序盤は理解するのに少し時間がかかりました。
始めのモノローグは起承転結の『結』へと向かう攻めのジョナサンの心情です。そしてジョナサン視点で物語は進むのですが、途中で時々挟まれるメールのやり取りは受けのコールと2人を繋げてくれたコールの友人ジャレドとのモノで、コールの本心を垣間見れることができます。
コール最初の電話での登場では屈強な体でいけすかない弁護士とかかと思いましたが真逆でした。私が英語が全く理解できていないので憶測ですが、英語は女性言葉とかない?読み進むにつれてコールはおねぇじゃないかな、と。おねぇ言葉で翻訳されてた方がすんなり話が入ってきたと感じました。
でも小説でおねぇ言葉だとBL感薄いかな?
話の内容ですが何気に深いというか、『女性なら』『男性なら』の根深い偏見が取り扱われていて、私自身もそういう思考が少なからずあるなと考えさせられました。
お堅い固定概念ガチガチ男×世界中を飛び回る自由人の恋模様、美味しくいただけました。
今作も感情をガンガン揺さぶられる作品でした。
冤罪で捕まってしまった堂野に同情してしまいます。おそらく私も堂野の立場なら冤罪を主張して投獄されていたと思います。やってもいないことをされたと、見たと2人の女性が凶弾する様は恐怖しかありません。堂野に恨みのある女性が復讐してきているのかと思いましたが、そうではなかった。
毎日痴漢されていたことが事実なら、乗車時の防犯カメラを1週間でも調べれば堂野の容疑は晴れて逆に新たな容疑者が浮かぶはずなのに、証拠もなく証言だけで堂野を逮捕し、後半でも露見した警察の無能さ・無気力さは仕事柄警察に助けを求めることもあった私は身に覚えのある話で、ものすごく腹が立ちました。全ての警察の方がそうとは言いませんが、多過ぎる。
堂野が書いた家の間取りを指で辿って子供のようにはしゃぐ喜多川の過去を知った時は胸が痛くなりました。家畜扱いで育てられて感情を向けられることさえなかった喜多川は感情が乏しく、母親にされたことに何も感じていないことが悲しい。
嫁の不貞は堂野が帰るなり電話を切ったことで察し、もし喜多川と添い遂げるルートなら娘が浮気相手との子だったと予想していたのですが…私のチンケな想像なんて先生に蹴飛ばされてしまいました。あの出来事で喜多川が殺人に対する罪の重さを知るところは本当に辛かった。
それにしても喜多川セックス下手だなぁとwもっと優しくしてあげてほしいけど、刑務所で数秒で達せるようになってるからいいのかな?w
堂野が絆されて喜多川を愛おしく思う過程に説得力があり、とても良かった。
他の方のレビューで番外編がある『檻の外』の存在を知り探したのですが全然見つからなくて落ち込んでいましたが、先生のpixivで電子書籍化予定となっていたので首を長くして待ちます!
司がリアルなオタクのテンパり方してて可愛くて笑えました。
ヒサのビッグカツふ〜ふ〜はヤバいw
司とヒサの経験値の差が出ちゃいましたね。
「俺は…弱い…」ってルフィかな?w
力関係が決まってしまいそうな時に亜賀里先生登場で司が仕事にもベクトルが向き出して噛み合わなくなってしまった2人…学生にとって2ヶ月とか色々変わってしまってもおかしくない時間だよなぁ。
それにしても亜賀里先生テンション高いしわざわざプリン染め直してる!つーか、ロエベ!?都会は違いますね〜(芋)
先生SNSに上げる画像のチョイスがw
女子のわちゃわちゃが楽しい。好きを主張し合えて言いたいこと言い合える仲って羨ましいです。
私はリアル人でBL妄想したことがなかったので、そんな妄想力あったらもっと学生時代楽しかっただろうなぁ。
メイド服担当者NGだったんですかね…見たかったw
ヤンデレ感がエグいwでも周りの人にはいい人を貫いて迷惑かけないのは好感持てます。
1巻でも思いましたが、『男同士だから』の抵抗が全くない2人。影井はまだまだ色々隠してるし嘘も吐くのに結局絆されて流される明石が可愛いです。
ツインテは安定に嫌な奴でした。噂している他のバイトより悪意がある。
悪意無しの無自覚スパルタ須直さんは好きです。
清瀬さんの目が見開いた!いい人で相変わらず明石のバレバレな嘘を信じてしまうピュアさが好きです。
脇キャラツインテ以外作画に力入ってないwツインテは重要キャラになるのかな?
明石ワンクリック詐欺見ながらハァハァしてたらモロ…wネカフェこのイメージ強くて行きづらい…臭いがもう染み付いて…今は臭い消し徹底してるのかな?
明石本当にいい子。責任感じちゃって甲斐甲斐しくもてなしてコレクションしている保管用のパジャマ下ろしてあげるとか優しい!ワンルームでスリッパ履く丁寧さ、見習いたい。
なるほど、タワマンのカードキー!ブラックカードかと思っちゃいました。
にしても明石チョロー!!www
出た後藤!思ったより厄介そうなキャラでしたw
沓名に執着してるようですが、もしやラブ?ピアス沓名が右に2つに対して後藤は左に2つ。たまたまなのかわざとなのか気になります。
沓名の葛藤が中々シンドい。才能を認められているようで、運が良かったのだと言われてしまったら自信喪失してしまいますよね。その自信をリョウが持たせてくれるかなとは思いましたが、そんなありきたりな展開にはなりませんでした。
陽介が帽子作りのきっかけを思い出させてくれ、リョウがそれを肯定してくれた。
いいカップルですが、まぁリョウの元の仕事を思えば一緒にずっとはいられないですよね。
前巻の次回予告でもしやと思いましたが、やっぱハロルド生きてた!そんで岩城もう浮気してる!それとも尻軽なのかな?
やっぱ全然帽子被らんなぁ。沓名と店員2人1回も被ってない?
関連作品で今更ながら『ラムスプリンガの情景』の作者の方だと知りました。どちらも映画のような引き込まれる展開なので納得できましたが、まさかの『桜田先輩改造計画』には驚きました。作品の振り幅があって素晴らしい!世界観が多岐に渡る作者様の作品はワクワクさせてもらえるので大好きです。未購入の他の作品も読んでみよう。
いや~今回はやたらルネ100%でしたねw吹き出しって便利w1巻よりギャグ要素が多かった印象。2人共可愛い!
エヴァンがDTだったことに衝撃を受けました。それだけ仕事に囚われてきたのかと悲しくなりました。
ルネはエヴァンが若い頃の恋人か知り合いが亡くなった後に海神のおかげで再会できたんだと思っていたのですが、もしかして前世?いやでも手のひらの傷や腕の傷が過去の2人に関係するのかな?3巻が待ち遠しいです。