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女性ぽにょにょにょにょさん

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やさしい手解きに導かれて

床上手になって元恋人を見返してやるっ!
真面目にアジェンダ書き連ねるなつめさんがぶっ飛んでいるけどいたって真剣で、そんなチグハグさが魅力でもあるのかなぁと感じた始まりです。

コウくんがなつめさんにする手ほどきのやさしさがズルさすら感じるほどに丁寧で。
苦手という先入観、恥ずかしさに固まる身体、そういうものを認めながらもさらけ出すことを自分に許していくことを教えるように、お金ありきの関係にしては手厚すぎるやり方が気持ちまで動かしてしまうことは見ていても明らかです。

そういう理由で、なつめさんがコウくんに惹かれることは必須だなぁと思えました。
一方で、コウくんがお客さんのひとりであるなつめさんを特別だと感じた必然性が、個人的にはちょっと弱く感じたかなぁと思うところでもあります。弱いというか、恋に落ちる理由なんてないよね、というところでしょうか。

床上手にならなくても、見返すためじゃなくても。
マイナスに引きずられるのではなく、コウくんと一緒に進んでいく日々を選べたなつめさんの最後の笑顔の明るさが良いですね。

安心してかわいいに溺れられます

攻め受けともに甲乙つけがたく、的確にかわいいのツボを突いてくるお話にしっかりと癒されました。

長年の片想いを捨てきれずにいる陽向と、伝わらない一途さで距離をつめていく郎。

生意気に強引に「おれだけをみて!」と聞こえてきそうなほどのわかりやすさで近づいていく郎の若さまっすぐさが絶妙で良いんですよね。特に前半、陽向が見ていない瞬間の郎の恋する表情が素直でかわいいです。
自信があるように見えるけどやっぱりどこか不安げで、陽向を誰にも取られたくなくて焦るけど本人の気持ちは尊重しようとする憎めなさが良い年下攻めでした。

片や陽向は、自分への好意には鈍感でありながら無自覚に相手の萌えポイントをつついていく沼らせタイプだと感じました。郎があの表情になっちゃうのもわかります。
ただ、ウジウジしすぎるところもなく、考えるところは自分で考えて言葉や行動に移すという真っ当さがしっかりとあって、一方的にかわいがられているだけじゃないところに好感を持ちました。

恋人になってからも郎の「我慢しよう」の壁をバキバキ壊していく陽向の無自覚かわいさが炸裂していました。何の心配もなく楽しく仲良くしていきそうなふたりなので良かったです!

見目麗しいふたり

始まりから終わりまで目に優しいふたりでした。
好きなビジュアルの受けが素敵なビジュアルの攻めに溺愛されている、それだけで日常の疲れがスゥーッと抜けていくような癒し効果があります。

という風にとても好きな作画で優しいお話でした。



ただ、相手を好きになる理由は明確じゃなくてもいいし、自分にとって心にひっかかる何かがあればそれはそれで良いと思うので、
攻めの溺愛っぷりにどうしてそこまで?と思うところがあってもそれはそれで良いか、と思えたのですが、
受けの行動が今ひとつ腑に落ちないというか、
押しに弱そうなところとか酔ったらある程度流されてしまいそうなところが心配というか大丈夫?と思ってしまいました。

とはいえ総合的にはやさしい読み心地で、疲れた時に読み返したいお話。
攻めの溺愛はどれだけあっても良いですよね。

まずは身体から癒されて

岸辺せんせいクセ強すぎ。これは好きな感じでした。

お疲れサラリーマンの黒岩さんが同僚に勧められて向かった整骨院で出会った岸辺せんせい。
初対面から妙な距離感の近さで落ち着かないのに、しっかり腕は良いから心地よさに飲み込まれて。

眠る黒岩さんの隣で初っ端からソロプレイをキメる岸辺せんせいがどう考えてもヤバそうなのに気になっちゃいます。
読み進めればそのヤバさにも納得の、一途すぎる思いと執着の深さ。小さい頃に芽生えた恋を変わらずに実らせようとする真っ直ぐさが怖くもあります。

