黒のジャケが印象的なこの本。ラベンダーのスーツを着こなせるのは、はじめくんしかいないでしょうね。
一冊まるっと二人のお話です。一本だけ、読み切り入ってますが。エロエロ展開で一冊になってる場合、お話はあまり求めないようにしているのですが、この本は違いました。
はじめくんが熱を出して、甲斐甲斐しく看病する千紘くん。うさぎリンゴ作ってくれる千紘くん。はじめくんに拒否されて、思わず泣いちゃう千紘くん。この辺りがポイント高いです。キチクなのに泣いちゃう攻め、すごくいいですよ。
Hの描写に一部だけ、男性誌っぽいところがありましたけど、絵柄がキレイだし、かわいいし、擬音も適度。
ジャケ買いしても、損しないと思います。
1巻発売時から素敵な表紙で惹かれてました。しかし、数々のジャケ買いで打ちのめされてきた私。とりあえず2巻まで待ちました。
いやぁ、待たなくてもよかったです。1巻の出だしは硬い絵柄のように感じたのですが、ぐいぐいお話にのめり込みます。
2巻になると、少しふわっとした感じの絵柄になるんですが、黒瀬くんの鋭い目線とか、要所ではキリッとした感じがあります。お話と絵柄が本当に合っていて、素敵です。
個人的には続き物が好きなので、2巻で急接近していますが、挿入まではあと、2~3巻粘って欲しいですね。
潔癖の表現、というか扱いは皆さん色々お考えあるでしょうが(雑誌ではもうフェラまで達したようなので)私はそれほど性急とは思いませんでした。
たぶん、城谷さんの「気持ち悪い」という言葉は気持ちいいと紙一重なんだと思うのですが、潔癖がネックですべて気持ち悪いになっちゃうんでしょうね。その辺り、丁寧に描かれていると思います。
そんなわけで、ジャケ買いしていい本だと思いますので、迷ってる方は勇気出して!