この作品以前から色々なところで話には聞いていましたがやっと買うことができ、またこの本には宗教の考えが節々にあり何度も噛み砕くように読みました。
ほんとうにどうしようもない。
こうならざるを得なかった無念も心に残りつつこれが唯一の正解だった気もして最後のページを読むたび涙が出ます。
アランが過去自分をレイプした牧師を殺し、キリスト像に向けて銃を放ち2人きりで生きる決意をしたと分かった時からヘイデンはもう犯罪者になってしまったお互いが2人で生きる道は死しかないと覚悟していたんじゃないかなとも思います。
へイデンもきっとアランがいなければあの海に行くことは無かったのだと考えるともう何とも言えない。2人の今世での心残りが全て消え初めてお互いだけの世界で生きたあのほんの数時間、お互いがお互いを滅茶苦茶にしてしまったと後悔し続けてきたその気持ちをお互いがお互いのために払拭し初めて愛しいと言う気持ちだけで触れ合った瞬間が彼らの人生の始まりで終わりで全てだった。どうしようもなく悲しくて切ない。