そのヤバさに黒岩さんが気付いた頃にはもう抜け出せないところまで来ていて。
あの頃憧れられていた自分とは全然違う今の自分に気付かされて苦しみながらも、それすら全肯定するような岸辺せんせいを前にして覚悟を決める黒岩さんの表情が良かったです。

ふたりともガッチリ、筋肉がつまったような身体でのぶつかりあいもとても見応えがありました。
岸辺せんせいがゴリゴリに押しながら何だかんだそれが嫌じゃない黒岩さん、という感じでもっと読みたいふたりです。

穏やかな気持ちになれる作品

カフェの社員とバイト大学生のかわいらしいお話でした。とても平和な気持ちになれる作品です。

次々に悪い男にひっかかる日高さんと、自分のステータスを過剰にもてはやされて恋愛に疲れた三浦くん。
三浦くんが日高さんの家に忘れ物を取りに行ったときに、日高さんが元カレに襲われかけているのを助けたことで関係性が変わっていきます。

喜怒哀楽があんまり見えなくて常にローテーションな三浦くんはいかにも今ドキの若者という印象。
興味のないことには首を突っ込まないし無駄な労力は注がないといった感じなのに、日高さんのことにはやたら手をかけて。なのにそれがどういう感情からくるものなのか自覚出来ていない。

日高さんは日高さんで三浦くんのことを好きだと気付いたそばから、それがうまく行くはずがないと決めつけて気持ちを押し殺そうとしています。

このモダモダパートがじっくり描かれているので、若干の焦れったさを感じてしまったのは否めません。
ブラコンな弟くんやいかにも良い人なモトカレも、登場人物としては悪くないですが、もう少し控えめでも良かったのでは?と個人的は感じました。(ふたりとも思いの外スンナリ引いていったので)

ふわふわしつつも流されすぎない日高さんと無自覚スパダリ気質の三浦くんの組み合わせは見ていてとても目に優しい平穏をくれました。なので、気持ちを伝え合ってからのふたりをもっとじっくり楽しめたら嬉しかったなぁという気持ちです。
描き下ろしではそんなスパダリ気質を開花させていく三浦くんが見られて嬉しかったです。

ピュアなふたりに目が眩む

話題の作品、ようやく読みました。

自分が弱っている時に救いをくれた存在を大切に思う気持ち、だからこそその記憶がどんどん美化されるというか自分の心の中で揺るぎない支えになっていくような心の動きはわかるような気はします。
そして、そんな風にまっすぐな気持ちを向けられる宝先輩。

向き合うことを決めてからも「好き」に対する自分の重さを自覚しているからこそ、一步踏み出すことに対して予防線をはるような宝先輩と、
大進くんの淀みなく清らかな、本当にピュアな心の在りようが眩しくて眩しすぎて、
そんなふたりを、むず痒いような、でもやっぱり応援したくなるような、甘酸っぱさで心掻きむしるような気持ちで読み進める作品でした。

描き下ろしは皆が大好きで待ち望むふたりの初めて。
色んな意味で初めてです。
向き合うことを決めた宝先輩のストレートが刺さる、贅沢な休日の過ごし方がしっかりと補完されていて良きでした。

さらに深まる関係

1巻では付き合うまでのふたり、2巻ではお付き合いを始めて少しずつステップアップしていくふたり、ということで3巻ではいよいよ……!

クラス替えで離れ離れになってしまったこと、妙に秋良への距離が近いクラスメイト、もともと秋良しか見えていない文屋が嫉妬深さ独占欲を一層高めていきます。

秋良がどれだけ言葉を尽くしても、不安でいっぱいの文屋には届かないし、
かといってふたりの始まりを思えば、いつか秋良が離れてしまうかもしれないという漠然とした怖れを深めていく文屋の気持ちもわかります。
でも、わからないからわかろうと言葉を交わして、ぶつかって、泣いて、最後には笑って。
人生の全てが目の前の相手であるかのように、ひたむきに恋をする若さが眩しいふたりが今回も描かれていたように思います。

そうして迎えた初めて。
そうと決めてしまえば恥ずかしくても苦しくても受け入れる秋良の男らしい包容力も、まっすぐに秋良だけを見て夢中に汗を流す文屋も、それぞれの必死さがふたりらしく。

