いちのしんさんのマイページ

レビューした作品

女性いちのしんさん

レビュー数0

ポイント数7

今年度1022位

通算--位

  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

彗星少年 コミック

ツブキ 

タイトル込みで一つの作品

作者買いです。

 個人的には久しぶりに読み応えのある作品に出会いました。一読目でここまで読み込ませてくれる作品はそうないかと。

 ネタバレなしでお伝え出来る範囲としては、まず、構成が素晴らしかった事。
 各話の冒頭が小説の一節で始まるのですが、これがストーリーと絡んでいて、それがまた面白い。各話を読んだあと、つい冒頭の小説に立ち返ってしまうほどでした。この小説がお話全体を通しての肝となっている点も、この作品の面白さだったと思います。
 そして相変わらずキャラ同士の掛け合いが面白い。これはもう“作者様の色を見せてもらった”という感じでした。
 BもちゃんとLしていたので、BLとしての読了感も私としては満足でした。えろ大好きな私ですが、この作品に関してはこれで良かったなと思える塩梅だったかと(本音→もう少しあっても嬉しい)。
 降って湧いたように出てくる当て馬や嫌なキャラもいないので、最後まで没頭して読む事ができました。

 攻が小難しい文体を書く小説家&面倒臭い人なため、台詞の言い回しが直接的ではなかったり、イチャラブなシーンがそれほどある訳ではないので、
「とにかく男同士のイチャイチャが読みたい!」
「とにかく組くんず解れつが見たい!」
 って時には不向きかもしれませんが、ストーリー重視のお話を読みたいなぁとか、何か凝った作品ないかなぁと思った時には読んでみて損はしない作品かと思います。


とても良い作品に出会えて嬉しかったです。



以外、ネタバレありのただの感想。

 話の構成、攻の職業、各話冒頭の小説とそれに絡むストーリー⋯⋯もしやと思えどやっぱり最終話を読んだ時には「BLでここまで構成練るとかえぐいな」ってなりました。
 壮大なラブレター、なんなら攻が書いた『彗星少年(小説)』もリアルで出版して欲しい。あ、でも攻の文体って小難しいのか⋯⋯読めないかもしれない⋯⋯。
 アホエロも好きなんですが、たまにこういった凝った作品に出会うと「おぉっ」ってなりますねぇ。そしてただのアホエロが読みたくなる無限ループ。そしてたまってゆく積本⋯⋯。

星屑のおやすみ コミック

Arinco 

ネタバレ注意

作者買い&オメガバ家族もの好きなので購入しました。

途中までは良かったです。
仲睦まじい家族のほのぼのとした姿を、本当の関係性を匂わせつつも描かれていて、ドキドキしながら拝読させていただきました。
攻の『好き』という感情も読み取れるし、それとは正反対に受の葛藤も描かれていて面白かったです。

弟(双子)くんの件が明るみになるまでは⋯⋯。
彼の行為を”兄弟愛“として受け止められるかどうかだと思います。

ちなみに私はBL=ファンタジー概念なので、BL読む時は倫理とか道徳とかスパッと切り捨てる方なのですが。


以下ネタバレあり。

読んでいく内にだいだい察してはいましたが、弟くん⋯⋯もっと他に方法はなかったんだろうか。

両想いなのにα同士故にお互いを諦めている攻(幼馴染み)と受(兄)。二人を何とかしたい、という思いはわかるけれど、だからといって攻を嵌めて(もはやフェロモンレイプでは?)子供作って、その子供を置いて失踪って⋯⋯しかも再会を果たした後の弟くん、『添い遂げたい人がいる』とか『全部知ってて愛してるって言ってくれる』とか⋯⋯いや、子供可哀想。

攻と弟くんの間に恋愛感情は皆無で、それに加え受攻が両想いな事を知っていた弟くん。それこそ「子供をこさえる意味とは?」となった時、私には二人をくっつける為だけに産まれた子供に見えてしまって⋯⋯あんなに愛らしいのに⋯⋯う〜ん⋯⋯しかも子供の名前(受がつけた)、弟くんから一文字とっちゃってるし⋯⋯フィクションだからとかBLはファンタジーだからとか、そういう事を考える余地もなくただ単純に「薄情なのでは?」と思ってしまいました。いっその事 ”不運が重なったフェロモン事故“ の方がスッキリしたなぁ、と。
結果、ハッピーエンドで丸く収まってはいるのですが、なんとも言えないモヤッとした読了感が残ってしまいました。

弟くんの失踪理由にあともう一声、何かこう、読み手が「そうするしか無かったんだな」と思えるくらいの切実な理由が欲しかったな、と。

ほとんど弟くんの話で終わってしまいましたが、事実、失踪後の弟くんの気持ちの有り様によっては評価は違ったかもしれません。