ポストオメガバースの世界…それは医療が発達し、Ωであることが学業にも就労にも恋愛/結婚にも障害にならなくなった世界。
あれから20年。
本作は、α専用校に通うセレブ・四菱光が主人公のクスッと笑える可愛らしいラブコメです。
光は伝統的αらしくミスターパーフェクト。
ただ成績ではいつも2位。1位の芦原量一に激しくライバル意識を燃やしているのだ…いるのだ?いや真相は全く逆で、光は芦原に恋をしていて本当は仲良くしたいのに、なぜか口からは真逆の罵倒ばかりしてしまう。自分でもどうしていいのかわからなくて世話係のしのぶに泣きつくポンコツぶり…
ところが、少子化により兄弟校のΩ専用校と併合することになり、芦原がポメガ(ポッと出のオメガ!)に盗られたらどうしようとなって、いきなり自分の特殊体質を使って告白!となる光。
ところが芦原は光の気持ちを知っていて、なんやかんやで2人は温度差はありつつ両想いのお付き合い。
光は相変わらず恋が絡むとポンコツ全開。でもなぜか憎めない。芦原も光のそんな所に癒されたのでしょう。
芦原はクールで冷静に見えるけど、ちゃんと光の良い所を見ています。
芦原の冷静さがどこからきているか、その重い背景もアクセントとなっています。
併合でやってくるΩたちの予想はずれの実態も面白かった。
絵柄は綺麗で読みやすい、ストーリーのテンポも良い、ギャグもちょうど良い。総合「萌x2」で。
江戸時代の人外ストーリー「ねこまた。」から派生した物語の第3巻。
家屋の守り神「ねこまた」を作り出す神様のような存在「アタリ」と、ねこまたの「クロ」が人間界(現代日本)をお散歩する物語。
優しくって切なくて。胸が締め付けられるような世界観。
人は熱いものを食べる時はフウフウするんだよ。
女の人の服は不思議ギミック。
子供は風の子。
恋するひとの言葉はダブルミーニング。
無人販売店で売ってるものは実は信頼。
イヤを言える自分を取り戻す瞬間。
小さな親切に帰ってくる小さな感謝。
その全てに通底するのは、いのち、その生と死。
アタリは神様のような存在かもしれないけど、実際は何事にも干渉はできない。捨てられた子猫にも、疲れ切った父親にも、ナイフを買おうとする少年にも。
そして過去を忘れられずに泣くクロにだって。
自分が、誰かが、自分で気づいていくしかないのです。
仁は元気そう。人柄もよく育って、アタリだけじゃなくてクロも見えるようになるといいな。
英田サキ先生の電子中編。
一度は諦めて悪友ポジションで過ごしていた相手とまさかのワンナイトの機会が⁉︎
…となった攻め視点で書かれています。
主人公は若くして大学助教授の剣持(ゲイ)。
腐れ縁の悪友・由比(ノンケ)が今日もいきなり夜中に家にやってくる。せっかく教え子の学生とヤるところだったのに…
…という始まり。
剣持はいつもの通り由比を優先して話を聞いてやるが、今日の由比はやけに絡んでくる。
俺には冷たい、俺にも優しくしてくれ、俺を甘やかしてくれ…
その上急に海に行こうと言い出す由比に付き合って車を出すが、車内で言い合いになってなぜか俺とセックスしてみろよ、と挑発されて…
寝てしまったら友人でいられるか?という逡巡よりも、やはりまだ若さ。高校時代一度告白した相手が据え膳しているのだから、となる剣持です。
由比の視点は書かれてないけど、潜在的に剣持ならという気持ちがありそう。と言いつつシてしまった後でも2人の関係性は一見相変わらず。
しかし、続く番外編「恋のリターン・マッチ」で由比が温泉旅行に誘ってくる。剣持としては、これははっきりと宣戦布告しなければ!というところでエンディング。
2人が恋人になるのかはわからない結末ですが、剣持はこれは脈アリと思うよね。
というより、攻めの目には好きなヤツが俺を誘ってる!と見えてるのでは?
