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女性フランクさん

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「非処女マウント」をかましてくるアホの子受けがめっちゃ笑える。

寡黙な攻め、かつ幼馴染ものという条件で詳細検索したらヒットしたのがこちらだったので、再読してみました。

そういえば確かに「寡黙な攻め」で間違いないんだけど、それよりも受けの青葉のアホの子っぷりが炸裂してたんだっけ、この作品。

青葉は「男同士のエッチってすごいらしい」「ある意味選ばれた男だけが辿り着ける境地」というギャル同士の会話をふと耳にして「これだ!!!!!」と思ってしまうんですね。
何かにつけて童貞であることを幼馴染の涼にからかわれているので、「涼が知らない男同士の世界を知ってる俺」ってことにして、非処女マウントをかましてしまう。

ほんとアホ。
非処女マウントが有効だと信じているアホの子。
で、ブチギレられた青葉によってホンモノの非処女になってしまうんだけど、なんで青葉はあんなにブチギレたんだろ?非処女の俺に嫉妬か?!みたいな。

で、そんな二人の間を取り持とうとする友人・植野による協力宣言もこれまた笑えるし、趣味の悪さときたら……!!

そして忘れてたけど、植野に見られながらエッチするシーンが個人的に嫌なんだった。
というのも私が好きな攻めのタイプは、受けのエッチなところは第三者には死んでも見せたくない、自分だけのもの!!っていうのが好きなので。
でも、あとがきによると今作一番のお気に入りのえっちシーンとのこと……。
そーなんだ……。

そして、あまりの青葉のアホっぷりに涼がねをあげたくなる気持ち、わかるよ。



入れ替わりもの

発売当時、表紙が素敵!と表紙買いしたんですね。
お前は気づいていないけど、実はずーーーーーーーーーっっとお前のこと見てたよ、みたいな攻めが好きなので、攻めの秘めた熱い想いみたいなのを楽しめるのかなーって。
そしたら受け視点のお話で、攻めからの熱い想いみたいなのもそこまで感じずに終わってしまって、アレ??と。
あの時から二年後、入れ替わりものということすら忘れている状態での再読です。

硬派で文武両道な風紀委員長の藤木と、屈折した思いを抱えてやや自暴自棄な若宮。
接点は同じクラスというだけで、性格も境遇も異なる二人の中身が入れ替わってしまって……というお話。

身だしなみなどを注意してくる藤木に対して苦手意識を持っている若宮だけど、本人自覚していないだけで、藤木をめちゃくちゃ意識しまくってるんですよね。
あの日、弓道をしていた藤木が射抜いてしまったのは的だけではなく、若宮のハートなんだなと。
おまけに、実はスマホで隠し撮りまでしてたとか、あーもー、それって「好き」なんだよ、って若宮の耳元で囁きたくなります。

若宮は、家族愛に恵まれなかったせいで斜に構えているところがあるけれど、藤木母の良さに気づいたり、成績優秀者である藤木の成績落とすわけにはいかないからと必死で勉強したりと、根はいい子なんですよね。

藤木が、硬派なキャラとはいえ「すまん」とか「〜なんだが」という喋りをするのが、少し古い気がしました。
でもめっっちゃイイ男になると思う。

サイコパス素質ありまくりな若宮の弟は、何かざまぁ系な制裁を受けるのかと思ったけど、藤木のおかげでなんとか軌道修正させたらしく(どうやったのかは詳しく書かれていない)拍子抜けというか尻すぼみ感があるけれど、読後感は悪くない。


攻めが良い。

「嫌いな男」のスピンオフとのことで「嫌いな男」を再読してからこちらを読みましたが、再読しなくても問題なさそう。

全方位に渡って美意識も高く拘りもある伊崎が、普段なら絶対にスルーするような居酒屋に入って、偶然知り合った相手が安原。

この攻めの安原が、いい意味で派手さがなくて肩の力が抜けた大人で良かったですね。
ゆったりまったり包容力。

伊崎はゲイだけど、安原は完全に圏外なので気取る必要もなく、単なる近所の飲み友達としてリラックスして過ごすんですね。
この時の空気感がすっごく良い。

後半の安原視点による「(伊崎は)何もかも例外でできている」というところがいいな。
「例外だから自分とはあいません」ではなく、例外なところを面白がってまんま受け入れている感じで、安原の度量の広さ&人間力が良く伝わってくると思う。






