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エキスパートレビューアー2022

女性なんでも食べるさん

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二人の愛、二つの愛


この作者様は毎作、タイトルの回収が秀逸だと思っているのですが、今作も最高なタイトル回収でした……!
主CP二人の名前の使い方もうまい。

さて、本作ですが、ループ物です。
壮大な世界観によるものではなく、主CPの1日を中心とした小さな、けれども当人達にとってはとても大きなループです。

名前に愛の字がつくことから、名前いじりをされて来た受様は、同じく愛の字を持つ攻様と、その名前をきっかけに仲良くなります。
友情としての好きは、日々を共に過ごす内に恋情に。
神社での願掛けに背中を押される形で、翌日に攻様へ告白することを決意します。
その為か、攻様に激しく抱かれる夢を見てしまった受様。あまりに性的なその夢に、告白前だと言うのに、変に攻様を意識してしまう受様でしたが、その反応を見た攻様は、夢の中同様、受様を押し倒して来ました。
恋する相手に抱いてもらえる幸福と驚愕の内に流された受様でしたが、気づけばまた同じ1日に巻き戻っていて……!?

から、始まるループ物。

主CP二人と、その友人を巻き込んでループする本作。誰の、どんな行動がきっかけで、どのように展開が変わるのか。誰の、どんな理由が原因となってループが引き起こされるのか。

ループすればするほど見えてくる真実は、序盤の甘酸っぱい青春学園ラブコメから一転して重たいです。
個人的には、このじわじわと見えてくるシリアスさにどんどん惹き込まれました。
後天的ヤンデレと属性された攻様の意味に気付いた時、ループの起点が見えた時、やっぱりなー!!と予想通りではありましたが、既視感だけで終わらせないのが面白いところ。

ポジティブな願いとネガティブな願い。
二人の愛の形が原因で起こったループ。
その繰り返しの終わり方。
気になった方には、是非読んで確かめて欲しいです。

こう、「ブラック会社がツラくて仕事が楽になりますようにって願ったら、事故に遭って働けなくなったことで叶った」、みたいな、そういう類いの怖さを感じながら読了です。

画だけでも神をつけたいレベルの満足感


レビュータイトルの通り、めちゃくちゃ美しい一冊。どのページをめくっても丁寧で繊細でため息が出てしまいます。すっごく好み。紙で手元に置いておきたい作品でした。

お話そのものはと言うと、設定そのものはどこかふわふわした印象で、裏家業、というほの暗いバックボーンも、その言葉以上の実態が見えていない為、生臭いものはさほど感じず。多少の血と、罪悪感から察する程度のアングラ感なので、893物やマフィア物などのエグ味が苦手な方には安心かと。逆に、がっつり裏家業のドロドロが見たかった方には物足りないかな?

生と死に囚われて罪悪感でがんじがらめになっている攻様と、その攻様を救済する盲目で純真な受様、という、今作の空気感には、ふわふわ設定位が逆に合っていると個人的には思いました。
裏家業からの足抜けを血反吐をはいて頑張るようなお話ではなく、それこそ、しとしとと降る雨音をひとつひとつ拾うように、繊細で透明感のあるお話です。
ゆったりと流れる時に、つかの間の安心感を覚える攻様の姿にこそ、感じるものがあると言うか。

これといって激しく訴え、はっとさせるようなものがあるお話では正直ないのですが、そこが逆に二人の関係と画風にマッチしていたと言うか。
個人的には読後、はー、さいこう……と本を閉じましたね。

そのあと直ぐにアニメイト有償冊子を読んで、さらりと美しい情交だった本編との違いに、最高!とにこにこしてしまったので、いちゃらぶ好きな方は是非アニメイト有償冊子も読んで頂きたい。

めまぐるしいラスト

施術によって記憶を選んで蓋をすることが出来るほどに医学が進んでいる現代に近しい世界観でのお話。
記憶に蓋をすることで、欠けた記憶の整合性を取るために気が狂うひとも多く出た為、人道的倫理的観点から見て取締の対象となっています。
蓋をすることが出来るということは、別のものを代わりに埋め込むことも可能で、これは更にもっと危険視されており、偽りの思想を植え付けられることで人格に問題が出ることもあり、過去に闇医者たちが一斉摘発された事件も。

