椎崎先生の作品はときどき読んでいます。
けっこう切なくてハマるのも多いので。
この作品は・・可もなく不可もなく、という印象でした。
ヒロトが映に近づいた目的は長らく明らかにならず、
そのため「どんな裏があるんだろう?」とドキドキするのですが、
途中、その目的がわかるような描写は特になく、
理由がわかったあとも、「ああ、そんな感じかあ」と、
特に度肝を抜かれることもなく、受け止められました。
こういう設定だったら、思い切り「えっ?!」と思わせてくれる展開を期待しちゃうな。
でも、ヒロトの尽くしぶりとかは、単純に映がうらやましいな~と、
少女漫画を読むように、感じました。
イラストもきれいなので、その効果もあるかな?
凪良先生の作品は必ず購入しています。
読みながら、最後のほうは苦しくて悲しくて切なくて、
もう涙が止まらなくて、大変でした。
凪良作品で一番衝撃的だったかも。
この方は、もはやBLという枠組みだけでは語れない、
すごい世界を描く方ですよね。大好きです。
前世と現世、そして過去と今、
色々な出来事が組み合わさって、進んでいく・・
どういう結末が待っているのか読んでいてもわからなくて、
でもだんだん追いつめられていくような不安だけは感じていて、
ドキドキでした。
前世の二人に感情移入しちゃうんですよね。
怖いと書いている方も多くて、
確かに、苦手な方もいるかもしれないですね。
個人的には、もう、ぜひおすすめしたいです。
何度も読み返しています。
そのたびに泣いています(笑)
でも、凪良先生ですから、
救いのない終わりではないですから、安心して読んでほしいです。