないどころかものすごく苦手なわりにはすんなり読めました。
とにかく、俊之(攻)があまりにも幼稚で情けない小物なので、すべてにおいてヌルイというか詰めが甘いんです。痛さの少ない執着・監禁ものという意味では、そういうのが苦手な方でも読みやすいかもしれません。

う~ん、申…

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泣きべそステップ 小説

鹿住槇  やまかみ梨由 

ステップアップ・ラブ。

なんだかんだ言って好きな作品です。

表題作は、妻を亡くして5歳の息子を育てるシングルファーザーのサラリーマン・中ノ瀬に片想いする准(受)と、親友である准の恋を応援するうちに恋愛の意味で惹かれて行く幸一郎(攻)との一応三角関係でしょうか。
攻一人称(表題のみですが)だから余計に好きなのかも。

私は子持ち・シングルファーザーものは特に好みではないんですが、これは厳密には子持ちものと…

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となりのベッドで眠らせて 小説

鹿住槇  椎名咲月 

誰にも魅力を感じない三角関係。

読んでてひたすらイライラしました。もう読むのがツラいレベル。

三角関係はもともと好みではないんですが、これは三角だからという次元ではありません。いやもう、いろんなタイプのダメキャラクターを並べるのがコンセプトだったんですか!?と嫌味のひとつも言いたくなりました。

方向の違う無神経で強引・傲慢なアホ攻(候補)2人に振り回される後ろ向き優柔不断受。
イヤもうメイン3人の誰にも肩入れ…

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兄と、その親友と 小説

鹿住槇  夏乃あゆみ 

誤解と三角関係と身代わりと。

鹿住さんではかなり上位に入る好き作品です。

私は受一人称がものすごく苦手なので、鹿住さんには珍しい(別に唯一じゃないけど)三人称だというだけでも評価アップしてもいいと思うくらいなんですが、それを避けてもなぜかすごく好き。

メインキャラクターはよかったですね。崇匡(攻)も陽(受)も結構好みのタイプでした。

タイトル通り、兄(佑)とその親友(崇匡)と兄の親友を好きになった弟(陽…

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