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女性フランクさん

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DKDT攻め、さいこー!!

上下巻まとめての感想です。

上巻どころか下巻の最後の最後まで予想がつかず、読む手が止められませんでした。
ただ上巻はBLの萌え的な楽しみは正直皆無だったんです。
だって、攻めの蓮は長年の幼馴染(超美形)に片想いをしてるし、受けの海路にはそっけないどころか近寄るな!!くらいに威嚇してるし……。
恋愛的には無理ゲーすぎる、この二人がどうやってくっつくのか正直、想像できない……と思っていましたが
いやいやいやいや、めちゃいい感じになりましたね!!!!

ホワイト連とブラック連が合体したハイブリット連、いいじゃないですか!

萌えたのは、蓮がまさかのDTだったこと!
まじかー!!!
このこなれたハーフアップ姿で、まさかのDT!!!まじか。
うれしーーー!歓喜っ!!!

小中さんの作品、多分8割くらいは読んでると思うんですが、いつも手慣れた年上攻めが多くエッチも圧倒的に攻めが主導権握っていることが多いと思うんですね。
(二人ばかしDT攻めはいるけど)
だから同学年の、しかも、DK同士で、おまけDTな攻めというのがめっちゃくちゃ新鮮で。
フェラで即発しちゃう攻めとか、めーっちゃくちゃ新鮮で。
あーー小中さんがDKのDT書くとこんな感じなのかぁ!!と

最後にとっておきのご褒美がどかんと来た感じで嬉しかったです。

めちゃ一途な年下ワンコ執着攻めがいい

いい攻めでしたね。
一途な年下執着攻め・攻めが小さい頃に出会ってでかくなってからの成長再会萌え・ワンコ攻め萌え好きなので、大変楽しく読めました。

幼少時のルーフェン(攻め)は可哀想でしたね。
次期皇帝として幼少期から厳しい教育を受け期待されながらも、皇族アルファの徴である竜の鱗がいつまで経っても出ないために、周囲からのプレッシャーに耐えかねて心を病み、ついに一言も言葉を発せなくなってしまったルーフェン。
そんなルーフェンは、静養先に選ばれた辺鄙な田舎でお世話係として任命された神官・ヨルネス(受け)と出会います。

ヨルネスの対応が素晴らしいんです。
皇子だからと特別扱いせず、でも、細やかに心に寄り添う。
「嫌なことは嫌ときちんと伝えていい。でも私は厳しいから、お掃除やお勉強が嫌だと言ってもしてもらいます、好き嫌いも許しません。でも、言うだけは言っていいんです」
とか、公私を分けてもいい、とか、人の上に立つものとしてNOとは言ってはいけない、常に皇帝らしくあれ、と律してきたルーフェン少年からは目から鱗だったと思うんですね。

で、滞在は数ヶ月で終わるんですんが、それから10年後に「妃になれ(決定)」とヨルネスの元へ都からお迎えが来て、その日のうちに押し倒されてしまうヨルネス。
いやいやいや……強引すぎるよ、ルーフェン。
ヨルネスの人権無視してるよ……合意って言葉知ってる?
ここの強引さがちょい、萌が削がれるというか……。

でもね、ルーフェン、強引に見えてかわいいんですよ。
ヨルネスを妻に迎えるという一心で、皇帝になるべく頑張ってきたんだというのがわかるので。
しかも、村で滞在していたときのお芋のエピソードとか、雪解け時期に咲く白い花のエピソードとか、そういうのも全部回収されるので、あぁあんな些細なことでもルーフェン少年の中では一つ一つ心に全て刻まれて、心の支えになっていたんだなとかたまらない気持ちにさせられます。
非の打ち所がない堂々たる皇帝として公務を務める一方で、プライベートのときは、ヨルネスに喜んでもらいたい、喜んで欲しい一心で頑張ってしまう健気な男。
ここも幼少時の「公私を分けてもいい」という教えを心の支えにしてるんだなとわかる。

