「狼を狩る法則」に出て来た、レミとジェイクのお話。
前作でとても感じの悪かったレミですが、後天的に人狼になったこともあって、今後どうなるのかと私にはとても気になるキャラクターでした。
ジェイクのメイトだということが分かり、ジェイクはこんなホモフォビアとどうやってカップルになるつもりなの⁉︎と期待していました。
ジェイクのじゃじゃ馬馴らしが見たい、もしかして、私の大好きなケンカップルかもしれない…と(笑)
しかし、今作では、前作のレミの振る舞いには理由があったことが分かります。
しかも、あんなに嫌な奴だったレミが、「仔狼」や「じゃじゃ馬」どころかまるで子猫ちゃんに…驚きました!ツンデレ?いやいや、デレデレでしたよ!じゃじゃ馬というならよく考えたら前作のキートンの方だったな、と。
さらに、2人のプレイがSMプレイでまたびっくり!
包容力溢れるジェイクに、支配的な一面があったことにも驚きました。とはいえ、プレイ中もジェイクは非常にレミを思いやって大事にしているし、レミ自身が積極的なこともあって、悲壮感があったり、暴力的なシーンにはなっていません。
むしろ、SMってこんな愛ある行為だったのか!と感じた程です。
それに、期待したようなじゃじゃ馬じゃなくても、攻めのことが大好きで、素直で、セックスでは積極的な受けってそれはそれですごくかわいいですよね。
私は好きです。
そして、文中に出てくる「ジョックストラップ」が分からなかったのでGoogleで検索してまたまたびっくり!
レミがジョックストラップを身につけていることに関して、ジェイクは一切言及しないのですが、欧米では運動中以外に、日常でも下着として身に付けるのは普通なのでしょうか?
勝負下着じゃなく??
そんな些細なことに疑問とカルチャーショックを感じました(笑)
予想したようなお話ではありませんでしたし、日本のBLに多い「キュンキュンした♡」という感じでもありませんでしたが、読後の満足度は高かったです。
ケンカップルを期待した、と言いましたが、メイトは魂の半分、お互いがお互いを理解し補い合う存在。
メイトであることを認めて、カップルとして成立してしまえば、そんなに喧嘩する必要なんてないのでしょうね。
レミには読んでいて辛くなるような背景もありますが、ジェイクの存在がそれを後味の悪いものにしていません。
2人がそれぞれに葛藤を乗り越え、結びついていく、その関係があるので、こちらは「お互いがいれば大丈夫!」と安心してハラハラドキドキのサスペンス要素を楽しめましたし、設定の割に重い気持ちにならずに読み終われました。
前作に引き続き、メイト同士が強く求めあったり、その関係に満たされる様子は、自分にもこんな伴侶が見つかれば!と羨ましくなるほどです。
イラストについては、前作同様、褐色なはずのキャラクターが褐色じゃないことが残念でした〜!褐色同士だと、画面が黒くなっちゃうからってこともあるのかな…?
それと、レミもジェイクもイラストだけ見れば、絵柄も好みですしとても素敵なのですが、文中の表現からするとちょっと華奢過ぎるような…
日本の女性にはその方が受け入れられやすいのは分かるのですが!
私の個人的趣味としては、本文に忠実な2人が見てみたかったです(笑)
キースとスターリングのお話が是非読みたいけれど、3巻は別のカップルのお話のようですね。
そこは今後に期待します。
ちるちるの記事で紹介されていたので読んでみました。
女の子みたいな受けは苦手なのですが、この作品の受けは小柄で可愛らしい見た目でありながら、かなりきつい性格で、人狼としても上位、という設定だったので拒否感なく読めました。
メイトが決まっているというのも、好きになるまでの過程も重要なのに!と初めは不満に思いましたが、それは杞憂でした。
攻め、受けそれぞれに不安や問題があり、2人でそれを乗り越えてだんだん関係が深まっていく様子がたっぷり見られます。
リバがあるので、受け攻め固定派の方にはおすすめ出来ませんが、もともと大好きな私にはとても嬉しかったです。
そこまでの流れもとても自然で、攻めに対する受けの気持ちがとても伝わって来ました。
というか、もともと攻めがどちらもやることに抵抗なさそうな描写があり、そこもすごく新鮮でしたし好感が持てました。
全体的に、主人公カップルがとてもラブラブでハッピーエンドなので、とても幸せな気持ちで読み終わることが出来ました。
あまりにもラブラブで、とにかく2人にはドアの鍵にもうちょっと注意を払って欲しいです(笑)
個人的には、主人公の友人カップルの方が気になるし多分好みなので、続きが気になってしまい、早速続編を注文しました。
が‼︎ただ一点‼︎
とても美しく、素晴らしいイラストなのですが、攻めが褐色でない点が非常に非常に不満です!!!!!!
文中でも白人である受けと、先住民である攻めの肌のコントラストに触れられているにも関わらず、カバー以外のイラストはどちらも同じ肌の色でした…
キャラクターの見た目は好みなだけに、褐色好きとしては残念です。