そこまで医学が進化を見せた世界にあって、寿命が30年と定められているのが、Ωです。

番がいない、αと交わることもないΩは、華奢で虚弱になりがちな身体的体質と発情リスクにより揃って短命で、成人前のバース分岐が起こってから10年そこそこで命を落とします。

そんなΩが生き延びる方法はただひとつ、αとの性交で精を受け、生命力を譲り受けること。

αは精を与えることで、寿命を分け与えることが出来ます。平均寿命90年のαは、平均寿命30年のΩと寿命を分け合い、両性平均寿命60年、と。現代の平均寿命から見れば、それなりに早逝と言えます。

それ故、Ωはαの命を搾取するものとして、忌み嫌われ拒絶されることが多く、本作の受様も例に漏れず、悪意に囲まれながらも、夢を抱きながら、定められた余命の中を生きています。

舞台を愛し、モデル出身でありながら舞台俳優として成功した攻様の舞台衣装を作ることが夢の1つ目であった受様。
人一倍努力を惜しまず、ストイックに技術を磨き、正当な評価を得て、仕事にあたっています。
けれども、Ωという色眼鏡で判断し、受様を妬む同僚達の嫌がらせは酷く、開幕間際になって、攻様の衣装が引き裂かれる事件が起きます。

その事件をきっかけに、攻様は受様と出逢います。

かねてより、アンチΩの考えを持つ攻様は、Ωの受様が自身の衣装を担当していることに嫌悪感を抱きます。
衣装が引き裂かれた事件も、真犯人への憤りの前に、Ωが関わったこと自体が原因、と、些か頭のかたい論調で責める言葉を投げ掛け続けます。

そんな、Ωだというだけで全てを嫌悪するような攻様が、「仕事にストイックで、誠実な対応を崩さず、最上の成果を見せる受様」をゆっくりと知っていき、凝り固まった嫌悪を崩していく過程がとても丁寧で良かったです。

すべきこと、したいことを、余生の限られた時間を無下にすることなく生きている受様の姿を、攻様を通して読者も知っていきます。ものすごくかっこいい受様です。

頑ななまでにΩと言う性別に拘り、斜に構えて受様を見る攻様の視線ではありますが、アンチΩ思想を持たない神視点の私からすれば、どんどこどんどこ上がる受様の好感度ですよ……!

受様の人となりがわかり、攻様の気持ちが受様へと傾き始めた頃、そろそろ読者はこの二人の本当の関係性に気づきはじめるだろうと思います。私自身は、タイトルから予想していましたが、その予想が当たっていた確信を得ていきました。

ここで、受様に視点が移り、過去が見えはじめます。

「それ」が正しいと判断した受様は、相手の気持ちそっちのけで決断するなど、若干の頑なさはありますが、そう決めて、選んだその選択は一途な愛情の証明で、ここが一切ぶれないことが本当に潔くかっこいい!
その選択をするまでの迷いや苦悩がもっと見たかった気持ちもありますが、それまでもここぞの選択は自分の判断だけで下してきた過去も書かれているだけに、無理矢理感や唐突感はなかったです。

自分が想う相手に対する、自分が考える最適を選ぶ、ある意味では傲慢な受様を、健気と取るか、自己満と取るかは、読み手によって分かれそうですが、個人的にはそのぶれなさが良かったです。

攻様が受様に惹かれる過程と、受様だけが覚えている攻様との過去を、じっくりと丁寧に描いてくれていただけに、二転三転が起こるのが余りにも終盤に怒涛過ぎた印象です。
転、結があまりにもめまぐるしくて、丁寧の過程との対比があまりに大きかった。
個人的に、二人が二人で生きることを決めたあとの事件と、その顛末は、その文字数の倍は使って展開させて欲しかったです。
後書きで80ページ削ったようなことを書かれていましたが、その80ページがここのことなら、その80ページは必要だったと思います。
丁寧に関係を描いてくれていただけに、最後の事件は駆け足過ぎて若干蛇足にも思えたのだけが残念でした。

受様の夢の結末について触れていたのが、個人的にはとても良かったです。二人の人生を見届けることが出来て良かった。

溺愛は溺愛なんだけど……

愛する妹のプロポーズを阻止したいシスコン拗らせた受様。
理由はわからないながらも、何故か一年前にタイムリープしたことで、これ幸いと妹と恋人の出会いをぶち壊しに動きます。
接触事故(故意)を起こして、出会いを阻止した受様ですが、妹と出逢わなかった相手は、受様に一目惚れしてしまいます。この、妹の恋人になるはずだった男性が、本作の攻様です。
受様に惚れた攻様は、求愛の手を止めず……?


