3Pの話によくある
近所の親子に惚れられてどっちも選べなくて結局3人で仲良く付き合うことになる話です。
鈍い受けに攻めが迫ってどっちも選べな~い
ですが、まず2人のうちどちらかと付き合うこと前提で話が進んでるのが違和感ありました。
2人ともと付き合わないという選択もあるのになんでどっちかを選ぶことになっている?
受けの従兄による事件もありましたがすべて攻めが解決して
受けはおろおろしているだけで、ぐずぐずな印象でした。
受けに男らしさがない、せめの勢いに流されていつだけの優柔不断。
障害(なんでもいいので)を乗り越えるような今の状態からステップアップするような話が好きなので受けに好感が持てませんでした。
攻めは、いい男でした。
せつない
この兄弟はかわいそうです。
香介(受け)に「お前の兄を殺したのは俺だ」と言って憎まれ役を買って
自分を憎んででも生きさせたかった加納。
復讐のために組事務所にもぐりこんできた香介を守ろうとして乱暴にしたりしますが根はやさしいです。
兄の死に方やそれまでの生活がダークでした。
でも、そんな兄にも死ぬのを覚悟してでも貫き通したいものがあり最後は自己満足でも幸せだったのかなと思いました。
加納は、実は若頭としてもぐりこんだ警察だったのですが、香介が拉致されて、犯人逮捕後うまくまとまります。
死人に口なしと言えばそれまでなんでしょうが兄が哀れだなと…
こういう読んだ後切なくなる本は久しぶりでした。
一途な夜に出てきた称吾の兄、陽生のお話です。
受けがガチムキの警備員さんです。
陽生はおっとりした変わり者で勇希は追いかけまわされて大変です。
比喩表現ではなく本当にストーカー1歩手前ぐらいまで行っています。
そして、両想いになった後は
エッチ(挿入)がうまくできなくて何度もやって終いには受けが思いつめて
自分の穴にズッキーニを突っ込む(未遂)ほどの暴走振りです。
陽生は家事全般が得意でできた花嫁ですので勇希は大変幸せかなと思います。
一途な夜シリーズは突き抜けすぎていて面白くて好きです。
笑えます。
ショートストーリーには将吾の話で、こちらもズッキーニネタでした。
将吾さんのほうが陽生よりすきかな。
結希(受け)が御曹司だと判明し、鷹倉家に無理やり連れていかれて
跡取りとしての教育を受けるという話です。
まず、母親と引き離されますが、母親はあっさりと結希を引き渡します。
執事は跡取りとしての教育を強引にさせます。
祖父は跡取りに一方的に決めます。
結希の意思は一切無視して、一方的に決めます。
当然納得できないですが、いつの間にか流されています。
執事(攻め)は結希にキスしたり、性欲処理しますがどうしてそこのシーンで必要だったのかわかりません。
他の人としてるのを見て「代わりに私が…」とかなら納得できるのですが、
欲求不満そうにしていたわけでもないのにキスと性欲処理を持ってくる意味がないような気がします。
最終的に、跡取りとしての教育を受けること、母親に会えないことにも納得するのですが
葛藤が全然なくあっさりしていました。
結局執事に流されて丸めこまれただけかと。
VIP客とコンシェルジュのすれ違いものです。
啓(受け)がホテルのお客様からお金を押しつけられているのを目撃したマクシミリアンに体を金で売るやつだと誤解されて無理やり…
だけど、無理やりだったのに終わった後引くに引けなくてお金のために抱かれたと啓が強調して、
マクシミリアンもやっていて初めてなのに気づいたのに啓の態度に引けなくなってすれ違って行く話でした。
マクシミリアンは無表情だったり、眉間にしわが寄っていたり、オレサマ口調で啓には
本心が理解できないので余計にすれ違ったと思います。
啓には弟がいるんですが15歳の割に言動が幼すぎなのも気になりました。
いまどきここまで甘ったれなのもいないなと思いました。
この本で一番気になったのは口絵のカラーの指が長くて…怖かったです。
トータルでは、読みやすく王道ものだと思います。