メインカプ(いつさよ)の続編です。
以下ネタバレ含みます。
今回の話はすれ違いを描いていて途中もどかしさや切なさを感じます。
シチュエーションは進級にあたりクラスが離れる、親に関係性がバレるといったn番煎じのものですがここで5巻の内容が生きてくるなと思いました。
というか5巻のレビューで5巻を絶対読んで欲しいと私が再三言った理由はここに詰まっています。
結論から言うと樹の父親が2人の関係を認めないと言い放ちます。
ありきたりな物語だと世間体を気にする頭の硬い父親を説得する展開になると思いますが、
5巻の内容を挟むことで、樹の父親が過去の辛い経験から息子とその大切な人がお互いに傷つけ合うことを恐れて取った行動だと言うことが分かるので、
父親にもいつさよにも感情移入しながら読むことが出来たと思います。
この設定のお陰で他作品との差別化を図れただけでなく、父親を絶対的な敵役にしないことでもどかしい展開もストレスフリーに読むことが出来ました。
後半からはサブcp(はるうりゅ)が2人のサポーターとして出演するので2カプとも大好きな私にとっては天国でした。尊すぎて顔面土砂崩れ待ったなしです。
温泉旅行ダブルデート、魂で同行します(真顔)
途中不穏な空気になりますが最後は希望が見える終わり方になっているので安心して読んでください。
(物語内のイベントが飛び飛びで描かれていて途中繋がりを感じなかった部分がありそこは正直気になりました)
書き下ろしは皆さん気になっていたであろう樹とうりゅの連絡先交換話なので連載追ってる人も是非買って読んでください。
今回も最高でした。7巻が出たら絶対買います。
前半少し前章のカプの続編を含みますが基本的にアリスと夢路という新キャラのお話です。誰夢は夢の中で相手のぬいぐるみに憑依するのがセオリーでしたが5巻からはその「夢の秘密」が少しずつ明らかになります。
前章カプ(はるうりゅ)と新キャラのお話に分けてレビューします。
以下ネタバレ含みます⚠️
前章カプは大学生編として同棲生活を少し描いています。
うりゅくんは夢でぬいぐるみに憑依する現象を解明すべくオカルト研究会に入会するのですがそこの新歓でやらかします。
ハメ撮り乳首攻めおしおきエッチ等々まあまあ過激なプレイをしています。
連載追っていらっしゃる方々には朗報なのですが乳首に付けられていた修正が無くなってます。控えめに言って乳首祭りです。受けの乳首好きはこれだけでも買う価値あると思います。
はるうりゅ番外編ですがあくまで新章への導入部分でありコアラ社というおもちゃメーカーを意味深に匂わせてきます。
新キャラのお話は誰夢の第3章とされていますが時系列的には第0章と言うべきでしょうか。
黒猫のぬいぐるみの制作秘話でありアリスの忘れられない過去の話です。過去の回想で最後は現代に戻ります。
内容はコアラ社の御曹司であるが故にクラスに馴染めずにいた夢路とお節介なクラス委員長のアリスが仲良くなる話です。優等生と問題児という腐女子なら全員好きな組み合わせです(主語デカい)
個人的にお互いの第一印象が悪い2人が恋仲になる話が大好きなので、初めはアリスを鬱陶しく感じていた夢路がアリスに心を許し恋心を抱くようになる描写に軽率に萌えました。
夢路の視点で話が進むため片思いの描写が多く全体的に切ない系です。ひと昔前の時代背景が切なさを助長させます。
また夏らしいエモーショナルな描写が多いため他カプに比べ青春感が強めです。
ストーリーはかなり面白いですが死ネタなのでかなり好みが分かれると思います。最悪の形でタイトル回収するのでハンカチ必須です。
また、マニアックな感想かもしれないですが夢路の正体は冒頭で明かされていたのにアリスの正体は物語の終わりまで一切明かされないのが対比みたいで面白いと思いました。
終わりにはなりますが、誰夢読者の皆様全員5巻のお話は読んでいただきたいと思っています。
アリスは本編でもとある形で登場し、メインキャラ(いつさよ)の関係性を大きく揺るがします。5巻の話は本編ではありませんが今後の本編はこの2人の話ありきで進みます。
そういった事情を除いてもアリスと夢路の話は本編から独立させても楽しめるし、2人の話と本編との繋がりが徐々に見えたときの感動を多くの人に味わって欲しいという気持ちも個人的にあります。
地雷の人にまで無理やり読ませようというつもりはないですがいつさよの話が早く見たいから読み飛ばしていた人も一定数いらっしゃるみたいなのでこの機会に是非読んでいただけると誰夢を100%楽しめるのではないかと一読者として勝手に思っています。