「筋肉BL」アンソロジーの続編。なのでオール読切りとか言っても続きの話もちらほらあり。
12作品収録。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)
「恥ずかしがりやな雄尻さん♂」斑まだ
主人公は銭湯の跡取り。絶対タオルを外さない常連さんのお尻が見たくて…
お尻見せてとか言ってるうちに何故か挿入っちゃいます。
「俺の愛しい脇」金子アコ
脇の下の匂いフェチの運送屋さんの続編。嫌がって避ける先輩を無理やりに。
「おムネちゃんの災難」にやま
彼女と別れたばっかりのおっぱい星人に男でもいいやと言われて、胸を弄られて感じてしまうおムネちゃん。ちょろすぎてなんだか可哀想。
「僕の自慢のライトプリンス」松基羊
アニオタとごついコスプレイヤーさんの続編。撮影会に護衛として付いていくが、彼にヤキモチを妬かせたくて女性レイヤーと際どいポーズを取るうちに…
ちゃんと甘々なので心配無し。
「恋人依存症Aの幸福」ミナモトカズキ
年下の恋人を溺愛してるのに他の男の影をチラつかせてジェラシーを煽るイケおじ。
手放せないから自分に依存させようと。うーん…やりすぎると危ないと思うよ。
「雄っぱいの揺れにご注意ください」わかちこ
満員電車でいつの間にかガタイのいいイケメンリーマンに密着してしまったフリーター。なぜかイケメンが反応し始め、2人で次の駅で降り…
さて、バイトの面接に行ったら面接官がそのイケメンでしたよ。
「BORDERS」鬼嶋兵伍
中央アジア?の敵国同士の将軍2人が次第に打ち解けあっていくが、ついに戦が始まることになり…
これ、衣装も肉体もサイコーです!さすが鬼嶋先生。
「ワンダフル・ロンリネス」土狼弍
ワンナイト主義のバッグデザイナー・蜂谷。一途な年下バイヤーに絆されて…
…と思ったら、彼は子供の時から蜂谷を知っていて慕っていた、からの〜ずっと夢見ていた、という天然執着というか。しかもバリタチの蜂谷をネコにしちゃいます。
「特別警備を突破せよ。」りーるー
大手不動産業の二代目・友也の見た目はチャラい。自社に入ろうとしたら強面の警備員に放り出され…
研修生と偽ってビル内を案内させ、途中で色々イタズラを。
りーるー先生お得意の、H大好きな襲い受けもの。
「ギュッとして!恋のサンタさん」紫妲たかゆき
紫妲先生ってガチムチも描くんだ…
女好きの大揮は幼馴染の乙目から告白されて逃げるが、クリパの途中で雪でガレージに2人きりで閉じ込められ…寒さ凌ぎにセックス⁉︎
「晴れた赤空」秋じたく
お山の赤鬼と青鬼。
赤鬼が人間と仲良くしたい気持ちを知って、青鬼はわざと暴れて赤鬼だけが人間に感謝されるように仕向けてそのままいなくなってしまう。寂しい赤鬼は人間に全てを話して…
赤鬼は褐色の元気系、青鬼は一本角でクール系です。
「はつ♡おじ」きよずみ々
ショタ甥とガチムチ伯父の続編。
このショタっこ攻めコワイ。体格差で潰されそうなのに攻めとは…
鬼嶋先生作品イチオシ!
にやま先生やわかちこ先生は安定。
全体で「萌」で。
面白みゼロの経理部・高坂を好きになり、高坂にプレゼン方式で告白してくる陽キャゲイの営業マン・稲森。
…という斬新な設定。
確かに面白くて、これまで色恋はおろか世の楽しみ/流行りに全く乗らずに生きてきた高坂のドがつくスクエアぶりと、キャピキャピしてる稲森の温度差が笑える…し、どうくっつくの?的な覗き見興味もあるけども。
高坂は稲森という人とどうこうよりも「新たな自分になる」ための行動かなと思い。
稲森はどうも惚れっぽい感じで、高坂は単に次のターゲットっぽいように思え。
それに高坂はあまりにも経験値ゼロでリアリティ無い。
そのせいか「初めての相手」となった稲森にのめり込んでいく高坂が無防備に見えました。
まあ、稲森にとって高坂がゲーム感覚ではなかったことは良かった。
ストーリーのテンポやエピソードの重ね方は巧みだと思います。評価は「萌」で。