1、2巻続けて読んでみて2巻の加速度にびっくりしました。
以前から宝井先生の作品の優しくて繊細な雰囲気を知っていたので、1巻を読んだ後「この調子でゆっくり治療しながら進むんだろうな~」と思っていたので尚更です。
2巻を読み終わり、「宝井先生……とても挑戦なさっている……」と思いました。
個人的には既刊にもあるような繊細で切なくてゆっくり進む、ほんわか~な作品のほうが好みなので最初は う~ん……と思っていたのですが、何度か読み返していくうちに「これも悪くない!!」と思うようになっていました(笑) なんだかんだ受けの子の繊細さ、息をするような描写などに引き込まれているので、この続きも買って読んでみようと思います。
城谷さんの潔癖症は……?というのをよく見ますが、実際潔癖症(強迫性障害)の患者さんの前に、黒瀬くんのように“自分だけを見てくれている人”、“理解して優しく接してくれている人”が現れたら“依存”してしまうのは理に叶っているのではないかな、とわたしは思いました。強迫行為もある意味依存と似ているので、そんな心理状態のときに安心できる人ができて迫られたら、特に城谷さんのようにあまり他人と接点を持たずな方は……なんて深くまで考えてみたり。。
黒瀬くんもカウンセラーだから最初からそれをわかっていて、気づいたからこその医療じゃなくて“友達としての助言”だったのかな?そして「依存してくれてますか?」……ずるい、ずるいよ黒瀬くん……(笑)
でも城谷さんの放つオーラ?繊細さ?はSが働くのはわからなくもない ですね……
この先も加速するのか立ち止まるのか……城谷さんの病気の経過や過去、あまり描かれていない黒瀬くんサイドも気になるので3巻買ってきます。