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女性オクトパスさん

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読みやすく普通におもしろかったです

「悪役」の概念はみなさんそれぞれですが、だいたい自分が思う本物の悪役ではなかったパターンが多いです。
こちらの作品の主人公受けもまた周囲に嫌われる「悪役令息」ですが、口が悪くて太っていて傲慢な態度をとるが、根はやさしくて勤勉家で自分を守るため虚勢を張る不器用な子でした。

受けはちょっとしたきっかけで術をかけられ、素直でいないと発情する体質になってしまう。
この設定だけで自然とエロを期待してしまうスケベな自分が出てきましたが、
思ったよりエロ描写が少なくて、薄めです。昂った受けのものを、攻めが手で鎮めるぐらい。結ばれてからようやく合体するが、それまでの道のりが長い。
エロを期待しているBL好きさんには物足りなさを感じるかもしれないです。

どうして呪いがかかったのかなど、気になる伏線や謎を解けていく流れがおもしろくて、BLであることを忘れるほどBL要素が薄めです。
呪いの効果でもあるだろうが、がんばってダイエットして美しくなった受けは暴言など吐かなくなり、性格まで変わってしまう、その変化が唐突すぎると少し感じました。

全体的に読みやすくてすらすら読める、設定や展開が面白い作品だと思います。

好きな設定だが先が長そう

シーモアで購入。書店特典に比べると描き下ろし漫画6Pもあって、少しお得な気分。
出戻り系の異世界転生が好きなのでタイトルだけで購入しました。
まだ1巻で、普通のBL漫画に比べると展開が遅めというかゆっくりというか、
現時点では面白いかどうかは判断できない。
このペースだと先が長そうな感じはする。



以下はネタバレ感想です

13歳の時、中二病真っ只中の受けが異世界に転移し、聖力がないのにあると言い張って周りに嫌われ、騎士の攻めだけに優しくされるものの、彼にも本当は嫌われていると気づいた直後に何者かに殺されて元の世界に戻る。
15年が経ってしがないサラリーマンになった受けは再び異世界に。今度は王宮に頼らず、たまたま落ちた近くにある薬局に身を寄せるが、薬の配達で騎士たちと再びつながりを持つことに。

受けは異邦人だとバレたくないから身分を偽っている。
好きだった攻めを、幼かった自分の態度とかね嫌われていたと知って避けたがってるけど、今でも恋心が残っている。

攻め受けが揃ったシーンが少ないが、
攻めは受けのことがかなり気になっているし、受けが異邦人だと気づいてるように見える。

まだまだ物語の序盤。いくつもある伏線がどう回収されていくのか、楽しみです

ちなみにシーモアの特典は、幼い受けが攻めに看病された話

展開が気になってどんどんページを捲っていく

1巻で無事に結ばれた二人のその後の話。
続きが読めると思わなかったのでうれしかったです。
個人的にすごく読みやすくて、ストレスなく集中して読めます。
物語自体も面白かった。
結ばれただけで終わりじゃない。ちゃんと、ふたりは互いを選んで人生を捧げ合うまでの描写が良かったです。

以下はネタバレある感想です

日々愛されていながら、なにか物足りないと感じる受け。兄との再会でその物足りなさがくっきりと形になった。
受けの意思を尊重したい一方、愛しすぎて閉じ込めてしまいたい独占欲が強い攻めの大人な対応が好印象だ。
いわゆる当て馬的な新キャラきっかけで、嫉妬心を隠しきれないいつもよりやや激しい情事の描写もまた好きだ。

攻め→事業にトラブルが発生。その対応に追われて受けとしばし離れる
受け→受けの役に立ちた方大学に短期入学。新しい友達ができて楽しい日々だが、攻めに会えなくて寂しいのと、いつか攻めに正妻ができたらとうじうじ悩む

受け視点で物語が進み、合間に時々攻め視点が入る。
攻めの気持ちが割とわかりやすいと思うけれど肝心な受けには伝わらない。恋人同士になってもすれ違いが発生する。
受けの気持ちがわからなくもないけど、もう少し攻めのことをちゃんと見てよ!と思わずにいられない。
ぐるぐる悩んで周りの話を聞いて攻めの行動を見てようやく自分の中に答えが出る。
そして攻めの事業のトラブルの解決へ


情事シーンの描写が濃すぎず、全体的な分量もちょうど良いと思います
物語の構成というのかな、結構上手な方という印象。
1巻のときもそうでしたが、ふたりの関係性の進展はもちろん気になりますが、それよりも事件やトラブルがどうなっていくのか気になってどんどん読み込んじゃいます