モヤモヤする

再読。

受けはドルオタの妹から、「ネットで知り合ったいい感じの人と明日のイベントで会うつもりだったけど、風邪で行けないから、代わりに行ってイケメンかどうか見てきて!」と頼まれて出かけるんだけど、攻めから、本人が来た!と勘違いされちゃうんですね。
で、いつもかわいい文面だなと思ってました、女性だとばかり思ってたけど…付き合ってください!と告白されてしまう。

いやいや妹の代理って言えばいいだけじゃん!ほら、今言え!とけしかけたくなる気持ちが終始付き纏って仕方ない。

その誤解を解いたら、この作品は終わってしまうのだけど。

受けの妹と攻めは、その後対面したときもめちゃくちゃ意気投合してるんですよね。
本当ならこの二人は付き合ってたはずなのに…超お似合いカップルじゃんと思ってしまって、受けを応援する気がまったく起きず。
他のレビュアーさんが「妹の褌で」と上手い事、仰ってますが、マジでそれ。

短編集

再読。

全体的にぎこちないし、キャラの感情が伝わってこないというか、それってホントに好きなんか?!と思ってしまう作品が多いというか……

【ダメなやつほどかわいい】
友人から突然ヒモ男を押し付けられ同居するハメになるが、このヒモ男ときたらほんとーーに何も出来ないやつで……
攻めのダメっぷりは面白いけど、恋人としてはどうかと思う。マジでセックスしか能がないとか嫌。

【とある男子はかく語りき】
男子校でカプ成立するまでの過程を、友人視点で描いたお話。
恋が形を持ってすぐそばに存在している
ってとこが好き。

【楽しい逃避行】
うーん。この二人が恋人同士になるのがなんかしっくり来ない。友情エンドって感じ。

【隠しごとはなんですか】
時給が良いという理由で女装メイドカフェで働くことにした攻め。
そのバイト先にいたのは、元生徒会長の先輩で…
攻めが常にローテーションで醒めた表情をしてる子なので、なんか盛り上がりに欠けるというか…お話も超ドラマチックなはずなのに淡々としてて微妙。

上田にくさん大好きで作家買いしてるけど、こちらの一冊は正直、微妙…
超〜上から目線で申し訳ないけど、上田さんにもこんなぎこちない作品を描いていた時期があったんだなぁ、今の上田さんなら全く同じ話でももっともっと面白く描けるだろうなぁと思ってしまいました。


四作品収録の短編集

何度目かの再読。

表題作は、同僚の広瀬に「長年、実家では犬と添い寝してきたから一人では眠れない」と言われ、一緒に寝る羽目になった攻めの 岡田視点で進みます。
なんで男の同僚と??と思いつつも、断りきれずに一緒に寝たら、なんと広瀬を抱く夢を見ちゃうんですね。
それからも一緒に寝るたびに、岡田は必ず広瀬を抱く夢を見るようになってしまい…

眠れないのは広瀬だったのに、淫夢のせいで岡田が次第に眠れなくなっていくところが、タイトルに絡んでで好き。

【愛してると言え】同級生もの。
攻めの角倉はとにかく惚れっぽい。
そんな角倉の様子を相川は苛々しながら見続けてきた。
ほんとは俺だって、角倉のこと好きなのに!と。
だけど相川は、入学式でいきなり告白してきた角倉を振った過去があるだけに、今更、角倉のことが好きになったなんて言えないんですね。
おまけに弩級のツンデレ。

そんな二人をくっつけた友達の真澄のお手製CDがウケます。
脇役がイキイキとしてるところが、上田にくさんらしいなと思う。

【魔法をかけて】幼馴染もの
晴生の登場シーンはBL界の攻めとは思えないダサさ。
(あのとき君とシておけば。の越地さんを思い出す髪型)
晴生からイメチェンを依頼された千昭は、張り切ってイメチェンさせるんですね。
その甲斐あって、見事イケメンになった晴生が健気でかわいいお話。

【不確かなビジョン】同級生もの
眼鏡デビューしたら、気になる女子から「賢そう!図書室とか似合いそう!」とのせられて、図書室に行った明里と、先生(男)に片思いしている図書委員とのお話。


良き記憶喪失もの。

読んだはずなのに、中身をまったく覚えていない状態で再読。

うわー、これ私の大好きな記憶喪失ものだった!!

