小耳に挟み、絵がすごく好みだったため買おうと思い手に取ってみましたが、あらすじなどをよんでも最初はあまり甘々という感じではなくもともと甘々が好きなわたしは1度買うのを躊躇いました。でも、やはりどうしても気になってしまい腹を括って買いました。わたしはこのときの自分をものすごく褒め称えたいです。わたしはこの作品を読んで魂が震えました。『gift 赤い桎梏の、約束の場所の、望んだ十字架の (中)』を読んだ時なんて涙を流すくらい感動しました。この作品は切ない気持ちになりますがその中に純愛があると思います。最初は全くと言っていいほど愛を感じられないけれど段々と愛が生まれてくる、それは純愛だけれど歪でもあるところがいいです。そして、ただそこでパッピーエンドで終わるのではなく、お互いにすごく想いあってるいるのにお互いがお互いを大切に思い過ぎててすれ違ってしまうところがまたこの作品を良くしていると思います。
わたしてきに一番グッときたところは(中)の終盤、宥に手を出さない代わりに腹にナイフを刺せと言われ勁が「ありがとうございます」と喜んだところです。ここに勁の宥に対する愚直なまでの愛を感じました。ほんとうにここは胸が締め付けられました。
このお話は確かにハード系で心が痛くなることもあるけれど自分は腐女子でBLが好きだという人は1度でいいから読んでほしい作品です。今まで読んだ中で一番と言える作品です。一つの話のなかでこんなにも多くの感情が飛び交っているのは中々ないと思います。
長々と同じような話でめちゃくちゃな文を書いてしまったけれど、それでもこの作品を多くの人に読んでもらいたくて書かせてもらいました。
最後にわたし個人としては最後は宥と勁が幸せになってくれることを祈っています。