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山藍紫姫子 ライトグラフII
ミルクティー猫
ネタバレ
タリオシリーズの4作目の、処理の残酷さ、猟奇ぶりは、 シリーズ中でも群を抜いています。 その復讐のグロテスクさは… 説明するのも憚られるほどです、ご容赦を。 (食前・食後には、読まない方が無難ですね。) バイオレンスな世界で、幹部と使徒がしのぎ争い、 命のやりとりで生き残ったり、消えていったり…。 なのに、奇妙なのは…主人公・櫻庭さんだけが、 まるでそれとは無縁のように清雅にたたず…
山藍紫姫子 名香智子
1900年代初頭の英国らしき国、 社交界を賑わせる美貌の作家シェヴィーには、 悲劇的な生い立ちと、不義の息子があった。 のちに彼には、息子と実弟に犯される運命が待っていて…。 なんとまあ、ショッキングな展開! 昨今の規制が叫ばれるBL業界では、 ちょっと見られないようなハードな近親ネタです。 まるで「風と木の詩」のオーギュストよろしく、 息子と関係を持ってしまうわけですが…。 こ…
山藍紫姫子
いやはや、日本語って本当に美しい! 三島由紀夫の小説のような、 戦前のたおやかなエレガンスが見られます。 古風ないい廻しが、なんとも綺麗。 やや漢字が多く、京言葉もほどよく散りばめられ、 言葉のエレガントさは秀逸。 BL小説も、なかなかやる…とうならせる作品。 お話の舞台は戦後で、旧華族も落ちぶれた時代。 高貴な血を引く少年・薫も、闇屋あがりの高階に、 いいようにされてしまうので…
タリオシリーズ第3作目です。 舞台を戸隠に移して、お話は進みます。 どこへ行こうと櫻庭さんの花めいたしどけなさは不滅です。 …が、今回は異色の新キャラクター、シメールが登場します。 両性具有キャラは山藍作品の得意とするところですが、 シメールの場合はアマゾネスのような美女!(というべきか?) ちょうど逞しい女性をイメージさせるような… 美青年ではなく、あくまで美女です。 (でも両性…
復讐のために、無理やり女性に性転換させられて、 その男の花嫁に…! 美しくショッキングな展開の、黎明期のBL。 扇情的なプレイも興味シンシンですが、 やはり目を引くのは、2人の美女対決! このお話には、とてつもなくいい女が2人登場します。 ひとりは両性具有の神秘的な麗人、サヴォウー。 (あえてアイシスではなく、サヴォウーとします。) そしてもうひとり、王族カルロスの年上の従姉キャサ…
これは堂々たるハーレクインロマンスです。 ハーレフリークの女友達にBLを布教するには最適! ハーレと同じく、起承転結でハッピーエンドですし…。 攻のクラーク・ダリは、あくまで優雅で傲慢、 爵位をもつ懐古趣味の紳士。 対する受のイリス・ネルロードは、トラウマあり、 秘密あり、コンプレックスあり、 にもかかわらず実は麗人…。 おまけに、ライバルとおぼしきイザヴェラは高慢な美女。 加え…
なっち
SM系大好きですが、この本を知らなかったなんて損をしてました! さあ萌えよ!といわんばかりのBL本も好きですが、上品な表現で残酷な世界を表現されたものにこそ耽美という言葉が似合うと思いました。 とにかく周りの人間が鬼畜。 綾王を虐めることがそのまま興奮につながっていきます。もっともっと虐めたくなる美しさは想像でしかないですが、彼らがエスカレートしていくのもわかる。 だからこそ、もっと虐めた…
Maika
データ入力に困るんですが……(山藍さんの作品はこればっかりな気が……) とりあえずご都合主義どころか、ストーリーに関しては目を瞑ってください。 そして変態プレイのみ覗きたい方にお勧めです。 読んだらすごい世界が見れます(苦笑) 主人公の玲は庶子で父親や兄から性的虐待。 前半からすでに近親相姦です。 そしてまだまだ甘い!他にも政治がらみのパーティーで生け贄?性奴隷という感じです。 …
山藍紫姫子 不破慎理
あいかわらず、山藍氏の様式美、健在です。 食用花の温室での秘め事…なんて、さすが!というべきでしょう。 手違いで園芸家の養子になった少年、若菜君。 (ここは赤毛のアンと同じパターンね。) 少女と見まごう美少年、馨。 (彼は、BLの王道をいってます。) しかも馨君は生まれながらに、花の香りの体臭を漂わせ、 エロスと色香を放ちます。 セレブな園芸家、宇治谷氏は鬼畜系眼鏡ですし…。 萌…
タリオシリーズ第2作は、 前作にもまして濃厚なエロスが漂います。 悪魔崇拝とか、近親相姦の果てに生まれた娘とか、 黒人と白人のエキセントリックな双子の使途とか、 血液恐怖症に、恐るべきプレイの数々…。 そういえば、今回あっけなくも処理されてしまう白須幹部だって、 妖しく歪んだロマンスグレーなのよねぇ。 (今回きりで死亡させるなんて、もったいないこと!) ともかく美しく歪んだバロック…