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フランケンいつでも帰ってきてね

 前巻のラストでも触れられていた李仁の誕生日から始まり、クリスマス、大晦日元旦、バレンタイン、卒業式……と年度終わりのイベントが盛りだくさんな巻でした。あれだけ自信を持っていた蘭丸の李仁へのプレゼントはまさかでしたね。ホストもやっていたくらいなのに対李仁には時々洞察力がまったく働かなくなるのが不思議です(笑)。長可のプレゼントの方が喜ばれていたのはもっと意味が分かりませんでした。葵が蘭丸に渡したチョコがまた特大の誤解を招いたのにも笑いました。

カオルと李仁をくっつけたくなってきた

 新しく登場したバンパイアハンターである芹沢は相当手強そうで、さすがの蘭丸や長可も手を焼くんじゃないかと思いましたが、精神的には長可に負けず劣らずちょろかったですね(笑)。別に蘭丸は彼を騙したわけではなく、本心をありのまま吐き出しただけではあるけれど。キスシーンもなさそうだと思っていたので、坂本が積極的に動いてくれたおかげでやっと少しだけBLらしいシーンを見れてよかったです。この歳になっても周りが誕生日を大いに盛り上げようとしてくれる李仁は本当に恵まれていますね。いい誕生日会になることを祈ります。

憎めない長可

 勘違いのせいではありますが、またまた蘭丸のフェロモンの効かない女性が発覚しましたね。イケメンにふらふらしない女性キャラは好きなので、カオルも葵も華麗に蘭丸を拒絶してくれてスカッとしました(笑)。葵は結局また蘭丸にアタックすることになりそうですが……。途中に挟まれていたモブ女子が自殺しようとしていたところを結果的に長可が踏みとどまらせたシーン、短かったですがよかったです。気性の荒いバンパイアでも本人なりの生死観は持っているようですね。

カオルほんとかっこいい

 長可が十字架に激弱なのには笑いました。しかもその原因がネット情報とは……(笑)。十字をつくることほど簡単なことはないので、バレたら即詰む弱点で現時点で最弱キャラに成り下がってしまったのでは。今更ながらファッションはダサいですし、妙に擦れていないところがあったりして、顔だけはめちゃくちゃいいけど他が全部残念というもったいないキャラですね。嫌いじゃないです。蘭丸の方針の転換は今まで勘違いしていたためにまた逆効果に転びそうで、これからも不毛な無限ループを繰り返していくのだなぁと思いました。

信長様LOVE

 こいの湯の隣に引っ越してきても蘭丸に構ってもらえない坂本、素晴らしく一途で不憫ですね。彼に見向きもしない蘭丸も同じく李仁一筋で素晴らしい、ということになりますが。新しく登場した長可はまさかの蘭丸の兄ということで、過去の信長時代の3人の話をもっと読みたくなりました。BL漫画でもやっぱり信長はかっこいい。兄弟愛はほぼ消失しているみたいですが、うっすらなきにしもあらず……? といったところでしょうか。顔面偏差値が高いキャラなのでここで終わるのはもったいないですね。

可愛い可愛いと言っているあんたが可愛いよ

 G4と李仁のまさかの融合、葵とG4がお互いに好感触を得る、と蘭丸の予想がことごとく外れていて可哀想になってきました(笑)。全員が何かしら相関図を勘違いしているので、そうなるのも必至なわけですね。蘭丸が頑張れば頑張るほど葵には惚れられるし、だんだん取り返しのつかない踏み込み方になっていきそうです。李仁と2人きりでいつもの夏休みどおり線香花火ができたシーンは、少しエモかったです。やっぱり可愛いものに目がないカオルが好きですね。また新キャラ登場でどうなるのか予想がつきません。

脇役どこまで増えるんだろう

 坂本のまさかの告白に蘭丸も本気になることはないにしろ、飢えを満たすためにちょっとはぐらつくかなと思ったらまったくそんなことは起きず、ただ邪険に扱われるだけで残念でした(笑)。李仁とのBL展開はずっと先になりそうなので、脇キャラと絡ませるしかないと思うのですが、あまり踏み込まずにあくまで軽めのギャグ路線でやっていくんですかね。新しく登場したギャル軍団のリーダー・カオルはお気に入りのキャラになりました。可愛いものは素直に可愛いと思える感性が素敵。彼女のおかげで李仁の愛らしさにも改めて気付けるし、名脇役になっていってほしいです。

欲望に忠実な坂本、推せる

 2巻でそういえば蘭丸は、李仁以外の人間についても童貞かそうでないか把握できるんだ、ということに気付いて面白みが増しました。どんな生意気なキャラ、頭の良さそうなキャラでも、童貞だと分かった瞬間可愛く思えてきますからね(笑)。そういう意味では蘭丸×坂本が好みのBL関係だったので、次巻以降もぜひ坂本が蘭丸に攻められるところが見たいなぁと思います。李仁より脇キャラばかり気になってしまいますが、恋愛マニュアルで学ぼうとする李仁も十分可愛らしいですよ。

本能寺の変が熱い

 実写映画化もアニメ化もされていて気になっていました。なんとなく原作が一番面白く感じられそうだなという勘が働いて、まずは原作から。導入は面白かったです。処女の血が美味しいという感想があるのなら、童貞の血が美味しいという感想があってもいいでしょう。盲点でした(笑)。まったく擦れていない純真な高校生・李仁は思わず見守りたくなりますね。蘭丸の方は李仁との絡みよりも、大昔の偉人たちとの絡みの方が気になってしまいました。李仁の性格なら女子と付き合ってもそうそう性的関係に発展しなさそうですが、その攻防だけでどう話を進めていくのか想像がつかず、楽しみです。

58歳おじさんの本気泣きも愛おしいよ

 私もケンジと同じく胸がいっぱいになってしまって、泣きました。24巻という長さで2人の生活を見守ってきたからこそ、あたかも自分もその場にいたかのようなリアルな感覚で、ケンジが感じたことがそのまま伝わってくるようでした。史朗父の妻への愛情の深さにやられましたね。当たり前だけど、2人ともそれぞれに史朗が可愛くて、彼が子供のうちはもちろん、大人になってからもたった3人の家庭を守りたいと何十年も必死に生きてきたんだなぁと。

 だからといって、史朗を否定したこと、ケンジを拒絶したことは簡単に仕方なかったね、と済ませられることではないけれど。誰が一番苦しんだかとか、誰が一番我慢したかとか、そういう話ではなくて、それぞれに別の苦悩と諦め、希望があって、その人ができうる限りの努力で向き合った結果が、今に繋がっているんだなぁとしみじみ感じました。それが史朗に料理も一緒に楽しんで作ってくれる最愛のパートナーができ、ケンジには最終的に家族ぐるみで温かく迎えてくれる家庭ができたという結果をもたらしたのなら、これ以上の幸せってきっとないと思います。何度道を誤っても、史朗の父と母が互いの手を離さなかったからこそ、ここまで来れたんだなと感無量です。