幸せな一冊だった。
最初の体の関係持ったシーンが最高。酔って意識がほぼゼロな攻めを、起こさないようにこっそり大胆にえっちしちゃう襲い受け。
中盤からは、受けのビジュアルが表紙絵からだいぶ変わります。金髪ハーフアップの玲王が好きだったから、ちょっと残念。(このイラストレーターの短髪の描き方が少し古臭いのもある)
攻め視点になってから、受けと攻めが盛大なすれ違いを起こしていることに気づいて、心臓がギュッってなった。
すごくざっくり雑に簡単に表現すると、攻めは察してちゃん、受けは構ってちゃんかな〜っていう印象。本当に簡単にざっくり言うとです。
「こう言ってくれるって期待してたのに」とか「こう思ってるってこと気づいてると思ってた」みたいな感じ。
攻めが必死に受けを探し続けるシーン、グッときます。
受けは自分のことを何でも知りたがって、どんどん聞いてきてたけど、自分は受けのことを何も知らない、と途方に暮れる攻めを見ていて心がしんどくなった。
読んでいてあまりにも悲しすぎて、探偵雇って見つけてもらえ! って思った。(話が台無し)
攻めざまぁじゃないです。
なんでこれがざまぁなんだろう。
最初の二人が出会うシーン、二度目に遭遇して五色が黒瀬にはじめて発情してしまうシーンが最高に良い。
連れられた黒瀬の邸には6人位の子供達。全員血の繋がった子供だと言う。
ちるちるの黒瀬の欄を見て、は? って思った方安心してください。全員黒瀬の兄の子供です。
こんな色気ダダ漏れセクシー男だけど黒瀬はちゃんと綺麗な童貞です。
好きとか愛とか言葉にしなくても、こっそりと無意識にしてた巣作りがバレて想いが通じあったのがオメガバースならではのうまみ。
Sアルファにしか発情しない五色を、黒瀬を餌に無理やり発情させて、黒瀬兄が抱き無理やり番にした公開NTRがたまらない。
アルファだから有り得ないが、黒瀬兄が脂ぎったハゲデブオヤジみたいな見た目なら無理だった。しかし容姿が整ってるのでNTRも美味しい。
文章、キャラデザとイラストが神。