好きなのに素直になれない。
過去に恋に傷つき辛い経験のある嶋。傷つくことを恐れ戸川との恋愛に素直になれずにいた。
家族を失った、辛い過去を持つ外川。しかし彼は前向きに生き、嶋への募る想いも素直に表していた。
しかし嶋は外川の過去を知って尚更心を閉ざしてしまい、外川の転勤を機に別れを切りだす。
「どうして俺は男なんだろう」
不毛な恋だとあきらめようとする嶋は、外川の過去を知って更に、自分との関係が外川にとってマイナスにしかならないと思うようになる。
子供を、家庭を築くことができない。彼に新しい家族を与えてあげられない。
いつか別れを切りだされる。それならいっそここで終わりにした方がこれ以上傷つかずにすむ。
臆病な心は彼への想いを断ち切ろうとした。
でも、外川への想いは忘れることができない。彼に会いたい想いは嶋を京都へと向かわせた。えるかわからない、でも合ってこの想いを伝えたい。
嶋の願いは…。
臆病で天の邪鬼、「好き。そばにいたい」の一言が言えない。なんか凄く嶋がいじらしくて可愛いゲイという立場だからこそ素直になれず、自分自身も傷つきたくないから恋愛に臆病。不器用な嶋。
ヨネダさんは本当に心理描写が上手。なんか上質な映画を見てるようだった。
絵柄も雰囲気のある印象的な感じで、凄く好み。構図もシチュエーションをよく考えて描いているな~って思います。(自分も落書きするもんで基本絵柄重視。)