読みましたー!
レビューを参考にしつつ、評価が高いけれども自分にはどうかな…なんて変に静観すること数ヶ月。
だいぶ助走してから飛び込んだわけですが、結果、とても良かったです。
私は基本的に学生ものがあまり好きではなく、それが長い足踏みの原因だったわけですが。
彼らはくっつくまでに焦れったくなるような過程を経ていますし、よくある勢いだけでうああー!やっちゃった、幸せ~っていうふわふわした思考回路では断じてないので大丈夫でした。
人間関係もリアルでした。逆にそれをblに求めてない読者には辛い内容なのかな。
でも、救いがあるので!やっぱりblなので!スクールカーストといういかにも読む前から暗雲立ち込める煽りではありますが是非手にとって頂きたい!
とってもご馳走さまでした。
も、もったいない…!
それにつきる。
設定も、イラストも、前半の流れも申し分ない萌成分で大変癒やされ、しかしページが進むごとに、ページが残り少なくなっていくごとに、頼むから急がないでくれ、ゆっくりとやってくれ!と不安がつのる。
もっと後半を丁寧に進めて欲しかった、という願望がここまで大きいのは、この作品を好きな気持ちも同じように大きいからです。
嫌いになりようがない成分で構成されていますし、書き急いでしまったのか単にページ数が限られていたのかはわかりませんが、前半の文章力と構成力から考えるに神作品になり得たと思います。ただ癒される作品ではなく。
良作には変わりありません。
受けと攻めの需要と供給に脱帽です。