2回目のきっかけの秋良も良きでした。
どちらかだけが欲しがるのではなく、お互いが好きを深めているようで、読んでいて明るい気持ちになれる1冊です。

2階から水が降ってきた。

最悪な出会い方をしたチャラい先輩 石蕗と真面目な理系男子の万木が、偶然にもお隣さんだったというところから恋が始まっていきます。

チャラい男がほとんど初恋のように、本気で好きになった相手にのめり込んでいく様子は何度見ても良いものです。

こちらの石蕗先輩も、最初は万木ちゃんの顔に、次第にその真面目さや読み切れない心に揺さぶられていって、うっすら自覚しながらもそれを恋だとなかなか認められないモダモダ感がかわいらしかったです。根は真面目なんだろうな。嫌味っぽいことも言わないし、ストレートな愛情表現もあり、溺愛彼氏ルート待ったなしですね。

万木ちゃんの方はきっと本当に恋愛初心者だからこその、それが恋だと自覚してからの素直さや積極性のスピード感が微笑ましく。あんなにまっすぐに甘えられたら石蕗先輩もたまらないですよね。

恋はできない!なタイトルですが、しっかり甘めに恋をしていて(テンポはちょっと早めではありますが)ボリューム満点でした。

描き下ろしは攻めっ攻めな先輩。
反論がタメ語になっちゃう万木ちゃんもかわいかったし、攻めっ攻めではあるけれども本当に嫌なことはしない先輩、楽しいカップルになっていきそうだなと思いました。

遠く 遠く はなれていても

今作もとても好きでした。

離れていても大丈夫そうなふたりがしっかりと寂しそうにもしていて、そういう気持ちをストレートに零す瞬間が良いですね。

隣にいられない中でぶつかるそれぞれの壁に、励ましの言葉選びがスペシャルに白崎くんらしさを爆発させていて最高でした。

麻水さんとお父さんの関わりは案外アッサリしていて、ちょっと読み切れないところがありました。
ただ、麻水さんの頑ななまでの距離の置き方は、父の気持ちをわかってしまう日が来るのが怖い、と言っているようにも思えて。
それほどまでに白崎くんが大切で仕方なくて、それほどまでに演技が楽しいんだな。大切なものを大切なまま、抱えて生きていく術を見つけてほしいなと思いました。

片や白崎くんもぶつかる壁。
大切なものが増えて、それまでみたいに振る舞えないもどかしさ。
解決の切り口はやっぱり麻水さんとの対話の中にあって。交わした言葉の中からのじんわりとした気づきを、白崎くんが自分の中で噛み砕いて成長していくような姿が清々しくて眩しいです。

隣にいられる時も、そうじゃない時も。
背中を押して押されて、本当に良い関係性だなと思います。

5巻はほとんどが遠距離恋愛なふたりなので、麻水さんの帰国からのふたりのシーンはより甘さが引き立つように感じました。麻水さんの我慢できなさが白崎くんの起爆剤になる感じがお見事。
かわいくても夜はやっぱり一枚上手な麻水さんも、普段たくましくても最終的にはとことんかわいくなっちゃう白崎くんも良きです!

まだまだ応援し続けたいふたりです。

疲れに染み渡る、安心できる甘さ

前作では決着がつかなかった偽装結婚の行方。

一緒にいると居心地がよくてかけがえのないのない相手だという自覚はある律が、じゃあそれが「恋」なんだと気付くまでの道のり。

離れると物足りなくて、触れ合いが自分にとっても心地よいものだと改めて感じさせられたとき、
誰の評価にも流されずに悠馬を大切な家族だと信じる気持ちに気付いたとき、
ひとりの帰り道に思い浮かぶ存在、
日々の積み重ねがもたらした律の恋心の芽生えがとてもかわいらしいなぁと思いました。

このふたりは自分の気持ちを伝えることに躊躇がないし、相手を大切にしたい気持ちを言葉だけじゃなく行動にも表すし、そういう素直でストレートな甘さが潔く、読み心地のよさがありました。

尽くしたがりの悠馬と、尽くしたがりではないけど悠馬のためなら案外何でもやっちゃいそうな律の甘々結婚生活で末永く幸せに過ごしてほしいです。

まりもちゃんも安定のかわいさで、登場するたびに嬉しくなりました。癒される〜