『君に好きを、何度でも』と『グッバイ・デイドリーム』、どちらもシリアスなお話でした!
『君に好きを、何度でも』
幼馴染み同士、蓮くんと大和くんのお話です。
過去と現在の2人の花火エピソード、臨場感があって、とても引き込まれました!!
個人的に気になってしまったことが何件かありましたので、萌にさせて頂きました。
大和くん、後悔したくないのは分かるけど、いきなり告白は急なのでは…。
友達からあれだけ返信がなかった場合、嫌われたと思う…、私ならば。
また、告白する時、人の有無を確認したか心配になりました。噂になったらどうするんだ。いろいろな人がいる。
また、拒否されている状態なのに、バイト先の休憩室で、蓮くんの首と耳に触るのは、ちょっとどうかな、と思いました。
蓮くんが高校を退学したのは、経済的な理由か好きな大和くんが転校してきたからかと考え、もし後者なら、けっこう衝動的だ…。退学しない方法を何とか考えられなかったのだろうか…。
すみません。片手が使えない状態で出来るアルバイトではないと感じました。
店長さんが蓮くんに対して理解があるから出勤OKになったのかな、と思いましたが、もしそうなら、短文でも構わないので説明が欲しかったです。
大和くんが蓮くんの心の重荷を受け止めようとしている所、説得力があり、胸に残りました!!
「蓮とおじさんは違う」「蓮は蓮だ」という大和くんの台詞が好きです!
蓮くんの、親との和解と経済的支援、そんなに上手くいくだろうかと疑問に思いましたが、同時に明るい方向へ行っていることにホッとしました。
大学に入学するまでの、バイトと勉強の両立の大変さなどが描かれていると、もっと良かったです。
巻末に、『初めてのアレコレ』が収録されています。エロエロです!
カバー裏には、『君に好きを、何度でも』の読者の質問に対する答えや、作品の詳細な説明、2人のショートも掲載されていて、読み応えがありました!
拝読後、大和くんはストーカー気質があるな…、どちらも極端な所がある似た者カップルだ…、と思いました(笑)。
『グッバイ・デイドリーム』
何かの事情があって家出した楓くんと、保護した九条さんのお話です。
楓くんの丁寧な感情描写が、すごく良かったです!!
心に響いた台詞がいくつかありました!
特に「この人生から逃げるのは終わりにしたいんだ」と、ラストページの「きっとこの先~ここから始めよう(すみません。省略させて頂きました)」の台詞が好きです!
展開が早いですが、よくまとめられていると感じました。
2人共、男同士の葛藤がなく、ほとんど時間を置かず体の関係になるのが気になりましたが(私は葛藤がある方がしっくりくるため)、無理矢理でなくて良かったです!
楓くんの生活が安定するといいなあ、と思いました。
どちらの作品もハピエンで終わります!
メムゥ先生のデビューコミックスとのこと。
キラリと光る才能を感じる作家さんです!!