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女性iたまごさん

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No Title

おきれいで予定調和な話は飽きたというお姉さま方におすすめ


本作の魅力は他のレビューに書かれている通りなので、注意点を。

受は転生前の学生時代、家庭の事情で夜に家を抜け出していたときに知り合い関係を持った年上のお姉さんとの思い出をかなり大事にしています。
情熱的に愛しているというわけではありませんが、折に触れて彼女のことを懐かしく思いだし、四面楚歌な状況の唯一の心の慰めにしています。
攻めと結ばれた(?)後もそれがちらちらと出て、私は結構地雷だったので、苦手な方はご注意ください。

そして結末を先に知り、心構えしておきたい方に。
結末をネタバレします。

受の目的は、本来の小説の通りにことが進むこと(悪の根源である自分と王が討ち取られること)と、小説の中で自分が傷つける人々を助けることでした。

目論見はほぼうまく行き、自分が犠牲者をだすことはなく、クーデターは進んでいきます。しかし、それにより攻に愛されるようになります。そのため、クーデターでは王のみが殺され、受は生き延びます。
受はそれでも自分の罪は消えないし、死にたいと思うのですが、死に行く王に言われた言葉が新たな呪いとなって受を縛ります。
曰く、残されたものの気持ちを考えろと。
攻もそれに追い討ちをかけるようにあなたが死ねば俺も後を追うと脅し、受は攻を死なせないために、攻とともに生き続けることにします。

つまり、受は救われないんですよ。罪を償って死にたい願望があるまま、そうすると新たに人を傷つけることを実感しできなくなってしまった。それが新しい呪縛となって受を捕えてしまったんです。
そんな受を、そうとは気付かずただただ攻は受を可愛く愛しく思い、共に生きていく。そんな最後です。(番外編で気付きます。)

あと、あくまで個人の解釈ですが、二人が結ばれた(?)あとも、受は恋愛感情をあまり持っていないように見えました。体を許していいくらいの友愛、親愛を持っている感じ。(攻めはベタぼれの甘々です。)

個人的には、このラストはとても納得いくというか、無理がない内容だと思いました。人の考え方はそう急激には変わりませんから。
なにもかも最後にはきれいにうまく行きました!な話ももちろん好きなのですが、「まぁそうだよね」と思える本作のラストも好き。

あらすじに惹かれたなら絶対読んで後悔なし!

タイトルの通りです
とにかくクオリティが高い!
文章は読みやすいし、「え?そんなことなる?」みたいなところはないし、展開は面白いし、キャラもあらすじから想像した通りだし、おまけにとても魅力的。
そして私は電子書籍で買ったのですが紙では443ページあるみたいで、読みごたえもバッチリ。でも冗長と思うところはなくて、途中で飽きることなく読み終えました。


受が人質として入っている国の王族たちに宴の場でかなりセクハラされます
一番ひどいのは、宴に参加している王族貴族みんなの前でほぼ裸の状態で奴隷に媚薬を塗りたくられる(中まで)
苦手な方は注意です。

攻めのキャラクターが好みわかれるかも

攻めのキャラクターが他にはない感じで、個人的にはすごくツボでした。
一昔前のジャンプの主人公のような直情型で、その情は一心に受けに向いています。
一方でスマートさやスパダリ感は皆無。戦闘能力が高く、外見もイケメンですが、言葉や行動は好きな子にお花をあげつづける小学生みたいなイメージ。
私はそれが本当にツボで、楽しく読みました!

受けは母性があるクールビューティーって感じ

作中の登場人物は鳥として過ごす時間も多いので、もふもふ要素も楽しめます!

特に攻めが小さい頃の子育てシーンがすごくかわいくて、受けのこと「はりちゃん」って呼ぶのが本当に可愛かった…

逆に、スマートな攻めを求める方や、鳥が苦手、人外の恋愛に萌えないって方にはおすすめしません

社会人ものなのに、なんだこのピュアさ!

同じ相手に、そうとは気付かず三度一目惚れする攻め。
四度目の再会愛。

本編では二人は28歳です。もういい大人です。受けに限っては死別のバツイチです。なのに!この二人の恋心が、なんかすごく純粋なんです!

キャラの属性としてよくある「純粋」で想像するような「純粋」ではないんです。
攻めは結構ガサツで思ったことがすぐ顔に出る、少しダサい一面もあり、受けは結構毒舌で自分の美貌を自覚してたりする。ちゃんと人間味がある、「あ、いそう」というか、フィクションの中で象徴化されすぎてないというか、そんな二人で。
だからふたりのやりとりは表面上は本当に気の置けない男友達って感じなんですが、その裏に隠れている相手への想いは本当に一途で、やさしくて、温かい。
二人の恋心に肉欲的なものを感じないんですよ。攻めは受けの側にいるとただ、どきどきする!好き!って感じで、受けはもっと落ち着いた感じなんですが。
そんな二人の幼稚園のころからの両片思いが、28歳にして叶う。
辛い展開はないのに、わけわからんくらい号泣してしまいました。
まじでおすすめです。

女性の扱いがひどい

復讐ものなのですが、復讐相手とその家族が非常に悲惨な目に遭います。確かによい人たちではなかったですが、こんな目に遭うほど悪いことはしてないと思います。

復讐相手→人間の女性を孕ませられる犬型の獣から獣姦され、その子(半獣)を産み精神が壊れる

復讐相手の妹→嘔吐や腹痛、錯乱などの状態異常付与→苦しみを和らげるために薬漬けに→たくさんの男性に体を開く→魔法で脳死状態に

復讐相手の姉→人間の女性を孕ませられる犬型の獣の妻としてサーカスで飼われる

復讐相手の両親と弟もそれぞれ奴隷として売られたようです。

復讐相手はともかく、その家族はそんなに悪いことしたのかと。
復讐相手も、ここまでされるほど悪いことはしてません。

どきどきはらはらの展開や、それをわかりやすく伝える文章、BL部分は非常によかったですが、それを打ち消してしまうほど、女性の扱いがひどすぎて悲しかったです。

No Title

優しいが言葉にはしない、ぶっきらぼうな攻
×
恵まれた家庭環境ではないが、底抜けに明るい夜職受
→めっちゃかわいくていい子

 はじまりは受けの一目惚れで、様々なことが重なり、二人は恋人のような関係に。しかし攻めと過ごすうちに、今まではなかった自尊心(自分を大事にしたいという思い)が育ち、受けが一方的に愛情表現をするだけの関係に疑問を持つようになる。二人の関係を確かめるために愛情表現を求めたが、それに攻めが応えなかったことで受けは攻めのもとから去る。
 自分のもとから消えた受けを探す攻め。懸命に探す中で、自分が受けに愛情表現をしていなかったことに気付いて反省する。


ハピエンなので、当然再会して、収まるところに収まります。見所は二人の成長でした。
受けは自尊心などの情緒の成熟、攻めは相手に好意を示すなどの人との関わり方。

萌えでいうと、受けにフラれて探し回る攻めが軽く攻めザマアでよかったです。