オウムのエピソードもめちゃかわいい。
たまらなく可愛いんですよね。

無事、子供が生まれて子育てしている様子も読みたいなぁと思わせる二人でした。

一つ屋根の下で、尊い。

再読。

読んでて心抉られることもなく、疲れたときにも優しい一冊。
安心して読めます。

シェアハウスでその他大勢とわちゃわちゃ過ごしていたけれど、一人去り、二人去り……で気づいたら、一つ屋根の下で二人暮らし。
小糸は、八木のことが気になるけれど、昔手痛い失敗をしているから「好き」の気持ちを抑えて、ただの同居人として距離を保とうとしている。
でも、二人の暮らしは絶妙な阿吽の呼吸で、きみたち付き合っちゃえよー!と何度思ったことか……。

いい!!

私は後半が特に好きですね。
攻め視点が好きということもありますが、そーだったんかい!!の連続でした。

それにしても攻め兄ときたら……
自業自得ではありますが、哀れな男ですね。
自分の体裁のために手放したものを、一生見続けなくてはいけないとはこれ以上の罰はないはず。
忘れようにも忘れらない、これ以上のザマァはないですね。
合掌。

何度読んでも楽しめる

5巻発売されたので、何度目かの読み返し中。
どの巻に何が書かれていたか忘れがちなので、覚えておくために箇条書き。

・鼻持ちならない第一皇女へのびっくり展開は2巻だったのか!
これがきっかけで、皇帝の加護がなんなのかがわかる回。

・アンティプル王国との国交回復。
デブ製造機発言には毎度、笑ってしまう。
そして第三王子のアーロンがチャーミングで好感度大。

・魔物退治を命じられて、その様子は三巻にてという感じ。

それにしてもシュルツの鋼のような自制心。
これシュルツ視点のお話だったら、さぞやリドリー一色なんだろうなぁ。
狂おしいほど執着してるのに、許されたのはキスと指一本!
二巻なのに、まだ指一本!
ガッチガチのダラダラ状態で、リドリーの穴という穴に突っ込みたい状態でしょうに指一本で耐えてる自制心よ、すごすぎんか?
健気すぎてかわいそうで最高です。

自己肯定感の低い受けの思考回路がなかなかしんどい。

軽いノリのタイトルですが、中身は決してコミカルなノリではなかったです。

というのも、受けの喜一は自己肯定感がかなり低いんですね。
思考回路が超後ろ向きで、諦念とともに生きているお人。

もーそこが読んでてめっっちゃくちゃもどかしくて。
勉強に励めという父の言葉通り、友達も作らず(そこ極端じゃない?と思った)せっせと勉学に邁進し、大学受験を目前に控えたある日、父が死んじゃうんですね。
そこにめちゃくちゃ罪悪感を抱いてしまい失意のまま15年過ごしている。
15年!!!
おまけに30代なのに、終活すら意識してる始末……。

あぁ……とーちゃん、泣くよって思ってしまって。
息子がそんな思いを抱いたまま生き続けてるなんて、私がとーちゃんだったら草葉の陰からおいおい泣くしかないわ……申し訳なさすぎて……。(どうしても親の立場で考えてしまうので)

だもんで、澄良から熱烈アプローチ攻撃されてもなかなかYESと言わないんですね。
こんな年下のしかも超絶イケメンが自分を好きだなんて、世界を知らないからだ……もっと成長して世界を知ったら自分よりももっと素敵な人は沢山いると知った時、離れていくだろう……もう俺は二度と喪失感を味わいたくないんだ……みたいなやつ。

臆病な受けも嫌いではないんですが、喜一の臆病さは個人的に好みではありませんでした。

澄良はいい攻めでしたね。
ただお祖父様の影響をモロ受けたせいで、ジジ臭い喋りをするのがどうしても違和感を感じてしまいました。
でもいい攻めです。

そして石のエピソードが素敵でした。

受け母に対する感情の行き場が…

タイトル見て、幽霊とか出てくる話かな?と思ってましたが全然違いました。

心が死ぬような、死にたくなるような経験のせいで、心を殺している二人が出会って…というお話で、読後にちるちるを見て「夜明け」となっているのをみて激しく同意した次第です。
夜明けの手本みたいな作品だな!!と。

