【魔王ラバー】
プロテニスプレイヤーでライバル同士の真央と光。
光に彼女(?)が出来てから光のことが妙に気になってしまう真央で…というお話。
お話自体は割とありがちな展開ですが、キャラが非常に魅力的です。
超俺様気質な負けず嫌いでお馬鹿な真央が可愛いです(笑)
光のために往復2時間掛けてUFOキャッチャーのぬいぐるみを取りに行ったりと、どう見ても光が気になっているのに認めない意地っ張りなところが良いです。
対して光は真央に対して「かわいい」「好きだ」と愛情表現多めなので、ある意味バランスが取れてます(笑)
個人的には攻めの一人称が「僕」だったのが凄くツボにハマりました!
色々なところで好評だったのと、うさぎ攻めに惹かれて購入しました。
極度の人見知りでいつもうさぎの被り物をしている相澤さんと配達員の梶山くんが次第に惹かれあっていく様子が丁寧で、絵柄と相まって凄く可愛らしいお話でした。
梶山くんが凄く男らしいというか、現実にいそうな普通の男の子で変にBLっぽくないところも良かったです。
一つだけ残念だったのは、相澤さんがうさぎの被り物をしていた理由が少々薄かったところ。
人見知りで顔を隠したいなら、途中でしていたように常時マスクとサングラスでも良かったんじゃ?と思ってしまいました。
うさぎの被り物でないといけない理由が明確にあれば良かったかなと思います。
が、描き下ろしの梶山くんにうさぎの被り物を被せてするシーンは色気があって凄く良かったです(笑)
表紙に惹かれて購入。
初コミックスの短編集ということで、5つの短編集が収録されています。
可愛らしい絵で背景等も良く描き込まれているのですが、ページ数が少ないのか少し消化不良で終わっている(続きが読みたい)ものが多いです。
その中でも、唯一前編後編となっている「うそつきと花」が一番好みでした。
主人公が間違えて下駄箱にラブレターを入れた相手は美形だけど人を寄せ付けないことで有名な男の先輩で…というところから始まるこのお話は、非常に可愛らしくて少女漫画にありそうなストーリーでした。
なぜか先輩にOKを貰ってしまった主人公がどうにかして真実を告げようと頑張る様が可愛らしくもありおかしくもあり(笑)
可愛らしい絵柄なので、今度は是非明るいコメディで1冊(続き物)読んでみたいです。
少女漫画でもよくお見かけするしょうおと先生の短編集です。
1冊の中に3つのお話が入っています。
それぞれ、少しずつご紹介。
「オレって、天使」
表題作。幼なじみである貴美に片想い中の瑛人は、ある日突然天使を名乗る謎の少年に取り憑かれて、勝手に貴美に告白させられてしまって…!?
最初から両想いでヤマやオチも無く、とくにこれといって感想は無いのですが、天使の正体は面白かったです。
「ウサギな彼氏」
自称硬派・学年でも人気者の比呂は、飼っていたウサギを亡くして泣いていたところを、眉目秀麗・女子に大人気の李翠に見られてしまう。
冷血漢だと思っていた李翠がイメージとは違い優しく、また飼っていたウサギに雰囲気が似ていることで、気になってしまう比呂だったが…
これは可愛らしいお話でした!
見た目はヤンキーっぽい比呂が実はウサギ好きという設定がまず好みでした。
そんな比呂が偶然李翠と出会い、ウサギに似た(タレ目)李翠に惹かれていきます。
李翠も冷血漢などと噂されていましたが、実は人との付き合い方が上手くないだけで優しく、比呂と触れ合っていくうちに笑顔も増え、ますますモテていきます。
それが面白くない比呂ですが、李翠も比呂しか見えていないのでただのバカップルでした(笑)
話の流れがスムーズで、読みやすいラブコメです。
「摩天楼はバラ色に!!」
幼なじみで同僚の倉木のことが好きな本上は、会社の新社長に倉木が狙われていることを知り、なんとか倉木を守ろうとするが…
この短編集の中では一番好きなお話です。
ラブコメというよりもはやギャグですが、本上と社長の攻防戦に笑わせてもらいました(笑)
倉木を守るために本上が様々な無理難題を押し付けるのですが、天才肌の社長が軽々と全てをクリアしていきます。
最初はお互い倉木が好きなライバル同士ですが、次第に互いのことが気になって…というのが、本当にツボでした。
そういった、初めはライバル関係にある2人が…というお話がお好きな方には是非オススメしたいです!
とあるきっかけで都会の病院から田舎の診療所へと赴任してきた医師・鳥羽は、住むはずの家が壊れたことにより豪邸に住む和弘の家に居候することとなります。
鳥羽と和弘、初めは全く合わない2人ですが、お互いがそれぞれトラウマを抱えていることを知り、心通わせていくことで次第に互いが大切な存在になっていきます。
悩んでいた親友の悩みを聞いてあげられなかったことで親友が自殺してしまったと思っている鳥羽。
両親と共に事故に遭ったが自分だけが助かり、引き取ってくれた叔父夫婦には遺産を使われ捨てられた和弘。
そんな2人がお互いを思いやることで、少しずつトラウマから逃れて前へと進んでいく様が描かれています。
トラウマ持ちモノではありますが、作風とあいまってそれほど重くはありません。
むしろ、『2人が前を向いて進んでいく』といった形で終わるので読後感はとても良いです。
ハッピーエンドな作品をさらっと読みたい時にオススメです。