山藍紫姫子さんのレビュー一覧

花鬼 小説

山藍紫姫子 

変わってゆくシノブさん

角川書店からの出版のせいか、表紙の色遣いがうまくて「絵描き」さんだなぁと思いました。世界観にもあっていてよかったです。

花夜叉の続編です。
花夜叉も相当に濃くて、変態プレイのオンパレードでした。今度はドラッグを使ったプレイが多かった印象です。
歌舞伎役者の親子も絡んで、三ノ宮の孫もまた絡んできて、相変わらずシノブさんの周囲は変態ばかり。能のお稽古やら舞台やら、そっちだけでも忙しいと思うん…

3

背徳の聖者たち 小説

山藍紫姫子  ライトグラフII 

濃厚~

ずっと気になっていたシリーズでした。
重そうだったのでなかなか手が出ませんでしたが、意外とそうでもなかったです。

設定も登場人物も濃厚w
これなら何でもアリにできるなぁと思いました。ということで、頭のねじを外して能天気に楽しめました。

好感を持ったのが、登場人物の心情をしつこく書きすぎない部分。恋愛要素にサスペンス要素が絡んでいて、それも小出しにしてくれるのでかなり濃いエロにも飽…

1

アレキサンドライト 小説

山藍紫姫子 

耽美の教科書的な

山藍さんの独特な文体と世界観が存分に楽しめました。

BLというよりも、もっと耽美色の強い、古典のコスチュームプレイを観るような感覚で読むと大変面白い作品だと思います。
言葉選びや語尾の言い回しなど、乱歩くらいの時代の妖しさといかめしさがあって、アンティークの重厚さと退廃的なロマンティシズムに酔わされました。
手を変え品を変えの濡れ場はもちろん素晴らしいのですが、なにより闇雲に煽るだけの描…

7

スタンレー・ホークの事件簿(1) 仮面 小説

山藍紫姫子  本仁戻 

ちょっと序盤が読みにくい

事件はかなり猟奇的。
でも、山藍さんの作品ですからね(笑
まあ、お馴染みでしょう。
ただ山藍作品の中では、外国人で外国舞台というのが気にならないようなら薄い(本当に)ですし、導入にはよいかもしれません。

********************
スタンレーはバージルシティ警察署の刑事、32歳。
記憶力抜群で、これまでも野生の勘で事件を解決してきました。

受けのロスフィールドは…

1

アレキサンドライト 小説

山藍紫姫子 

凌辱調教の果てに芽生える愛

美貌の受けが拉致監禁され強引に体を奪われ凌辱・調教、ありとあらゆるプレイをされたにもかかわらずいつしか憎んでいたはずの攻めを愛してしまう…というパターンの原点のようでした。
そして、受けの抱える秘密がこの作者のお得意の分野ということで、耽美の女王様の小説を初めて読ませていただく作品としてこれを選びました。

ひとことで感想を言いますと、心身ともに痛くてエロエロでもうおなかいっぱいでした。調教…

3

蘭陵王 小説

山藍紫姫子  座裏屋蘭丸 

最悪

冒頭の口調でまず引いた。なんだこの文章この後も続くのか?と不安になったけどほんぺんが始まったら普通の文になったからよかった。

感想としては、「本を破り捨てたくなった」しかない。気持ち悪い。気色悪かった。
玲司が可哀想。あのえみこだかえりこだかの女嫌いの玲司を拘束させて、無理やり性行為に及び自分が妊娠するまで中出しさせるシーンは読んでて本当に不快だった。木戸とやってろくそ女が
殺されて当然…

6

虹の麗人 完全版 小説

山藍紫姫子 

BLが「耽美」と言われていた頃の・・・

まだ、私自身もBLにどっぷりつかっていたわけではなく、それっぽい雰囲気とかが好きだった・・・という頃に読んだ作品です。
BLという言葉もなくて、耽美、とかやおい・・・とか言われていた頃です。
まさに、この作品は「耽美」という言葉がふさわしいかと・・・。

受け様が嫌がる感じとか、しどけない様子の描写とか、当時すごく美しくてドキドキしました。今でも読み返してみると、やっぱり良いなぁ・・・とド…

2

スタンレー・ホークの事件簿 仮面~ペルソナ~ コミック

山藍紫姫子  本仁戻 

あまりにうまくて唸る作画!

元々は山藍さんが書かれた小説版のスタンレーを注文したつもりでした。
しかしわたしが間違えて、届いたらコミカライズ版だったよ!ということが手にするきっかけでしたが、やー、久々に本仁さんの作品を読みましたが、生意気な言い方ですが相変わらずお上手ですね!

本編内容はしっかり原作をなぞっていて、原作がいくら薄い(本当にペラっとしてます)といっても小説を一冊にマンガでまとめるのは難しかっただろうなあ…

6

蘭陵王 小説

山藍紫姫子  座裏屋蘭丸 

狂気に満ちたお話でした。

美貌のバレエダンサー玲司を愛してしまった桐生。
愛し合えると思った矢先で、玲司の獣性が牙を剥く。一方で親友の桐生にただならぬ想いを抱いていた佐野。愛し合えないけど理解し合える、そんな異常な関係性が屈折した二人には一番必要だったのかもしれません。
玲司のトラウマも性玩具にされてきた過去も可哀想だけど人を平気で殺すのは相容れなくてやるせない。血飛沫を浴びたように赤い痣に覆われる白い肌、己の美しさの…

1

アレキサンドライト 小説

山藍紫姫子 

大層不器用な男

 私がこの世界に足を踏み入れるきっかけになった作品です。(もはや古典の域?) 先日、かわい有美子さんの両性具有もの「微睡の月の皇子」を読んでてまた読みたくなってしまいました。かわい作品の方は、両性具有といっても当人が別段苦にしてないので(なんてったって神様なので。恋人も神様だし)エッチのバリエーションが増えてラッキー、くらいなライトさでしたが、地上に生きる普通の人間、それも封建貴族の嫡男という立場…

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