Sakura0904さんのマイページ

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女性Sakura0904さん

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攻めが揺らがないので安心

 アークはこのままほとんど仕事らしいことをせずに皆に守られて生きていくのかな?と思っていたので、魔素の濾過に挑戦してみようとしたのは良い傾向ですね。周りが心配するのは分かるけれど、もしダメでも何か別のできることを見つけてほしい。シモンとリオがそれぞれに画策するので(この2人は組んでいるようで組んでいないのがなんとも不思議な関係性ですが)、ずっと穏やかな日々というわけにはいかず。でもまだ決定的に亀裂が入るような事件は起こっていませんね。謙虚なのはいいことですが、自信のなさは時々悲劇を生むものです。アークがしっかりした自分の軸を持てるようになるといいなと思います。

まだまだ成長が楽しみ

 異世界転生ものですが、設定が難しくなく終始読みやすいです。転生したアークをそうとは知らず慕うユリウスの美貌が光っていました。こんな人に毎日好意的な目で見られたら、誰でも絆されてしまいそうです。主従関係というと個人的には慇懃な従者と傲岸な主人(夜は逆転)や、お互いの背中を預け合って辣腕を振るうような関係性が好みなので、アークの一片の曇りもない純真さ、いつまでも主人らしさが出ない性格は少し綺麗すぎて物足りないかなと思いました。友人として付き合うなら彼のような人は理想ですが。ただ、アークもユリウスへの気持ちを自覚したので、2巻以降はいろいろ感情が乱れるところを見れそうで期待が高まります。

割と絆されやすそう……?

 同級生の探偵×元ヤクザというなかなか面白い組み合わせでした。ヤクザといっても組の幹部連中にがっつり絡んでいたわけではなく、鉄砲玉扱いだった八一はまだ随所に幼さの残る、良くも悪くも中身はまだ子供のままのようなキャラ。央甫にとってはその無鉄砲さが放っておけなくて愛おしいんでしょうけど、危なっかしいトラブルメーカーという印象が強く、まだ受けとしての魅力はそこまで感じられませんでした。央甫にそういう雰囲気を出されて赤くなるところは可愛いですが。央甫と八一の昔の関係性や八一の組での話もまだ表面的なところしかなぞっていないので、1巻だけでは評価が難しいというのが正直なところです。ミステリー要素もあるので、次巻以降の展開を楽しみにしています。

静かな人の心の中は

 吉田先生の作品にはいつも独特の静謐な雰囲気が漂っているように感じますが、この作品はとりわけ不思議な作品でした。タイトルから分かってはいたけれど、ごく普通に話が進んだ後に急に犬耳が現れるので、思わず「なんで!?」となりました(笑)。自分のコントロールできない感情を表しているのは分かっても、犬耳のリアルさがなんだかシュールで。でも、無口で自分の意思がなさそうに見える奥が、内心保科と変わらないくらいいろいろ考えていて、恋愛面でも何のアドバンテージもなく保科と同じレベルで戸惑ったり照れたりしているところが徐々に可愛いなと思えました。こういうタイプは受けにしたくなるので、そこが自分の好みとずれて萌評価になりましたが、題材は素晴らしかったです。

昔の友達と向き合ったことに拍手

 大麦先生の作品を読むのは2度目ですが、可愛いらしいラフな絵柄で繊細な心情を描き出すのが上手な作家さんだなぁと思います。陽キャで人気者の拓郎と、隠キャのひろむ。よくある組み合わせだけど、拓郎は誰かを特別に想う気持ちが分からなかったり、周りに対して諦めているところがあったり、ひろむはけっして孤独が好きなわけではなかったり、思春期の自分の立ち位置への悩みも絡めながら、2人は距離を縮めていきます。ひろむがゲイなので不自然ではないのだけど、正直もう少し無二の親友期を楽しんでほしい気持ちもありました。親友兼恋人という雰囲気ではあるけれど、やっぱり性的な関係を持つとただの親友とは別物に感じます。お互い屈託なくきらきらした青春をこれからたくさん味わってほしいですね。

活気に溢れた街

 ファンタジー要素たっぷりですがシリアスな雰囲気は薄くて、元気いっぱいなルネのテンションに引きずられて思わず笑顔になってしまうような作品でした。エヴァンの若返りの謎、ルネとエヴァンの過去の関係性など、気になることはいろいろ。2巻ではBL要素も濃くなるということで、楽しみです。灯台守の仕事の描写も素敵ですし、ルネとエヴァンの毎日賑やかな生活は見ていて楽しいです。男前に若返っていくエヴァン、男前に成長していくルネ、2人のビジュアル的にも期待が高まります。

尾上の素直さは癒し

 今までの特典などをまとめた1冊。入れ替わりネタや年齢操作ネタなど二次創作的な短編もあり、バラエティに富んだ番外編集でした。5、6巻を読んで蕪木の日本男児らしさを改めて強く感じたというか、昨今受けに優しい攻めに慣れすぎていたので、彼の常に冷めた態度を新鮮に感じたのですが、この1冊を読むと尾上の知らないところで結構嫉妬深いところも見せるし、濡れ場のふとした時の表情に尾上を可愛く思う気持ちが滲み出ていて、本編と併せて読むことで蕪木から尾上への愛を補完できた気がします。こういう攻め、もっと増えてもいいかも。

お互い視点が違うだけ

 疲れている時は1人にしてほしいという感情、正直分かるなぁと思ってしまいました。もちろん、甘やかしてほしい人もいるだろうけれど。私は心に余裕がないと相手を思いやる気持ちも減ってしまうし、友人など好きな人の前では弱音を吐きたくないし、コンディションの整った自分でいたい。蕪木の性格のリアリティが絶妙だなと思いました。同棲にお試し期間を設けた蕪木にはええっと思ったけれど、後から理由を知って、これもなるほどなと納得。尾上と離れる気がないからこそ、冷静に未来を見ているんですね。そういうところに気付ける笠井は素敵だから彼にもいい人が見つかってほしいし、笠井の言葉で素直に喜べる尾上もやっぱり可愛いので、甘い同棲生活の始まりを期待しています。

友人に向き合った経験はきっと生かされると思う

 三条という蕪木の親友だったキャラが登場して若干2人の間に波風が立ちますが、大して長引かず、三条は結局あくまで蕪木の1番の親友というポジションを尾上と明るく争いたいだけだったのが分かり、すっきりしました。BL作品だからって出る人出る人皆が攻めか受けに恋し始めたらあまりのリアリティのなさに萎えますから、こういう展開でよかったです。尾上もうじうじ悩まずに嫉妬したらすんなり蕪木に吐いてしまえるところが可愛いですね。安定感が大分不動のものになってきたなという印象でした。

もう少し信じてあげて

 静真はずっと変わらず忙しい獣医の業務についてもほとんど愚痴らず、湊と会えた時には彼と一緒に過ごせることを常に全身で喜んでいる感じですが、湊はせっかく久々に会えてもツンがデレを上回ったり、嫉妬心に囚われすぎたりして、なかなか素直に甘えられないのがもどかしく思えてきました。人はそんなに簡単には変われないのは当然ですが、5巻も続いてきたのに恋愛面であまり成長がないなと。同棲を楽しみにしていた静馬に突然3年の猶予を突きつけるのも、考えはよく分かるけれど、静馬の気持ちを考えなさすぎだなと。自分はこう考えているんだけどどうかな?ってまず聞いてあげてほしかったです。1年に思い留まってくれてよかったですが。湊が静馬にどれだけ愛されているか、揺るがない自信を持てる日が来るといいなと思います。