あぁ、泣けてしまった。
重いのかな、切ないのかなと思い、なかなか手に取れなかったこちら。
さすが凪良先生原作ですね。
お互いに不器用で生きづらさを抱えているような攻め受け2人のキャラクター、繊細な心理描写とストーリー、展開にガッツリ心を揺さぶられました。
そして、黒沢先生の繊細な絵柄で紡がれる世界観と作品の温度。哀しみと切なさが全体的に溢れており、その中で少しずつ詐欺師である受けの心の変化や小さな光が感じられて、とても響きました。
マンションで一緒に過ごす時間や寝ちゃう受け、帰りを見守る攻め、良かったなぁ。攻めと出会ったときまで時間を巻き戻したいという切ない想いに泣きました。
原作も読んでみたい。
2人が好きなものに囲まれ静かに幸せでいられるように祈ります。
ワンコなスズメ×美人ヘビのCP。
動物の異種間になると、捕食者・被捕食者は比較的BLでよく見るCPですが、こちらはまたもう一問題あって、ほほぅ…なりました。
タイトルも「スズヘビ求愛論」となんだか可愛いし、
表紙からは美しい自然と柔らかく温かな空気感が伝わってきてるのに、
電子のあらすじが「攻めに必須の×××がない……!?」から始まっているので、一体どういうテイストの作品なんだと読む前から迷子の気分。笑
全体的にほのぼの温かいテイストで、スズメとヘビの2人の関係も仲良くなっていく過程や好きに気づくまで、成就してからとじっくり楽しむことができました。
自分にない性器を悪気無くモミモミしたり、欲しいと言ったり、交尾したり…恋愛感情ありきの行為で描かれていますが、動物の本能ゆえという点もあり、趣深かったです。
原作ファンです。
2人ともイメージぴったり!川原さんの攻めも近藤さんの受けも最高でした~。
弁護士のお仕事BLで、とにかく話が面白い。
攻め受け2人とも仕事にプライドを持っていて、考え方の違いから衝突しながらも協力していく様子が聞いててすごく楽しかった。
CDでもしっかりそこが再現されていて良かったー!
ドラマCDとしてお仕事パートだけでも楽しいのに、
加えてBLパートでは、
「昔、受けのこと好きだった」からの再会で、
攻め視点=攻めの心情が多いので、
川原さんの色気の混じるお声で聞くとクラクラしちゃいます。
いや~自信家で合理的で余裕があって、でも啓(受け)が好きで必死で自分にブレーキかけようとしてる感じ。完璧に深見(攻め)でした。
近藤さんの受けも透明感があって繊細で、でも芯が強くて頑固そのものな性格がお声から伝わってきて啓100%。素晴らしい。
原作は全3巻なので、CDももっと続いてほしかったなぁ~。
声優さんお二人のフリートークでも、身近な事件を扱っていてリアルで面白いとお話されていました。完全同意です。
良い買い物しました!ありがとうございます!
切ない&面白い記憶喪失ものと聞いて購入したのですが、長らく積んでおりました。
何度か読みかけていたのですが毎回頓挫してしまい…今度こそ!と決意して読了。
今回やっと頓挫してしまう理由が分かったのですが、とにかく受けがずっと「嘘つき」なんです。
それがキツかった。中盤まで読み進めるのが大変辛く、若干流し読みしてしまいました。
攻めは自信家で女も入れ食い状態、踏み込まれたら簡単にポイできちゃう人。
対する彼の秘書である受けは、本当は攻めのことが好きだけど、踏み込んだらセフレ関係を切られると分かっている。
初っぱなからずーーっと、受けが本音を隠して「自分は割り切ってますよ」と徹底して装っているのと、その言動と裏の心情が痛々しい。。
ホテルで過ごした後頭を打ち記憶喪失になってしまった攻めに「愛し合ってる恋人同士だ」と嘘をついて過ごす受け。
ヒナ状態で受けについて回り不安げな攻めに、本当は攻めとこうしたかったの願望だらけの嘘で固めてるから罪悪感もあるし、どうしても前の攻めと比べてしまう。
もう、切ない箇所だけれど余計痛々しい。
(あとこの間の攻めも少し幼く素直な感じになっていて、個人的にはあまり…)
ただ、攻めが記憶を取り戻してからは、面白く読めました。
受けもある出来事をきっかけにウソの関係からキッパリ抜けだし、やっと自分に正直になる。記憶を無くしてた間のこともきちんと清算して良かったです。
攻めとも本音を隠したやり取りではなく、心からの言葉で伝え合うことができていて、読んでるこちらもスッキリした気持ちになりました。
終盤は良かったけど、私は痛々しく思えてしまう受けの嘘つき具合がどうしても無理だったのでこちらの評価にします。