しかもただの記憶喪失ではなく、千寿は自分が妖狐だということや妖の世界観すら忘れてしまったから大変!
気づいたら「ただの人間」の自分に、男の妻はいるわ、自分の子供だという狐耳の得体の知れないちびっ子が三人いるわ……。
うんうん、受け止めきれないよね……。

一方の和喜も、突如三人をワンオペ育児する羽目になるんだけど、ここが読んでるだけで心削れていく感じ。
とうとう限界がきて、結婚指輪を外そうとしたときに、万が一俺になにかあった時の保険として千寿がかけていた術が発動するんだけど、この時、見せた幻影の千寿が愛溢れる以前の千寿なんですね。
この愛の深さよ……!!
そして現在の千寿との落差よ……。

でもそこから記憶は失ったままだけど、とりあえず日常を取り戻していこうという姿が良かったですね。

小山田あみさんのイラストが眼福でした。
ちびちゃん三人はぷくぷくしててかわいいし、千寿もかっこいいし、特に大じいさまのイケおじっぷりときたら!!渋くてかっこいー!!!
最後のほうのイラストで千寿、祖父、父親の三人が描かれてるんだけど、全員イケメンすぎるよぉぉぉ。
父親の五百紀もちょい神経質そうなイケメンで、個人的には彼を受けにした何かを読みたいですね。
堅物総領だし、死んでもありえないけど。

目を瞑りきれなかった……

実は一巻でもモヤった点があったんですね。
でも、二人の行方を見届けたい一心でこの二巻も手に取りましたが、やっぱり違和感がどうしても大きくてこの二巻で脱落決定……。

声を大にして言いたいのは、むかしから作家買いしてるくらい大好きな先生だということ。
この二人の心の通わせる様もとてもいいと思う。
五十鈴が言う「特別な人にしないで でも 君の特別にして」というセリフには天才か?!とゾクゾクした。
そして「耳を塞いで」と言うところの一連シーンは、まどみちおの「おんがく」という詩を思い出してすごくすごく好き。

ーーー
おんがく

かみさまだったら
みえるのかしら

みみを ふさいで
おんがくを ながめていたい

ーーー
耳を塞ぐ十嘉と耳の聞こえない五十鈴が、二人で静かな空間で音楽を眺めているとかいいなってこの詩が思い出されて。

なんだけど、やっぱり音楽に関しての描写がどう考えてもありえないだろ……と我に返ってしまう瞬間がちょいちょいあって、この素敵な世界に浸りきれない自分がいる。

一巻での引っ掛かりは、楽譜読めないのに音大入れたというところ。
いくらコンクール入賞の特待制度があったとしても。
聴音とかソルフェージュの授業どうすんの?

それとヴァイオリンを独学でというのもありえないだろと思っていたんですね。
でも、常人離れした聴覚の持ち主と、ヴァイオリンに魅せられてというよりも取り憑かれてということで無理やり納得させていました。

あとは、ヴァイオリンは成長に伴ってサイズが変わるので、数回買い替えが必要なのにどうしてたんだろう?とか。(お金が当然かかる)

そして二巻。
書き込みがたくさんある楽譜が載っていて、ついついさがで、お!何の曲かな、何弾いてるのかなー?と見たら、ベートーヴェンのソナチネ ヘ長調(第1楽章)というピアノの楽譜だった……。ピアノ。

それと「ピアノと合わせて弾いた事がない」とあり、それはいくらなんでも設定に無理ありすぎだ……と思ってしまい……。
(でも読み返したら既に一巻で「おれまだ他の楽器と合わせらんないし」と言ってた…。)
自由曲一本で勝負できるコンクールはあるけれど、入学後の前期、後期試験はどうしてたんだろう?と。
(普通は自由曲ではなく、課題曲がでます。ピアノ伴奏の曲も勿論出ます。ピアノ伴奏がある曲が弾けないということはありえないので。)