読後感は夜明けなのでいいんですが、その道中がかなりヘビーでしたね…。
胸糞悪くなる脇キャラが二人、しかもそいつらが攻めと受けの心を殺した人たちときたもんで登場もそこそこあるし、出てきた時の毒成分のつよさといったら…!

佐埜の敵は、モラハラ毒全開のクソ野郎だけど、完全悪過ぎてかえって割り切りながら読めるのに対して、りく(受け)の母ときたら……
もうりくが不憫で不憫で不憫で仕方なかったし、同じ母親として、目を覚ませ!!!と300回くらいビンタしたい衝動に駆られるというか。
めちゃくちゃイライラさせられました。

子を亡くして心が病んでしまうのは罪ではないけれど、りくの犠牲のうえで心の平安を保っているというのが胸糞悪すぎて…それを許してる父も同罪。

なので、後半立ち直るのがちょっと嘘くさく感じてしまいました……。ご都合主義っぽくて…

おいしそうな変わり種おにぎりの数々や、攻めのハーフアップの挿絵の眼福さなど楽しめる要素は色々あったのですが、受け母の狂乱かつ悲劇のヒロインパワーが私には強すぎて萌評価です。

攻めが意外と健気だった。

年下攻め好きなので、大変楽しく読めました。

園田(受け)に一目惚れしちゃった藤木(攻め)の様子がかわいかったですね。
園田のプライベートの私服&メガネ姿を見て喜んでたり、既婚者or彼女持ちか探って「フリー」と知って嬉しそうだったりと好きがちょいちょいダダ漏れしてる。

お相手の園田は「上善水の如し」がモットーのお方。
来る者拒まずなので彼の恋人になるのは簡単だけど、続いたためしがない。
(ちなみに流されるまま、男の先輩とも付き合ったことがある)

そんな園田が藤木に告白されて「東京の本社に帰るまで」という期間限定で付き合い始めるんだけど‥‥

熱量が圧倒的に違うんですよねぇ。
藤木>>>>>>>>>>>>>>園田なの。

で、藤木ときたら「付き合ってもらっている」って感じで我慢してて、めちゃ健気なの……。
本当は下の名前で呼んでもらいたいけど「藤木くん」呼びで我慢してたり、エッチも挿入しないし、「今日実は誕生日なんだけど、(誕生日プレゼント代わりに)俺のこと、好きって言ってくれない?」とかさーーーー。

もーー可哀想になぁ……って。
藤木の誕生日を知ろうともしなかった園田の罪深さよ……。
そんで、そんな健気な願いを口にする藤木………。

園田が頑なに期間限定&今だけだと思ってるのには、理由もあるんですよ。
幼い頃から転勤を繰り返したせいで「どんな仲でも距離には勝てない」という事を嫌になるほど味わってきたから……。
だから藤木にとっては「東京からたった二時間」が、園田にとってはものすごく遠く感じてしまう……。
幼い頃から繰り返し味わってきた喪失感から心を守るために、人との付き合いにまったく期待していないというのかな。
そしてどんな人でもいつかは自分の元から去っていくものだと諦めている。
そんな園田の心が、藤木と一緒に過ごすことで少しずつ少しずつ変化していく様子がえがかれていて良作だと思います。

面白かった。

読む前はタイトルを見て、いったいなんのことやら??と思っていましたが、読後見ると納得です。
確かにタイトルそのままでした。

化け狸のジローが転生したのはBL漫画の世界で、我儘かつ下劣さの塊のような悪役令息ジルとして生まれ変わってしまう。
ジルの結婚相手であるアシュリー(攻め)からは蛇蝎のごとく嫌われている状態で、
好感度はゼロどころかマリアナ海溝レベルでの転生生活スタート!というわけで、ハードモードすぎるんですよ。

