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女性ポッチさん

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んー。

人気作家さまの上原さんですが、実は初読み。
綺麗な絵柄を描かれる作家さまだと常々思っていましたが、タイトルとあらすじに惹かれてお買い上げしました。





巷で噂になっている「レンタル彼氏」という人物がいる。
1回のデートの料金は10万円。しかも税抜き。オプションがつけばその都度料金も上がっていく。
強気な料金を提示してなお、依頼は途切れることはない。

レンタル彼氏くん。源氏名は「煉汰」。
今日の依頼者は、長身のゴスロリ美人ちゃん。が、彼女は実は女装が趣味のゴリゴリの男性。普段は警察官として働く正義の味方の正直(「まさなお」と読む)くんでー。

正直くんは、イケメンでほしい言葉をくれる煉汰くんに惚れこんでしまうが、煉汰にとってはただのお客さん。警察官としての正直には気づくこともなくすげなく対応されてしまう。

が、とあるアクシデントをきっかけに、二人は急速に近づいていくが。

んー。
なんていうのかな。思っていた話とちょっと違う、というか。

読み始めた時、正直くんの方が主人公だと思ったんですよね。
女装癖という性癖に加え、彼の実家との確執、煉汰くんへの募っていく恋慕の想い。そういったものを、煉汰くんとの恋の成就の過程で昇華していくお話なんだと。そう思いつつ読み始めたのですが。

今作品の主人公は煉汰くんの方です。
彼がレンタル彼氏をしている理由とか、彼の心の中が空虚な理由とか。
レンタル彼氏「煉汰くん」として様々な人と出会う描写とともに、そういった彼の内に秘めているものが少しずつ見えてくる。

なかなか面白い手法だなと思いました。
始めは正直くんが主人公で、彼の恋の成就を描いたお話、だと思わせて、実は…、みたいな。

が、うーん。
なんだろ、ストーリーがてんこ盛りすぎた感が否めなかった。

煉汰が仕事で出会う人たちは皆さん抱えるものが壮絶。
ネタバレになりすぎてしまうので詳細には書きませんが、かなり重い出来事をそれぞれ抱えているのに、それらがさらりと流されてしまうからか。どれか一つに絞って、それに焦点を当てて描いた方がしっくり来た気がしました。中身は重いのにさらりと流されてしまっているために、どれもが軽く扱われているような、そんな感想を持ちました。

そして、正直くんの方も。
彼の実家絡みのお話もなかなかにシリアス。正直くんの妹ちゃんの恋のお話も至極あっさり流されてしまっていたのが残念。続きものにして(いや、これから続編が出る可能性は否定はできませんが)、それぞれもっと深くまで突っ込んだエピソードにしていたら、あるいはもっと萌える作品になった気がします。もはや正直くんの女装癖の件は必要だったんだろうかとすら思いました。

キャラもいいし、設定もいい。ただ、それが生かし切れていない、そんな感じ。
まあこの辺りは好みもあるので、バックボーンがたくさんあっていい、と思う方もいらっしゃるとは思います。あくまで私の好みじゃない、という。

絵柄は非常にきれいで眼福でした。
濡れ場も綺麗で見ごたえがある。ゆえに、ストーリーに入り込めなかったのが残念。

次回作に期待。

エロてんこ盛りだが、ドシリアス。

『陵辱! 潜入捜査官』の3巻目。
続きものなので前作未読だと理解できません。未読の方はそちらから読まれることをお勧めします。



3巻はシリアスモードでした。
1巻から伏線を張られていた高瀬さんの元恋人の存在が、3巻で明らかになります。

ちょびっとネタバレなので少し下げます。おいやな方はここでストップされてください。






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夜の街で働いていた入夢。

高瀬と出会い、恋をして、彼の役に立ちたいと操作協力員、通称「S」として高瀬のために情報を集めていた彼は、とある組織に拿捕され、そしてそのまま殺められてしまっていたー。

恋人をなくしたあと潜入捜査官としても腑抜けてしまった高瀬だったが、玲於奈と出会ったことで生きる意義を見出して…、と話は続きます。

そんなある日、テロ犯罪が勃発。
そこで高瀬は入夢と再会するがー。

玲於奈と高瀬の濡れ場は、まあいつもの柊先生の通常運行でてんこ盛り。
あんな場所でもこんな場所でも汁っけたっぷりの濡れ場が満喫できます。

が、一方で、「凌辱」というタイトルに嘘偽りもなく、玲於奈ちゃんはあちこちで拿捕され身体をまさぐられる。そのピンチの中で玲於奈が思うのは、いつも高瀬のこと。身体を凌辱(モブからの挿入まではありません)されても、彼は心までは明け渡さない。

