前作を読んで、なんてキレイなお話なんだろうと、これは「ゆっくり恋する」系の期待大な作品で、続編があると聞いて掲載雑誌を読むのを我慢してコミックス発売を楽しみにしていました。
店頭で手にした冊子の厚さにこれはかなりの進展があるに違いない!と読みはじめたものの、なかなか進まない。
新しい登場人物が出てきて、2人の仲を近づける良いキッカケになるのだと信じつつ、半分を読み終わっても前作より遠ざかる2人の距離…。
あれ?
心はキュン!とすれど、これは進んでるのか繰り返しているのか。
で、最後をむかえ、あれ?あれれ?
おまけでようやく、前作の最後と同じようなチュー
(太一の精神的には違うのだと思いますが。)
ゆっくり進む少女マンガのようなキラキラ感が魅力なのだとはわかってます。それが好きで読んでいます。
でも!それでもあえて、言いたいのです。
この世界観が好きだから、せめて、太一からのチューぐらいの進展が欲しかった…。
おそらくBL読みすぎな病かもしれませんが、少女マンガ雑誌でも
過度なスキンシップが垣間みられる昨今ですから、やはりBLとつけるからには、ぜひもう少しイチャイチャ度(精神的なものでもよいので)を増していただけるといいなぁ。。。
と、思いました。
続編、楽しみにしています。
こつこつ雑誌に掲載されていた短編を集めたもの。
それに2編書き下ろしが追加されています。
雑誌の全プレCDのグローリア号の仲間たちが大好き私には
とても満足な一冊でした。
単なるBL話ならジェフリーとカイトが甘く書かれていれば
満足ですが、フレブラは「長編大河海洋ロマンBL」(?)ですから
本編では描かれない脇役の背景やグローリア号の雰囲気までも浸りたい。
今、本編が緊迫感に渦巻く海戦中なので
ちょっと小休止と思って楽しみました。
船にまつわるお話が多。
ルーファスもユアンも彷徨う船員はいろんな道を歩んでグローリア号にたどり着いて、奇しくもキャプテンとメイトにつられて集うことになります。グローリアという船にはみんなの夢と希望がつまっていることがとても清々しく、読んでいると自分もその一員になって大きな帆船に乗っている気分になれます。
また書き下ろしの「祝福されたる花」はジェフリーとカイトの甘さはもちろんのこと、リリーとカイトの現代話がとても楽しかったです。
タイムスリップものによくある、今とその時代の違いのおもしろさ。身近な食べ物が食べられない世界ってどんなのだろう…と妄想がどんどん膨らみます。
時代背景も帆船の様子も、船員の活気も味わえる、フレブラにもっと浸りたい方にオススメです。
「美術手帖でBL?!」と驚きとともに購入。
好きなマンガ家さんが一人でも掲載されているなら
持っていてもよい巻かと思います。
私もたくさん好きなマンガ家さんが載っていて
それは大満足なのですが。
ただ、最近は「ユリイカ」などの雑誌にも特集を
組まれるこのジャンル。美術手帖でやるのだから
もう少し美術的観点から紐解くかと思いきや、
どこかで読んだような、年代ごとのBL変遷や作家の羅列、
作家さんのインタビューも「ぱ◯」や「ダ◯ィンチ」での
それのような内容。
ん〜、ファンにはそれなりに満足だけれど
これって美術手帖を定期購読しているような方々には
?な一冊になるのでしょうか。
このジャンルを代表する作家というより、「今が旬」な作家、
出版社に偏っている気がするけど…
今のBL事情を知りたい人のための一冊なのかもしれません。
「恋愛前夜 2」ヤコ先生のお話ということで、最初は少し敬遠してました。
というのも、前作のヤコ先生があんまり好きにはなれなかったから。
でもいざ読んでみると、金髪オネエなヤコ先生は健在ながら、
文中「貞行は〜」と本名扱いで、しかも仕事に対する姿勢と
サバサバした性格(?)がなんとも男らしく、
だんだん「この人は本当にヤコ先生かしら?」と疑いたくなるほど、かっこいい!
スーツ姿はもう少し披露してほしいほど。
逆に貢藤くんは、挿絵がかわいいせいか、それほどギャップ感は
なかったような気がします。
「求愛前夜」→「結婚前夜」 まで進みますが、
お話はとってもゆったりほのぼのして、続きがあるのなら、貞行さんにはもっと
ガツガツして欲しいところです。
あとがきで初めて「おやすみなさい、また明日」とリンクしていると気づき
こちらも読み直しました。
ホントだ、出てる。
「いとうつぐみ」と言われて気がつくべきでした。。。反省
作中のコラボ作品の行方も気になるところです。