表題作『恋敵が死んでいる』は、2年前のハロウィン 西先生がTwitterで公開した漫画が元になっている作品です。
天谷さんのストーカー近倉くん(連載時には片倉くんに変わっていました)が天谷さんに憑いている霊の除霊を持ちかける。
天谷さんに憑いていたのは、天谷さんの恋人だった女性……
この漫画がTwitterで公開されたとき、の衝撃は今でも忘れられません。
いつでも読むことが出来るように、ブックマークをして、今でも時々読み返しています。
だからこそ、連載の『恋敵が死んでいる』は、好きだったお話を無理に作り変えられてしまったように感じられて……
とても、悲しいです。
「あの設定が、良かったのに……」と。
大好きな西先生のお話に「神」評価を付けられないことが、残念です……
シンタ先生の描くオメガバースということで、連載時より拝読しておりました。
オメガバースが衰退した時代という、珍しい設定。
それが故なのでしょうか、設定に粗が目立ちます。
例えば、薬のこと。
地球上からαやΩが消えたのに、何故 抑制剤が製造されているのか。
本当にこの2人がα・Ωの最後の1人なのか……
(作中では曖昧な表現がなされており、「他にもα・Ωがいてもおかしくないのでは??」と思いました)
しかしながら、先生の画力に魅せられ てしまうことも事実です。
特に犬飼が回復してからのSEXシーンの2人の表情からは、互いに求め合い、惹かれ合う様子が伝わってきます。
総合評価で「萌×2寄りの神」としました。