あと一般の授業とかオケの授業も不参加っぽいけど、単位どうすんだろ?とか。
(当然だけど、どんだけ実技が優れてたとしても単位不足で留年になる)

そして決定的にもうダメだ……と思ってしまったのは、砂浜を踏む足音とか手の叩く音で音名を言ってるところ。
というのも、私自身含めて、同級生や仲間の誰ひとりとしてそのような音で音名を言える人はいないので。
絶対音感の精度が低いとかそういうものではなく、そういう音は色んな高さの音が重なってできた噪音でしかないから。
(拍手に音名があるなら、拍手でメロディ演奏できる人がいてもおかしくないはず)

でもね、もし拍手の音名と海の音名が同じだったら素敵だなとは思いました。
思ったけど、浸れない自分が悔しい!!!!
(麻生さんのXで、取材をした海の動画投稿も拝見しましたが、3秒目にドの音が、一瞬ふわっと聞こえます。海鳴り?)

本当にこんな感想になってすみません。

一巻の「(楽譜は)知らない文字で綴られた手紙」「聞こえないは僕にとって存在しない動物を一生懸命想像すること〜」という言葉など、ハッとさせられることも多かったんです。
だから二巻も期待していましたが、とうとう違和感のほうが上回ってしまいました。
こんなクソ野暮な感想でごめんなさい。ほんと自分がやだ……
そして、どんなに好きな作家さんでもクラシック関係の題材は読まないほうがいいんだなとわかりました。





すれ違いが長い……

再読。

「友達じゃいやなんだ」で、桁外れのおぼっちゃまとして描かれていた九石薫が受けに!ということで楽しみにしてたんだけど……。

萌えが少なかったなぁ……。

幼馴染ものだけど、すれ違い期間が長いので、まだすれ違い続くのか……と思ってしまいました。
もちろん読んでる側は勘違いゆえの両片思いだとわかるんだけど、すれ違いっぷりをニマニマしながら読むコメディではなく、シリアスめいた雰囲気(注:あくまで小林典雅作品比であって、本当のシリアスではない)が漂っているので、すれ違いっぷりを楽しめないというか。

私の大好きな攻め視点だし攻めの苦悩は蜜の味派なのに、匠馬が悩んだり悶々としててもあんまり萌えず……
なんでだか自分でもわからない。なんでだろ??

庶民攻めと超セレブ受けという点でも、「棒投げ橋で待ってて」のほうがさらにぶっ飛んでて好きだなぁ……。


後半の攻め視点がわらえる。

初読時の記憶がなく、数年ぶりの再読。

全寮制の旧制高校を舞台に繰り広げられる学生達の恋。
バンカラで、なにかと会話にドイツ語を織り込んで(例:キュッセンしたい=キスしたい)いるところがそれっぽい気分を味わえて楽しい。

それはともかくも攻めの領家が、超〜問題児でしたね。

『若葉の戀』は受けの捷視点なんだけど、領家の印象は最悪。
だって領家ときたら基本無視を決め込んでいて、時折口を開くと皮肉しか言わない。
「なんなんだ??こいつは?!」ですよ。
デレがなくて、完全ツンツン。

後半の『燃ゆる頬』は攻め視点なんですね。
私はこの後半部分が好き。

あの時の感じの悪いセリフや心情は実はこーだった!!という種明かしが次々とされるんだけど、ほんと領家ときたら難儀な子。

あんなにツンと孤高の男みたいなポーズを決め込んでたのに、脳内はぐらんぐらんのジェットコースター状態で目まぐるしく妄想したり、落ち込んだり、焦ったりと煩悩大忙しだったのかと。

ロマンティックなBGMとともにシェイクスピア的な愛の告白を考えていたはずなのに、「好きでもないやつと素股なんかできるか!」とか、「お前に捨てられたら発狂する」みたいな脅迫めいた告白(?)しかできず‥‥

笑えます。