御影さんのマイページ

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男性御影さん

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現代のおとぎ話

 経理の廣瀬はカミングアウトをしていないゲイですが、30歳を目前にして初めてゲイ専用の風俗を利用し、よだかと出会います。
 廣瀬はお金を払えば会えるよだかに恋をして、よだかに情を抱いてしまいます。
 かなり真面目、堅物だった廣瀬がよだかにはまってしまうのが意外でしたが、廣瀬のよだかへの気持ちは純粋に好きでしかありません。
 よだかは他人の保証人になったことで借金を背負い、それで風俗で働いている身ですが、そのことはやがて廣瀬に分かってしまいます。
 よだかの借金を廣瀬が肩代わりして返すところは、現代のおとぎ話のようです。

こんなときどうするという悩み

「小野寺律の場合 No.34.35」
 受け持ちの新人作家、藤白先生の担当になった律ですが、藤白先生からの大量の連絡にお疲れです。高野さんはそんな様子を見ていて、律、藤白先生のフォローをしますが、律が頑張っているところをきちんと見ているのは上司だなと思いました。
 
 「木佐翔太の場合 No.11」
 大学院に残ることにした雪名と雪名の卒業式の仮装に萌える木佐さんのお話ですが、大学院に残ることにした雪名が他人の才能に葛藤する姿が印象に残りました。
 
 どのカップルも仕事も学業も両立していますが、その中で悩みながら、葛藤しながら生きている姿が等身大だと思いました。

年上のきれいなお兄さん

 東京から祖母の家に引っ越してきた染人と、東雲商店の志生とのお話です。
 染人は両親が不仲のため、田舎に住む祖母の家に引っ越してきたのです。配達に来た志生と中学生の染人は大人と子どもであり、年の差の関係です。それでも、志生は染人と心を通わせ、徐々に仲良くなってきます。
 志生は高校の時の先輩で、婚約中の尊と体の関係にあります。いつも優しい志生の別な顔を見た気がしました。志生もこの関係をやめなくてはいけないと分かっているけれど、この関係から抜け出せないのです。
 染人はその後東京に戻りますが、戻る前に志生に「志生さんを幸せにできるような大人になってここに帰ってきます。」と宣言します。
 染人はその宣言どおりに志生の元に帰ってきますが、いつの間に凜凜しい大人になったのだろうと驚きました。
 大人になった染人は青年の染め物職人になり、志生との新しい関係が始まります。
 田舎で年の差のカップルが時間をかけて恋人になっていく姿が萌えでした。

体感予報 コミック

鯛野ニッケ 

贅沢な作業用BGM

同人作家の万さんと棚田葉、ダヨちゃんの楽しみは、天気予報のライブチャンネルを見ることです。二人とも気象予報士の瀬ヶ崎さんがとてもイケメンだから、繰り返し見てしまうのです。
 実は、ダヨちゃんは瀬ヶ崎さんの恋人でもあり、推しと恋人が一緒なのですが、そのことを万さんは知りません。
 後に万さんが瀬ヶ崎さんとダヨちゃんが付き合っていることを知り、万さんの妄想がそのまま具現化したところは、推しを持つ人の夢が叶う瞬間を見せてもらった気分になりました。
 瀬ヶ崎さん、ダヨちゃん視点で読んでも楽しいですが、万さん視点で読むとまた違った視点から二人を見ることができたので楽しかったです。

真面目な人同士の恋愛

ゲイであることを隠している営業職の木村と、同じ会社に勤める技術職の国島の話です。
 国島は酔い潰れていた木村を助けますが、後にお互いに同じ会社に勤めていることを知ることになります。
 二人は20代後半なので、初めての恋愛にあるドキドキ感はないように感じました。だけど、二人が海に行って叫ぶことや、二人で国島が育てている野菜の生長を見守っている姿などを通して、二人は大人の落ち着いた恋愛をしていると思いました。
 二人とも慌てずに何でもできてしまう人で、地に足の付いたリーマン同士の恋愛です。

様々なタイプの男前

 この本は鹿乃先生の作品の表紙、扉絵、カバー絵と先生へのインタビューを収録しています。美麗なイラストを一度に堪能できるのは嬉しいことですが、眺める度にとガテン系の男前、ホストの男前、スポーツマン系の男前、学生の男前など、改めて多様な男前に出会えるのが嬉しいです。どのカップルも系統の違う男前で、眺めているだけで時間が過ぎていきます。
 雑誌の表紙はなかなか取っておくのが大変ですが、こうして1冊の本にまとまっているのも嬉しいです。『BEBOY×GOLD』や 『ihr Hertz』の雑誌の表紙などももちろんですが、どのカップルも目で話しかけている感じが好きです。

苦労人なのに天使

 父を小学生のときに亡くし、母と一緒に年下の兄弟の面倒を見てきた鴇と、鴇の弟の友人で芸能人の尭良とのお話です。
 鴇は、母の再婚をきっかけに27歳にして通信制高校に入学し、そこで尭良と出会います。元々は弟とのつながりがあるので二人はすぐに打ち解けていきますが、何をするのも鴇からはお兄ちゃん感、ご飯作りなどの生活感が出ているのが良かったです。
 鴇の童顔もあるのですが、鴇は実年齢の27歳には見えないです。尭良も鴇のことを「特定保護生物とかに指定した方がいいのでは」と思っているようです。鴇の考え方がすれていないことが大きいのか、苦労人の天使を見た気分でした。

あと10年、20年遅かったら・・・

 ココアしか出さないカフェの店員、千波と千波のカフェ「cafe faro」にやってきた渚の話です。渚はちなみにどうしても話したいことがあるのですが、なかなかその肝心の話をしようとしません。
 千波は周囲に自身がゲイであることをカミングアウトしている青年で、千波と千波の母との間にはセクシャリティーのことでわだかまりがあります。
 
渚が肝心な話、千波の母のことを千波に伝えたとき、私も千波の母のセクシャリティーのことに全く気がつきませんでした。千波の母が感じていた性的違和、生きづらさ、あのときあんなこと言わなかったほうがよかった言う後悔、祖母の後悔が祖母の最後を前にして一気に押し寄せてきました。

 受け入れる、好きになる自由もそうではない自由も人それぞれですが、みんながあと10年、20年遅く生まれていたら、多様性が当たり前の時代に生きていたらと願わずにはいられない作品でした。

やたもも コミック

はらだ 

百田という生き方

 働かず、酒、ギャンブルが大好きな百田は、体の関係と引き換えにお金を得ています。 深夜の公園で偶然八田と出会い、八田ともなし崩しのように体の関係になり、二人の不思議な腐れ縁のような関係が始まります。
 八田は百田を騙さないから、百田のことを好きだからこの関係が続いていますが、やはり百田の言動からは自堕落な匂いを感じてしまいます。
 百田はかつては須田と深い仲でしたが、須田のところから身を引いたのは百田なりの流儀だと思いました。百田にもある種の流儀があるのかなとも思いました。

誰から好かれるのが嬉しい?

ウサギさんの凝り性は相変わらずで、美咲に手作りバレンタインデーチョコレートを送り続けています。ウサギさんが美咲に嬉しそうに渡している姿は、美咲しか見られないであろう姿ですが、ウサギさんの凝り性は健在で、毎日チョコを食べされられている美咲は少し気の毒でした。
 美咲はバレンタインデーのチョコレートを女子学生からもらったのですが、宇佐美一家以外からの告白は初めて見た気がしました。美咲の一番はもちろんウサギさんですが、美咲の普通の大学生活が見られた瞬間でした。