脚本、芝居、演出どれをとっても良い出来のCDだと思います。特典も合わせれば2時間半以上という大作ですが、丁寧に作られていると感じました。
原作との違いについてですが、先のレビューにもあるように、英語とペンシルバニアダッチの違いは無くなっています。
また、シーンの順序が変わっているところがありますが、音声だけで聞くにはより分かりやすくなっていると思います。
他にも、イラストだけだった絡みのシーンや、音声だけでは分かりにくいところに台詞が足されていますが、どれも特に違和感なく聴けました。
原作を読みながらドラマCDを聴くのが久々だったこともありますが、こんなにCDとして聴きやすく、かつ違和感なく変更されているのか!と感動すらしました。
主演のお二人は、細かいトーンの使い分けなど流石の演技力でした。終始安心して作品に浸りながら聴くことができました。
内田さん演じるテオドールは、声がつくことで原作よりもさらに可愛さ増し増しになっていたと思います。そして、普段が可愛いからこそ真面目で抑えめなトーンのときにドキッとしました。絡みのシーンでは、攻めだけどオズより喘いでるんじゃ?っていうくらいですが、原作のイメージとぴったりだし可愛いしで全く不快感はありません。
オズワルド役の野島さんは、洋画の吹き替えのような話し方で、原作の世界観がよく出ていると思いました。野島さんの受けで低音なのはかなり珍しいと思うのですが(私が知らないだけかも)、違和感なく聞けました。本篇での絡みのシーンでは、オズが誘い受けっぽかったり言葉責めしたりしますが、色気がすごかったです。私も「すけべ」でめちゃめちゃ興奮しました。
メインのお二人以外の方々も素晴らしかったです。特にクロエ役の本泉さんとオズのパパ役の山中さんはイメージぴったりで素敵でした。ダニー役の緑川さんは、怒っているシーンの声の圧がすごくて、流石、伊達にキャリアを積んでいらっしゃらない…と思いました。
特典ですが、テオとオズが好きな人は多少奮発してでもこのセットを買うべきです!2人がイチャラブしてて特にオズがデレてて可愛い。めっちゃチュッチュチュッチュしてます。
テオが本編よりも慣れている感じが出ていたし、何よりオズが本編のどの絡みよりも声が甘くてキュンキュンしました。
6000円越えであまり気軽に買えるものではないと思いますが、買って後悔は全くありません。原作好きで試聴聞いて違和感無かった方、メインのお二人が好きな方には是非聴いていただきたいです。