なにしろジルの過去が目も当てられない言動の連続なんです。
これがもし自分の記憶として蘇ってきたとしたら、恥ずかしさと申し訳なさで木っ端微塵に発狂爆発しちゃうだろうな……ってのばかりで……
(まさかのオネェでとどめが・笑)

周りに一人も味方はおらず、疎まれ嫌われている状態からのスタートでどうなることやら……と思いましたが、前世の経験を生かした仕事能力と持ち前の謙虚で誠実な性格で周囲の人々の信頼を得ていくんですね。
そこの様子がとても良かったです。

攻めのアシュリーも、公平かつ性格良しのお方で非常に好ましい。
死んでくれたほうがよほどマシな相手を嫁に迎えつつ、でもそんな嫁が快適な生活が送れるようにきちんと環境は整えてくれているとか、私情だけで突っ走ることがない。
いい人だなーって感じ。

頑張りすぎたジルが風邪で寝込んでしまう看病シーンがめちゃくちゃ良かったです。
そもそもBL世界で看病シーンってご褒美だと思ってるんですが、ただの看病イベントで終わらせずに「家族」をキーワードにジルの願いとアシュリーの願いが重なって心を照らしていくような様子がとてもいいなと思います。

今後も繰り返し読むだろうなという確信があるので、神で。

文体が気になる。

攻めのライルが落馬して植物人間のような状態になってしまい‥‥というところが今まで読んだことない!ということで面白かったですね。
どーせ何もわからないだろとぞんざいな扱いをする人々ばかりのなか、ただ一人、名前を呼びかけ、語りかけ丁寧な介護をしてくれたのが受けのリク。
ようやくライルが意識を回復し、あのお世話をしてくれた青年は誰だ?とひたすら探すもすれ違い……。そしてすれ違いが長い。

後半の攻めのおかーさま・リハームが非常に印象深く、裏の主役といってもいい存在感だなと思ったら、あとがきに「まず最後のリハームの話を書いてから物語を作り始めました」とあり、超〜納得。

初読み作家さんですが、残念ながら文体が私には合わなかったです。
「〜なリク。」「〜なライル。」「〜な二人。」「〜ドアの隙間にリク宛の手紙。」「そう言いながらも豪快に笑うシーリン。」のように状況説明の文章で体言止めがちょいちょいありました。
作家さんの癖なんでしょうね。
会話文ならまったく気にならないのですが、状況説明している地の文章での体言止めは他の商業BL小説ではまず見ないので違和感がすごかったです。
作家さんが脳内で喋ってる文章をそのまま読まされているというか、どことなく悦に入って語る講談のように感じてしまうというか……。






有能脇役のヨハンネスが良かった。

「転生したら竜族の王子に猛愛されてます」というタイトルから、自分が転生したことを自覚しているのかと思いましたが、主人公のハルトは自分が輪廻転生者であることは知りません。
だから攻めのアレクシスには、愛する婚約者を亡くした過去があると知り、その亡き婚約者に劣等感を抱いたり嫉妬したり……。

ハルトは努力家の下っ端事務官で、王子とは無縁の世界のはずがなぜか王子自身に「あやしい」と目をつけられてしまいます。
なにが「あやしい」のか訳がわからないまま王子自身に観察されるハメになり囲い込まれてあわあわする。
そこが面白かったです。
でも「はわわ」と慌ててるところがあり、「はわわ」はねーだろ…とも思ってしまったけど。

「猛愛」とあるけど、王子自身もハルトを「あやしい」やつとして扱っているため、最初はそこに愛情は感じられないけれど、それが次第に変化していていくところも良かった。

後半、愛に暴走しがちなアレクシス王子を唯一諌めることができる有能脇役キャラであるヨハンネスの存在が好き。