えー。
えーーーとですね。
この受様、滅茶苦茶流されやすく、あらゆる欲に弱く、冒頭そうそうに攻様といたします。そこからも押されるままあれよあれよと身体を重ね、攻様の猛烈アタックに陥落し、と、うーーーーん。

以下、なかなかのネタバレを含みます。




何が引っ掛かるって、攻様は、受様の妹がガチのタイプだそうで、受様と先に出逢わなかったら、妹に惚れていただろうと自己分析しているのですよね。つまり、正史では、攻様は本当に妹が好きで、恋人になって、プロポーズ間際だったわけで。
受様は、攻様の人となりを知らず、妹が御曹司(自称)に詐欺られてる!と決めつけで、恋人にさせないためにタイムリープしてから行動しているんですよね。
そして、二人の出会いを阻止してみたら、攻様が溺愛一途な好い人だと気づき、自分も好きになるんですけど……。
結果的に、妹から恋人を寝取ったってことなのでは……???みたいな気持ちがですね。

受様が介入しなければ、妹は攻様と幸せになるはずだったんですよね。その幸せをぶち壊しておいて、自分が恋人におさまるのは、うーーーーん。

タイムリープした世界線では、妹が攻様と出逢う前なので、妹は別に傷つくもクソもないんですけど、顔と財力と快楽でひたすら流されて好き♡ってなっちゃった受様に、なんかこう、えぇぇぇ……って。

タイムリープの弊害による別離を恐れるくだりも、いや、タイムリープで妹の恋人奪っておきながらおまいう……ってなってしまって、切なさも伝わらず……。

元の時間軸に戻ったら、そこは二人が出逢った世界線で……で、平行世界線じゃないのかって思ったら、今どうなってるの妹ェ

二巻……どうなるんだろこれ……

アイドルの溺愛

推し活に生活の比重を置いている受様。バイト先でその推しに偶然出会い、あれよあれよで関係を持つに至ります。
推しへのファン活動と、推しからのオフ活動の狭間で受様は翻弄され……!?みたいなお話。

攻様が受様を気に掛けるようになった理由はわかるものの、それが性愛的な意味を持つに至った経緯はわからず……。
そんな攻様が、オフで出会って速攻で受様を押し倒すので、開幕早々は、ファン喰いするタイプのヤリ○ンなんだろうかと本気で疑ってましたね……すまん、攻様……。
食べてみたら一途に応援してくれるのが可愛くて本気に……ってパターンかな?と思いきや、一途な攻様で、ド初っぱなから溺愛が溢れている展開。

受様は、いくら推しとはいえ、流されてそのまま致されてしまうのはチョロすぎやしないかとかなり心配になってしまったのですが、描かれる本人の性格や性質を知れば知るほど、この子ならあそこでああもなるわなーと納得出来てしまいました。
攻様が本気で良かったね……っていう。

深いことを考えなければ、徹頭徹尾、溺愛してくれる攻様と、そんな攻様が大好きな受様で、いちゃいちゃあまあまな糖度高めなお話でした!

すれ違いがあるものの、切なくてしんどい、とまでは行かず、甘いお話のほどよいスパイス程度かな、と。

こまけぇこたぁ良いんだよ!と、甘々溺愛を楽しめるお話でした!

頭空っぽにして読んで欲しい

IQ3くらいで読んだ方が良いような、いちゃラブえっちなお話でした!

研究熱心な受様の、大学院でやる研究とは異なる、個人的な研究内容。それが、自分の精液採集です。
食べた物や、生活習慣から、射精量や質を観察する日々の中、思ってしまったわけです。
味の観察もしたいけど、自分の精液を舐める勇気はないな……って。
自分の精液は駄目でも、他人の精液なら!?
目の前には、仮眠室で眠る後輩と、その股間にそびえ立つ朝勃……今ならイケるのでは???