そんな男気のある玲於奈はカッコいいんですよ、とっても。

でもねえ、個人的には入夢の方に心を持っていかれました。
高瀬のために危険を顧みることなく情報を集め続けた日々。
敵対する組織につかまり、激しい暴力を受けてなお、最後まで高瀬を信じ、助けに来てくれることを信じていた入夢。

もう、可哀想で可哀想で…。
彼が犯した罪は重いですが、でも、高瀬の情けなさに、がっかりというか残念というか、哀しいというか…。入夢にも幸せになってほしかったなあ…。

ということで、読後のテンションはダダ下がり。
この辺りは完全に好みが分かれるところだと思います。玲於奈派の方は安心して読めると思います。

あと、柊先生の濡れ場が男性向けのエロのような描き方なので、その辺りも好みが分かれるかも。tkbの描き方とか、筋肉の描き方とか。

ちなみに今回のラスボス、そして2巻で死闘を繰り広げたマフィアのボス・西門が再び現れ、彼らとの闘いは次巻へと持ち越されています。

萌えなかったわけでも、面白くなかったわけでもないのですが、とにかく入夢の最期が悲しすぎたので評価も少し下がってしまいました。ごめんなさい。


純愛インモラル R18 コミック

つくも号 

エロとショタが満載。

2017年に刊行された、同名作品「純愛インモラル」が、R18になって帰ってきました。全年齢版を持っているので買おうかどうしようか悩んだんですよね。でもやっぱりつくも作品だし買っちゃう!ということでお買い上げ。

中身は変わりなし。
ざっくり見た感じ加筆修正もないですし、描き下ろしもなし。あとがきが変わっていますが、「中身」という部分ですと旧版と変わりなし。大きく変わったのは、R18ゆえの修正の感じですね。旧版は白抜きだったのに対し、今作品は刻み海苔タイプっていうんですかね。黒い線が入った、修正です。

旧版にレビューがありますが、一応こちらでも内容をざっくり書こうと思います。表題作『純愛インモラル』は最後の方に収録されているので、収録順にレビューを書きます。ネタばれ含んでいます。ご注意ください。



『アンダーコントロール』
ちょっとエッチな下着を履くことが趣味のコウスケ。
趣味が高じて、履いている姿をSNSに投稿するように。すると一人の男がコンタクトを取ってきてー?

「パンツ」でおびき寄せ、ちゃっかり男の子をいただいてしまう大人の男がクソです。でも最後は甘い空気に満ち溢れているので結果オーライか。

『ムカイシ』
山間の小さな村に住む少年たち。
彼らの村には、昔から伝わる「祭り」があってー?

祭り、の理由はあったりしますが、大人になる儀式、ってとこでしょうか。今こんなお祭りがあったら…、と思うと…。

『少年膜』
ウリをしている男の子のお話。
学校に行き、友人たちと遊び、門限は守る。
どこにでもいそうな男の子だけれど…。

『みんなのいえ』
ある日、友人に連れられてとあるマンションに向かう少年を待ち受けていたものはー。
少しずつ、少年たちが堕ちていくさまが非常にリアルで怖いです。

『落日』
お店で万引きを見つけた万引きGメンは、その彼を脅迫しー。
本当に救いがないです。ヤバいです。

表題作『純愛インモラル』
素人さんを相手に撮ったAVで日銭を稼ぐおじさんが、次のターゲットに選んだのは少年でー。

誘われ、軽い気持ちでAVに出る男の子の姿に背筋が凍ります。その後を描いた『妄想モラトリアム』で救いがありますが、んー、なんだかなあ…、という気持ちにも。

どの作品にも共通して言えることなのですが、若い男の子ならではの、性に対する興味や快楽に抗えないさまが本当にリアルで怖いくらいです。特に『落日』は個人的には本当に胸糞で読後鬱々とした気持ちになりました。

同日発売になった『群れ落ちる白い花』が、どれも愛情をベースに描かれた作品が収録されているのに対し、こちらは身体先行です。愛情あって、からのセックス、というお話を好まれる方にはやや不向きか。

しかもショタ。R18。
苦手な方はとことん苦手な1冊かもしれません。つくもさんの高い画力で描かれる少年たちの姿がリアルすぎる。
R18なので、濡れ場もえぐい!複数プレイも多いですし、レイプさながらの描写も多いので、男性向けのエロの様相を呈しているかな?というのが個人的な感想です。

「萌え」は正直感じなかったですが、つくもさんの魅力はたっぷり詰まっているのとこのご時世にこういった内容の作品を読めるのはある意味希少かと。そういった意味で、☆2つにさせていただきました。