志水ゆきさんのレビュー一覧

是(6) コミック

志水ゆき 

ちょっとした疑問が解決

 隆成の紙様になれるかどうかの盛夜ですが、そんなとき、隆成の仕事仲間の子供、洋次が突然いなくなり、その後、体に傷を負った状態で発見されるのです。

 洋次に暴力をふるった人間が程なく分かるものの、私は、隆盛が洋次のことになると、態度を変えることがちょっと意外でした。もしかしたら、かつての母と自分ができなかったことを、洋次にはそうあって欲しくないと願っていたのかも知れません。

 言霊を使う…

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是(5) コミック

志水ゆき 

言霊を使わないこと

 主をなくしてしまった紙様の守夜は、新たな主になってもらうべく、隆成の元を訪ねるのです。

 隆成は一族から離れて暮らしているのですが、ある事件がきっかけで彼は二度と「言霊」を使わないと決めているのです。

 日常の中で、ほんの少しの悪意や皮肉があって、深く考えもしない言葉がそのまま言霊になって、望まない結果になるのはとても怖いことだなと思いました。

 紙様と言うだけで、人間から好き…

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是(4) コミック

志水ゆき 

紙様の再生

 小さな核だけになってしまった氷見は、割と簡単に再生するんだなというのが驚きでした。紙様でもどうしても人間そのものに見えてしまうので、あっけない感じがしました。

 氷見を再生と同時に記憶が無くなってしまい、「初めまして」と玄間に言ってしまうのですが、このCPはどこまで行ってもずっとわかり合えないような気がして、悲しくなってしまいました。

 玄間が求める「氷見」を思い出したり、探そうとも…

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是(3) コミック

志水ゆき 

もどかしい二人

 玄間の父、成馬の紙様だった氷見は、成馬が亡くなった今、成馬の息子である玄間の紙様となっています。

 確かに紙様は紙であり、言霊師の痛みを代わりに引き受ける存在だから、乱暴に扱っても問題はないのかも知れません。それでも私はどうしても人間そっくりで、感情もある氷見を乱暴に扱われることに抵抗がありました。

 どんなに玄間が彼のことを好きでも、体が反応しても、氷見の中には成馬がいるような気が…

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蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

前半の杏二が最高

ついにオーナーのお話。これまでのキャラが出てきたりして、最終章らしくまとまっていました。

杏二のキャラ(洋二でなく)が演技というせいもあってか本当に蛇っぽくてよかったので、そのままのキャラで行ってほしかったなぁ。蛇に飲み込まれる仁摩がどうなるのか見たかったです。しかも暗くならないハッピーエンド。せっかく風呂敷広げたんだから榎田さんだったら見せてくれるかも??と期待しましたが、残念ながらそれは…

1

秘書とシュレディンガーの猫 小説

榎田尤利  志水ゆき 

納得できない~(汗)

前2作に比べて、これは私には今一つでした。
最初に結末はわかってしまうので、ならばそれまでのいきさつで楽しませてくれるかと思うとそれも今一つ。

その理由は、雨宮のキャラ。彼に共感できなくて最後まで楽しめませんでした。

コンプレックスはわかるし苦労したんでしょうが、あまりにも思いやりがなく子どもっぽい。自分が苦労したならなおさら、孫たちにもいろんな事情や思いがあるとは考え及ばないんだろ…

3

獅子は獲物に手懐けられる 小説

榎田尤利  志水ゆき 

並みの痛さじゃなかった

榎田さんの作品はどう転がるのか本当にわからないので、完全に身を委ねていいように転がされるのが快感なんだとこれを読んでやっと気づきました。

ええ、もう好きにしてください(笑)

そうは言ってもこのお話は激しくて、翻弄されるのが苦しかった。巧みな文章で感情移入させられてしまうから余計にきつかったです。
深見があまりにも下衆で、不快でたまりませんでした。何度心の中で「深見、滅びろ~!」と念じ…

3

犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

さみしくてさみしくて気が狂いそうだったので、

犬を飼うことにした。

この一文だけのページから始まります。
たったそれだけでこの世界を理解させて引き込んでくる。すごいことしてくれますね。
同時に、このページを破り取って持ち歩きたいと思うほど撃ち抜かれてしまいました。
榎田作品全制覇を目指すことが決定した瞬間でもあります。

やばかったです。久しぶりにこんな突き抜けた萌えを経験しました。・・・はぁ。神様ありがとう(泣)

確か…

9

志水ゆき全集 6 LOVE MODE 6 +レシピ(表題作 So long ~last rain~) コミック

志水ゆき 

納得のラストでした。

志水ゆき様の作品は読んだこと無く、花鳥風月を知って全集を買いました。
とても綺麗な終わり方だったと思います。
この作品で一番好きなキャラは史貴。蒼江と史貴の関係は清く美しい。
直也が史貴の幽霊と出会うシーンは、ほんわかしていて美しいラストでした。

まあ、最初はこの作品が発売されていた頃私はBL作品を知らなかったので、1巻と6巻の絵の違いにこの人誰だっけ?と思いながら何度か話を遡りました…

3

是 -ZE- 画集 いろのほん コミック

志水ゆき 

かみのほんと一緒に

普段、画集の類は買わない私ですが、今回は「かみのほん」と同時発売・封入ペーパー付きということで購入しました。画集なのでお値段は高めですが。

美麗なカラーイラストで、儚くも美しいです。
ページを捲りながらいろんなシーンを想い起こしたりして、是の世界に浸りました。

封入ペーパーは彰伊と阿沙利の日常の一コマを切り取ったお話。
この描き下ろしの封入ペーパーが目当てで画集を買った節があります…

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