そんな真剣にお馬鹿な受様が、攻様の逸物をぱくりとやろうとしたところから始まる本作。ぱくりと出来ず、けれども何故か、無表情にドン引かれながらも攻様から愛の告白を受けてしまう受様、一体どうするのー!?な感じで、終始ハイテンションらぶコメディ!といった印象です。

精液採集という題材上、それなりにふわぁお♡なシーンが多いのですが、明るく騒がしく繋がることが多いので、えっちー!きゃー!!みたいなノリで読めてしまいます。
逸物の描写も、トーン修正(紙)ですけべな形がやっほーしていますが、えろいな……と見入るというよりは、いちゃらぶだな!って印象が強めでした。

攻様が受様の変態っぷりにちょくちょく引きながらも、構わず終始受様すきすきを隠さないので、糖度はすごく高めです。
受様も気持ちを受け入れてからは素直に感情表現をするタイプなので、早々にバカップルが爆誕していました!

間男を匂わせるポジションの男は出てきますが、あっさり理由が判明するため、二人の仲を掻き回すほどのものではないです。
徹頭徹尾、二人のいちゃラブを眺め、約束されしハッピーエンドを見届けるようなお話でした……!

良くも悪くもすんなり終わったなーといった印象ですが、頭空っぽにしてあまあまなCPを楽しみたいターンの方にはオススメです。

ライトに重い執着

激重執着心が、ライトに楽しめる作品です。

主人公の受くんは、出来すぎな兄の親友で幼馴染の攻様とめちゃくちゃ同じ時間を共有する仲良し。
ある日、攻様に恋人がいない理由を不思議がる受くんは、攻様が受くんを構う時間を捻出していると他の人を相手する暇はない(意訳)という内容のことを兄から言われたことで、攻様の時間を奪ってきたのではないか、と思い詰めます。
距離を置こうと考えた受くんに、攻様は構う理由を告白し……

と始まる本作。



蓋を開けてみれば、攻様のねっとりと絡みつく重たい執着心と独占欲でドロドロなのですが、この重さがとてもライトに描かれている印象。
ちょっとした瞳の圧や、高揚した表情で、すっごくねちっこい攻様だな!?と伝わってくるのですが、主に眼差しに出ているからか、具体的なくそ重エピソードがないからか、「うわぁ……っ」ていう感じがありません。
重々しいものが苦手な人でもさくっと楽しめるタイプの執着攻めだと思います。

受くんにしか興味がない、というきっぱりとした攻様、個人的にはめちゃくちゃ好きなので最高でした!
好みで言えば、もっとド執着でえげつないエピソードがあっても良かったです。
それがあって、それでも良いよって言える受くんなら神評価でした!

優秀さがブラコンっぷりにもまんべんなく振り分けられてる兄もめちゃくちゃ好きでした!
弟の変化を如実に感じ取ってフォローしたり、牽制したりするブラコン大魔王、めっちゃ最高のブラコンでした。
このひとはこのひとでめちゃくちゃ執着攻になりそうで、スピンオフ欲しい……。

一途な攻の心が再び動き出す

教師の攻様は、初恋が昇華されず、過去に心を置いてきてしまったひとです。
良く言えば一途、悪く言えば後ろ向き。
初恋と共に感情も置き去りにしてしまったのか、ローテンションがデフォルトで覇気に乏しく、ぼんやりした様子から、教え子達にマンボウ先生とあだ名されています。
そんな攻様はある日、学校で一通の招待状を受け取ります。
それには、他人の知り得ない、初恋の彼との思い出を取り出したかのように、〝秘密基地〟についての記述があり……。

招待された場所で待ち受ける青年は誰なのか?
なぜ、秘密基地のことを知っているのか?

