絵津鼓先生は作家買いです。
信頼感が半端無いです。
今回は自身が体験されたご病気が絡むキャラクターだったのですね。一見明るくてちょっとチャラついた感じのキャラクターだったので驚きました。
私自身そのような病気に今のところ縁がなく、ほぼ決定的な部分まで察することができなかった鈍感な自分に半ば呆れつつも二人が徐々に心を開きあい、お互いに癒しあう描写に涙がこぼれました。
あれ、BL作品ってこんなだったかと読了後は放心状態が続き、また一気に2度読みしました。なかなか世界観から抜け出すことができませんでした。
日常的な世界観にも関わらず、絵津鼓先生の描く優しいキャラクターに溢れた世界は唯一無二だなと思います。
あとは描写がすごく細かくなっている!!という点ですね。表情や仕草などは元々すごくはっとさせられることの多い作家さんですが、BL作品で背景や小道具までこだわって描写されているものはあまり多くないと思うので丁寧で好きです。
この二人は上下巻で完結ということでも十分拍手なのですが、小話でもいいからやっぱりファンとしては今後も見守りたいキャラクターです。
きっとまた読み直す、買って間違いないしの作品でございます!