それから、挿絵ですが…ちょっと2人のイメージより幼く感じましたし稚拙に見えてしまいました。盛り上がってきての挿絵のタイミングで興がそがれてしまうことが何度かあり残念です。
今回は合わなかったけど、野原先生の作品は想定の範囲外のところを攻めてくるから意外性があって好きです。
『ロマンスの黙秘権』『法医学教室の美女と野獣』『勾留中のアステリアス』の番外編同人誌。
3作品中2作品未読でした。
やっぱり本編読んでないと関係性やキャラクターの性格がいまいち掴めず、??が頭の中で飛び交いながら読んでしまいました。
何も分からないながら、『勾留中のアステリアス』は名前呼びされて悶えてる攻めが良かったです。笑
唯一既読の『ロマンスの黙秘権』(目当て)
同居を始めた2人の日常が見えるお話で、相変わらずの2人がとても良かったー。
離婚危機の夫婦の話から自分たちも…と危機感を募らせる啓と、そんなことは知らず10日間の出張に行っちゃう深見の話。
背景と経緯を知ってるだけに、さりげない日常でも甘く感じられるのが不思議ですね。啓の何気ない言葉に機嫌が良くなる深見とか。ウキウキとクリスマスの予定を立てる深見と挫けさせる啓とか。やっぱり2人が好きです。
残り二冊も履修しようと思います。こちらの同人誌も古いものですが、読める幸せに感謝。
「カップ一杯の愛で」がすごーく良かったのでスピンオフの今作も読了!
前作で出てきたサバサバ系でシングルファーザーの友人が主人公です。
ずっと受けに片想いしている料理人の攻め×ハッキリキッパリ「俺は一生ホモにはならん」と言っちゃう受け
とにかく攻めの片想いが一途で、でも「受け大好き。でも見返りはいらない」ってタイプなんです。格好いいし料理人としての腕も良く、落ち着いていて穏やかで控えめで普通にモテるタイプだけど、とにかく受け&娘が幸せでいるのが幸せって言う人。
受けはストレートで離婚歴あり愛娘ありのシングルファーザー。竹を割ったような性格でサバサバした男前の美人受け。外資系の会社に勤めながら、愛娘との生活をめちゃくちゃ頑張ってる良いお父さん。
個人的好みとしては、大人しくて控えめな攻めってあまり好みじゃなくて…でも受けは好きだし最後まで見届けようと思って、あまり感情が乗らないまま読んでました。
どうして受けなのか?
どうしてそんなに好きなのか?も丁寧に描かれているし、
受けの気持ちの変化も無理のないものだったと思います。
そして、受けが自分の気持ちに気づいてから、めっっちゃくちゃ良かった。
自分はホモにはならんとハッキリキッパリ言ってたし、その気もなかったから突き放したりしたけど、前作の友人CPから気づきをもらって「好き」って感情を改めて知ったときの受け。
気づいてからは受けらしい行動力で筋を通しにいくところ。
いいわ~。潔さがいい。
そして、成就したときの攻めの涙に心がヤラレました…!
子どもの頃から唯一の人で、思いを返してもらうなんて天地がひっくり返ってもないとまで思っているけど、好きだから役に立ちたいって一心だったのに、
その人から好きなんて言われたら!!!
泣くよーーそりゃ泣くよーー。
その後の2人のえちも、その後のラブラブ具合も、もう堪らなかったです。
あとお互いに「可愛い」と思ってるのすごーく良かった。
前作も今作も個人的萌えCPとはちょっと外れるのですが、萌えを超えてとても良かったので、可南さんの他の作品も読んでみたいと思います。
下巻はホンソメワケベラ(クリーニングフィッシュ)、アザラシ、イルカの3CP。
海のいきもの編!
よくこんなに実在のいきものの生態を、BLに落とし込めるなぁと。
作者様すごいです。
今回特に刺さったのは、イルカ!
イルカの生態自体が好奇心旺盛で性にも積極的というナニソレ最高感あるのですが、若き2人の男の子が一生のパートナーとして?結ばれるまで面白おかしく描かれていて良かったです~~。
いつの間にかクール男子な攻めが明るいやんちゃ受けに恋心募らせてるのがいい。受けは全然気づいてないのもいい。笑
(必死な攻めが好き…!)
個人的に頭が良く朗らかで楽しく生きてそうなイルカのイメージそのままの生態でうれしかったです。
創作のご苦労もたくさんあったと思いますが、
とにかく解説ページも面白くて、もっと他の動物も知りたいので、永久に続けて欲しいシリーズです。
作者さまの表紙下のコメントも面白くて好きでした!