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剛しいら 山田ユギ
碧雲
BL小説にあって、剛しいら先生の「花扇」「座布団」は、 耽美小説の代表と書かれていたので、本を探すことから作業して読みました。 結論だけ読めばよいと思って、クリスタル文庫の「花扇」だけ古書店で探して読みましたが、讀んだら、書評で得た期待以上で、やっぱり「座布団」も読みたくなり買いました。 過度な性描写がない、耽美小説と言える名著の一冊かもしれません。活気があった頃の浅草や日本橋界隈の様子が描か…
カラフル
以前から、ちるちるユーザーの人が耽美系小説のオススメで挙げられる事が多かったので、気になって手に取りました。JUNE小説の復興版だそうです。 「落語の世界がテーマ?馴染みが無いし、地味なのでは??」そんな不安をひっくり返してくれる不朽の名作です。 この小説を読んで鳥肌が立ちました。落語界が舞台ですが、どの逸話も面白くもあり、怖くもあり…。人間の業の深さや情念が際立つ話が多いです。これ完…
山田ユギ
ふばば
ネタバレ
…と言ってしまっていいものか、かどうかはわからん。 だが。 ユギ先生! 随分簡単にカップリングしてくれたじゃないですか? 絵柄はもう本当に素敵!さすがユギ先生!と言いたいし、言う! だけどストーリーはどうでしょう? 活版印刷の職人さんと、ゲイのデザイナー。 その2人の物語は、お仕事の真面目な応戦、というか、仕事上の譲れぬ一線のバトルがあっての惹きあう心みたいな鉄板があって。 そこは…
傑作「最後のドアを閉めろ!」のスピンオフ的作品。 「最後〜」の攻め・本田のお兄さんたちの物語です。 本田は下のお名前が「賢三」。三男末っ子です。上にお兄さんが2人、正一さんと俊二さんがいるのですが、この2人が……なのです。 ところで、2人はガチ兄弟ではありません。兄弟の中で、正一だけが母親の兄の子供。だから正一は実際には俊二と賢三のいとこ。 だけど正一は禁忌感が強くて、俊二を遠ざける。…
もうほんっとに!とてつもなく面白いのだ。 まず、可愛がっている後輩の結婚式でスピーチする美形リーマンのシーンから始まるこの物語。 実は後輩が好きで好きで、ホモじゃないけど好きで。 女なんかに!と荒れる。 そこに居合わせた花嫁側の招待客の男前となぜか。はずみで。 そこから始まるノンケxノンケ。 いつもケンカ、言い合い、お互い弱点も馬鹿なところもさらけ出して、それでもなぜか気になる。なぜか…
「誰にも愛されない」の下巻は、上巻で登場した日下の友人・長谷川のターン。 この長谷川というのは、日下のチェコ留学時のルームメイト。 で、今は飯島の同業他社。 飯島同様、日下に原稿をもらいに古本屋に出入りし、飯島同様店番などしています。 するとある日雰囲気のある美形男性が店に入ってきて… これが長谷川と上野の出会い。 長谷川はお坊ちゃんで、人当たりも良くて、ノンケ(ただし潜在的に男もOK…
ユギ先生作品は傑作揃いなんだけど、本作も素晴らしい。 カップリングは、元々大学の友人でひょんなことから再会した出版社営業の飯島と古本屋店主でありチェコ語の翻訳家である日下。 日下はいわゆる「ツンデレ」。 というかコミュ障と自分では思ってる。確かに誰とでも楽しくワイワイというタイプじゃない。でも自分が思ってるほど周囲から煙たがられてないの。 言葉が足りないし対人の経験不足で自分がグルグル。 …
ユギ先生ってスゴイよな… この物語ってかなり複雑なストーリー展開だと思うんです。 それをグ〜ッと読者を物語に引き込んでいって、巻き込んでいって、登場人物たちと一緒にドタバタさせる力技。 しかも実はかなりシリアスで、相当ディープな話で。 まず、地元の名士・仙頭家の御曹司が全寮制の学校を辞めて行方不明になってしまった。竜彦坊ちゃんを探してくれ、と頼まれた使用人の阿部至。 …というところか…
雀影
久しぶりに山田ユギ先生。 昔、BL読み始めた当初から好きな作家さんだったけど、今でも現役で活躍してくださってるのってとても嬉しい。 何といっても、やっぱり絵が好き。 山田先生の作品の登場キャラ達の、体形とか体格差とかがとにかく好き。 ストーリー展開も納得の意外さだし、受け攻めの設定もこう来たか!ってニマニマしてしまう。 このコミックスでのメインの瀬戸と塚本のお話は、この1冊でうまくまとま…
藤森ちひろ 山田ユギ
以前のレビュー評価は芳しくないようですが、私的にはそんなに悪くなかったです。 なにしろ挿絵は山田ユギ先生ですから! つまり… イラストを見ると、2人の関係性が透けて見える! 受けは攻めを過去嫌ってたなとか、今は押し切られてるなとか、攻めの方が本当はメロメロだなとか、クールな受けは実は感じやすいなとか、あんなとか、こんなとか、 こういう関係性がわかると自ずとどう物語が動くのかはわかってしま…