山藍紫姫子さんのレビュー一覧

瑾こん花 バニラ新書 山藍紫姫子復刻シリーズ 6 小説

山藍紫姫子  魔木子 

擬人化

表題作より、擬人化の話が好きです。
「山禍」というタイトルの小説を漫画にしたものらしいんですが、原作を知りません。

漫画は曽根原澄子先生です。

たぶん、男のものより太いと見える木の棒を突っ込まれ罰を与えられてます。

狐の姿から美しい人の姿に変わり、名前は銀鈴。

小次郎は山狼。

遭難した男たちを助けて銀鈴の体を味わってみてはと小次郎が進め、銀鈴は嫌がりますがそれは演技…

3

シシリー 小説

山藍紫姫子  青海信濃  山本タカト  七瀬かい  舞方ミラ 

長恨歌 番外編

表題作は「シシリー」だけど、長恨歌 番外編を読みたくて購入しました。

絶版だったので入手するのに苦労しました……。
長恨歌の番外編 「紫陽花」は新装版にも収録されてますが、こっちにはあらすじに弁天の本名が書かれてます。

舞方ミラ先生のイラストが美しいのです。

新装版では番外編の挿し絵がなかったのでなんか物足りない気がしました。

「天児」という作品では、初めて山本タカト先生…

4

長恨歌 下之巻 青蛾 小説

山藍紫姫子  水上シン 

二人の関係

沙門と弁天は愛し合ってるとは違う気がします。

弁天は毎日のように抱かれて乱されて、そばに沙門しかいないから好きになってしまったんだと思うけど。

普段は酷いやつだけど時々、優しくされるとそのギャップに惹かれてしまうんだろうなと思います。

媚薬を使われて狂わせれていたけど、「捨てないで」と叫んだのはやっぱり、本心だったんだろうなと思います。

囚われて離ればなれだった二人の格子越…

2

長恨歌 上之巻 蛇性の婬 小説

山藍紫姫子  水上シン 

他にあまりない

日本の歴史物というか時代物のBLってあんまりないよなという気がします。
(まだ私の世界が狭いだけかも)

長恨歌は新書版を持ってます。
山藍紫姫子先生の作品を好きになって小説を集めてましたが、どれも入手困難だったなと…。
もっと早く新装版を出して欲しかったな。

水上シン先生のイラストも好きです。
口絵の弁天の乳首にピアスがついていて、もうそれだけでエロい。

ページを捲るとい…

2

ラ・ヴィアン・ローズ 小説

山藍紫姫子  本仁戻 

コメディ多め

旧版にはないデビュー作の『神よ、この悩める子らのために』とCD収録時の本仁さんの漫画も収録。
装丁も豪華な感じです。(箱入り)
あとがきには山藍さんがBL小説家の道に進んだ切っ掛け的なことも書かれておりますー。

■ラ・ヴィアン・ローズ■
攻め:大鳥 登(病院院長)、真澄(大鳥院長の息子で勤務医・24歳)、右月 皓一(会社経営者)、征治(右月皓一の息子)
受け:横田 一眞(27歳)

1

蘭陵王 小説

山藍紫姫子 

妖艶で耽美でドロドロ

レーベルが特にBLというわけでないので、内容的にも女性向けBLというより幅広い年代向けの耽美文学と言えそうな作品です。
描写は過激ですが、ほの暗くて日本の現代サスペンス小説のような印象。キャラ萌えやカップリング萌えのようなものは個人的には一切感じませんでしたが、もともとサスペンス・ミステリー好きなのでお話そのものは楽しめました。

玲司は妖艶なバレエダンサー。そのパトロンが殺され、巻き添えで…

1

禁じられた戯び 小説

山藍紫姫子  蘭丸 

読み物として綺麗さの残る調教もの

かなり好みの別れそうな作品です。
かくいう私もガチ親子ものはあんまり好みません。
ですが、これはシェヴィーの危うい感じと、24歳の父と14歳の息子という若さもあり何だか作り物めいた儚さがあって、お話としては受け入れやすかったです。

BLというよりは耽美小説、官能小説という文学的な感じです。えろいんですが・・・。
この雰囲気は言葉で伝えるのは難しい~。不思議な作家さんだと感じます。
ほ…

3

王朝恋闇秘譚 小説

山藍紫姫子 

エロいですが。。。

山藍さんの和もの。平安の世でガチ兄弟のドロドロ愛を描きます。
今でいう囲われ男娼となった、綾王。絶世の美形で、元は高貴な生まれながら時勢に恵まれず、弟を守るために男娼に身を落とします。一方、弟はそんな兄の想いも知らず、不遇の過去を隠して出世します。

綾王は最初に身を寄せた寺の稚児として僧に体を仕込まれ、その後様々な主に囲われます。山藍作品ならではの種々陵辱プレイが楽しめます。

弟は身…

0

瑾こん花 完全版 小説

山藍紫姫子 

まさに耽美

先日ちるちるさんの「答姐さん」でこちらの本がトピで出ているのを拝見して、興味をそそられ手に取ってみました。あのトピを立ち上げてくださった腐姐さま、そして回答してくださった腐姐さまに感謝です。

山藍先生のお名前はもちろん存じ上げていましたが、作品を読むのは初めてです。この作品が書かれたのは昭和60年だそうですが、まさにその時代に主流(というか流行り)だった耽美の世界にあふれた作品でした。

9

堕天使の島(文庫) 小説

山藍紫姫子  小島文美 

BLというより男と男の魂のぶつかり合い

作者様の作品は以前からずっと気になっていたのですが、今回初読みです。
耽美と聞いていたので、そこはかとない背徳的や濃密な愛憎劇を期待していたのですが、イメージとはだいぶ違いました。
ねっとりした文体ではなく、文学的にしっかりとしていたからでしょうか。
甘えを削ぎ落として、人間の尊厳とは何かを考えさせられるような生々しい出来事がむしろ眈々と綴られておりました。
死人の描写が恐かったです。。

3
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