大好きなシリーズです。
相変わらずモテモテの歩くん、一巻で歩くんが振った加賀さんにはいつか幸せになってほしいと思っていましたが、三巻でその兆候が!
お相手は金沢先生で、医者と患者の二人がこれからどう恋に落ちていくのか楽しみです。そして加賀さんのお悩みは治るのか?!
気になるところで以下続刊なのですが、いろいろ妄想しながら待ちたいと思います。
和倉君は歩くんに振られてかわいそうでしたが、いい男になるステップということで、目指せ犀川先生!の心意気で頑張ってほしいです。
彼が幸せになるお話も見たいなあ。
このシリーズは男性下半身の医学的な話もあり興味深く、院内の標語など真面目に笑わせてくれるところもあって、安心して楽しめます。
そして出てくる登場人物みんながお互いのことを思いやっていて、読んでいると優しい気持ちになれます。
これからも期待しています。
最初に読んだときは、恭一の流され侍っぷりに呆れ、なんで今ヶ瀬はこんな男を一途に想って執着するのか理解できなかったけれども、もう一度最初からじっくり読むと、今ヶ瀬の理屈ではなく人を好きになってしまったどうしようもない想いの台詞に打たれてしまった。
人を本当に愛するということには条件や理由はなくて、ただ愛したいから愛するという今ヶ瀬の一途な想いが、流され侍で愛のないセックスを繰り返す恭一の虚しい心に届いていく過程にドラマを感じた。
まだこの刊しか読んでいないけれども、続きも楽しみ。また恭一は流されるらしいが、それが人間だなあと感じて、どんな終着になるか期待でいっぱいです。
小鉄子先生の漫画が好きで、いろいろ読んでいたらこの作品に出会いました。
原作が別の作家先生でどうなんだろう?と疑心暗鬼で読んでいましたが、これがどストライク。小鉄子先生の明るくほのぼのした恋物語とは違い、リアルでアダルトでせつないですが、何度も読み返し、これからも読み続けて恋の胸の痛みを噛みしめたい作品です。
幼なじみで、お互いを大事に思いながら過ごしてきた秀利と健吾。二人ともお互いがかけがえ のない存在だとわかっているのに、過去のすれ違いから境界を越えるきっかけがつかめない、そんな二人の葛藤が丁寧に描かれています。
秀利の姿が痛々しくて切なすぎます。健吾が好きで大事だからこそゲイの自分から健吾を遠ざけようとする。カミングアウトして家族と絶縁したのもその決意の一つだったと思います。なのに健吾はそんな秀利が見ていられなくて、大事な幼なじみとして慕いそばに居続ける。そのことがさらに秀利を苦しめているのにも知らずに。無理矢理秀利を抱いた健吾に「健吾はひどい男だ」という秀利の台詞が胸に突き刺さります。
健吾に道を踏み外させたくない想いから、健吾を好きだと言わない秀利と、そんな秀利の思いやりが痛いほどにわかって、自分から好きを連呼する健吾。秀利が「こんなのは間違ってるって自分が諌めないといけないのに」という台詞もステキです。二人の思いが通じあったとき愛だなぁと思いました。二人とも男らしくてカッコいいです。BLの醍醐味ですね。
気持ちが通じあうまでの葛藤、すれ違いの物語をキュンキュンしながら読みたい方におすすめです。