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闇が垣間見えるほんわか婚姻譚

日ノ原巡先生の新刊ということで買わせていただきました!
前作のとても力強い表現力に引き込まれて作家買いです。
既刊も買って損はありません!得しかないです。

今回は受に好きになってもらおうとがんばる龍神×好きにならないと豪語する意地っ張り人間の異種婚姻譚でした。
大好きな展開でワクワクしながら読ませていただきました!
舞台は畦道の広がる小さな町、テイストはコミカルでとてもほのぼの〜なんですが、親族関係、仕事関係などの闇を合間に突然挟んでくるのが素晴らしいスパイスになってます。一切中弛みせず読了できました!!
日ノ原先生、特に親族関係の闇を描かれるのがムチャクチャ上手です……本気でゾクゾクしました……こんなイヤ〜感じの叔母さん本当にいる……。

脱線してしまいましたが、攻と受の関係はこれから〜という感じです。なので続巻本当に楽しみです!!
すごく続きが気になる終わり方されてました。ずるいです。待ちきれない……。
あとメチャクチャ絵が好きです……。

欲のお話

門善さんの新刊きた……!!と思い、早速電子書籍で購入いたしました。人外といえば鴆も極夜もどちらも心臓が引き絞られる思いでとても楽しませていただきました。

人外専門誌から出てるだけあって本当に人外が半端ないです……。
攻めが長い年月を生きる人魚という設定なのですが、まず私たちの持つ『人魚』のイメージとは全く異なる人魚の造形をしておりまさに妖怪といった方がしっくりくるような設定で背筋がゾクっとしました。圧倒的画力に脱帽……
1000年は生きてる大女将さんと格の話をしていましたが、そんな大女将さんよりも遥かに格上の存在とみて問題ないでしょう……ひええ


お話ですが、作中では明言されてませんが庚午の年と電灯普及から昭和1930年代前後ですかね?
ちなみにプロローグはその60年前から始まります。甲子から癸亥まで1周で60年……めちゃめちゃ長いですね……
その人魚によって(無理やり?)不老不死にさせられたほだされおじさんとのお話でした。
なんという不憫……かわいそうな受……60年(正確には59年)も1人でまってたのか……
不老不死の人間になってしまったことであらゆる時間や関係から切り離されてしまうことに。
それでおじさんは死ねる方法を探してる…というストーリーでした。

この話にはたくさんの欲望が出てきます。
生きたい。死にたい。愛してほしい。一緒にいたい。
それらを、種族間の違いまでもを受け入れて前へ一緒に進んでいく姿に思わず涙がこぼれました。
エピローグのくだりが一番心に響いています。
これも我欲ですが、いまこの時もどこかでふたりが最期を探しながら生きていることを願ってます。

幸せにする覚悟、幸せになる覚悟

はじめてレビューさせていただきます。


2018年発売になった第1巻より楽しく拝読しております。
通販会社のカスタマーサービスセンターを舞台にしたBLで、今までにないタイプのシチュエーションや展開にいつも爆笑しております。
非常にコメディギャグ路線ながらもシメる所はシメる、泣けるところは泣ける、感情の起伏さえも楽しめる本当に面白いBL漫画です。


今回は3巻目ということで江藤さん(受)と岸本さん(攻)のラブラブ蜜月バカップル状態からのスタートです。
こっちがツッコミを入れたくなるようなイチャイチャあまあま雰囲気のところに突然の刺客(当て馬)が!!
というBLには続編にも障害がつきもの〜みたいなお決まり展開なんですが……


「人は皆仮面を被っている」という部分に焦点を当てて描かれている作品だけあって、この巻では「どれが本当の自分なのか」という点により着目して描かれている、と感じました。
攻の同級生のキャラが出てくるのですが、攻はこういう性格だ、こんなことしない、こういうやつなんだ、とある相手に捲したてるシーンがあります。
その場面が非常に印象に残っており、その人が感じていたり見ていたりする性格なんて、ほんの一つの側面に過ぎないのだと改めて思いさせられました。


社会的役割という言葉があるように、上司や部下、親や友達から求められる役割(ロール)を演じながら生きている。それが一番楽だから。
そういった「仮面」に縛られてきた江藤さんと岸本さんが、出会って、恋をして、初めて本当の自分というものを曝け出せた。
だからこそ守りたい、でもそれは1人で頑張ることじゃない、2人で乗り越えて幸せになるんだ、という覚悟が強く強くあらわれており、すごく良いお話でした。


もちろん今までのギャグセンスは健在、それ以上にパワーアップしてお腹を抱えて爆笑しました! 江藤さんのキレ顔大好きです!
そしてなにより、「相手を思いやる」ということを「相手に迷惑をかけない」ことと履き違えて、相手を不安にさせてしまう前巻のミスを見事にこの巻では克服しています。
二人三脚で幸せを掴む、未来を描いていく決意というものを強く感じました。


この二人にはずっと幸せでいてほしい、と思います。
とても素敵な作品を描いていただき、ありがとうございます!
ずっと大好きです。