セックス一回につき、知りたいことを一つ教えるという青年に応えることは出来ず……、と始まります。

気遣い上手な受様の待つ秘密基地はとても居心地がよく、なんだかんだで猜疑心がほどかれていく攻様の感情の揺らぎが丁寧に描写されていてとても良かった!
幼馴染みの少年を胸にしまい続けた一途さも、過去回想での二人の過ごした時間をしっかりと見せてくれているので、無理に感じない。

過去に立ち止まったままの攻様を動かすのは、押しが強いと見せ掛けてとても繊細で健気ないじらしさを持つ受様だったというのが、とても納得で。
本来は面倒見が良く、庇護欲が強い攻様は、どうしたって気にかけずにはいられないだろうなぁ、と。

真相がわかってからのすれ違いは胸が痛かったですが、二人揃ってきちんと前を向くことが出来て本当に良かった!
攻様も一途だけど、受様も健気一途で、何もかも初めて同士の二人がすごく可愛い。
一度目は想いなく、二度目は両想いで。その繋がり方の違いが、最高に萌えました!

終わり方もすんごく可愛くて幸せに溢れてて、読後、気付けば頬がにまにましていました……!



可愛い嶋ちゃん先生とは??

ふわふわぽやぽやしてモサく見える嶋ちゃん先生が、実は性的モラルがばがばなビッチでした。以上!みたいなお話でした。

攻くんは、彼女の途切れない、比較的軟派なイケメンくんですが、どこに魅力を感じたのか、受けの嶋ちゃん先生にあれよあれよとドはまりします。
最初の頃は、初恋に一喜一憂するかのような舞い上がりっぷりを見せる攻くんが可愛らしく、床上手な嶋ちゃん先生がそんな攻くんに絆されていく形なのかな、と楽しく読んでいたのですが、嶋ちゃん先生の元カレ出現から、あれれ、何やら方向性がわからなくなってきたぞー???となり始めました。

嶋ちゃん先生と攻くんは、セフレではなく、お付き合いをしているんですよね???
攻くんが乙女モード炸裂して付き合ってると勘違いしてる訳ではなく、一応とはいえ、お付き合いをしている。
はず、なのに、嶋ちゃん先生はあっさり元カレと浮気。
ビッチというか、ただの浮気。
嶋ちゃん先生の内面がさらっとしか描かれていないので、なんかこう、考えることがあるんだろうなぁと思いつつも肝心の本心が見えないので、攻くんにひどい言葉を投げ掛けて、本番こそしてないものの、不貞を働いた事実だけが、ばーん、と全面に出ちゃってる。


そんな嶋ちゃん先生に大きなショックを受けたはずの攻くんは攻くんで、なにがどうしてその結論に行き着いたのか?????

元カレ、こいつもよくわからん。ちゃっかりノッておきながら、一途ないい子、じゃねぇんだわ、ベストオブお前が言うな案件。

冒頭以降、ストーリーに置いていかれたまま、部分的に萌えることも出来ず、理由の見えない貞操観念がばがばビッチ受を眺めている間に読了。

攻くん、その選択で本当に良かったの????

攻様のオオカミ姿可愛すぎ問題

あらすじは先達の姐様方にお任せして、感想を。

真っ先に出てくる感想がこれかいって話なんですが、いやもう、攻様のオオカミ姿が可愛すぎてやばい。
コミカルなシーンのコロコロ毛玉なオオカミ姿も、シリアスなシーンの凛々しいオオカミ姿も、どれもめちゃくちゃ可愛くて最高。
個人的に、序盤の(すごい優しい)のきゅん♡と、中盤のお父さんをガブガブしてるコマがベストもふもふです。
動物が可愛いと言うだけで既に萌評価確定でしたね……。

攻様は、オオカミなだけあって、一途なワンコタイプ。押すべき時にはしっかり押すタイプな子で、オオカミ男の家系に少し複雑な思いを燻らせていたものの、圧倒的光男子。この子がいたら安泰だな感がすごい。
受様は、自己肯定感激低で捨て鉢気味に被虐を受け入れている人で、自己確立が難しいながら、攻様にはツンツンするって言うなかなか難儀なお人でしたが、築き上げたバリケードをほろほろと崩してくれる攻様に心を開いた途端デレが溢れるのが良かった!

本編では、性的な面で攻様をリードしていた受様が、巻末漫画では主導権をとることが出来ずにめろめろにされてしまうようになったところが二人の関係性の進展!て感じで好きです。

はー、空きページの挿し絵のもふもふもめっちゃ可愛かった。おっきくなったもふもふももっと見たいなぁ。